紅茶に浮んだ
レモンが
父の顔だと言われて
どうしても納得がいかなかった
思い抱くのは
もっと厳しく
もっと疲れていて
「一番お父さんらしい顔ね」
姉が言うのだから
宇宙服に身を包んで
「じゃあ、行って来るからね」
月までジョンをつれて
「まあ、この雨の中を」
呆れたように感心したように母は言った
「お父さん……」
確かに
その時の父の顔だった
少し 笑っているような
紅茶がなくなるまで
誰も来なかった
ラジオ局が潰れてしまったのか
今日は
イーグルスばかりがかかっている
もうすぐ雨が降りそうだ
(さっきも降っていたのだ)
あるいは日が暮れるのだろう
17時になる前に
時計の中から
激しい鳥が飛び出してきた
レモンが
父の顔だと言われて
どうしても納得がいかなかった
思い抱くのは
もっと厳しく
もっと疲れていて
「一番お父さんらしい顔ね」
姉が言うのだから
宇宙服に身を包んで
「じゃあ、行って来るからね」
月までジョンをつれて
「まあ、この雨の中を」
呆れたように感心したように母は言った
「お父さん……」
確かに
その時の父の顔だった
少し 笑っているような
紅茶がなくなるまで
誰も来なかった
ラジオ局が潰れてしまったのか
今日は
イーグルスばかりがかかっている
もうすぐ雨が降りそうだ
(さっきも降っていたのだ)
あるいは日が暮れるのだろう
17時になる前に
時計の中から
激しい鳥が飛び出してきた
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