眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

世界観しない

2014-10-02 17:56:48 | 夜のフットサル
 飛び込んでゴールを決めることをいつも心がけていました。ダイレクトで合わせる時には、世界観は全く関係がありません。世界観を省いて決めることができるのがダイレクトシュートで、これが上手く決まった時は、キーパーもどうすることもできません。パスが出るタイミングと、飛び出すタイミングがピッタリ合うことが重要でした。少し控えた位置に身を置きながら、下がり気味に来たパスにも合わせられるように、前に来たシュート性のパスにもぎりぎり飛び込んで合わせられるように、より広い範囲でダイレクトシュートを狙うことを考えました。クロスバーを高く越えていったボールに対しても、届かないとわかった上でも、あえて遅れてゴールの中に飛び込んでいきました。
 それはタクシーが通り過ぎた後になって、手を上げるということ。すっかり選挙が終わった後になって、立ち上がること。そのような無駄な仕草であるのかもしれません。けれども、それこそが重要な練習だとも考えられました。そうして無駄に思えるダイブを繰り返すことで、自分自身の中に飛び込んでゴールを決めるのだというイメージを植えつけるのです。どこにいても人がいるフットサルというゲームの中では、世界観をしないシュート技術もとても大切だと感じていましたし、自分の世界観を思えばそれはより一層のことでした。

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