山田氏をはじめとして
また芸能人が遊びにきて
トーストを焼いたり
ナムルを作ったり
テーブルの上を占領して
私的なパーティーを開いたり
こっそりとベッドに入ったりするのでした
やや待てよ
まただまされるところだった
と私はここで冷静さを取り戻します
なんてことはないんだ
てっきりベッドを使われたと思ったけれど
真相は今も深いベッドの中で
こもっているのは私なのです
約束はありませんでした
まどろみに甘えていると
突然激しい雨音が聞こえてきました
なんてことでしょうか
天が裂けんばかりの激しさは
しとしと降るのとはまるで正反対
これでは出かけるなんてとても無理
やや驚いた
まさかこんな風になるなんて
突然にこんな風になるなんて
ナムルは幻で
テーブルの上はまっさらでも
しばし芸能人に足止めされていたのは
幸運だったのかもしれない
やや待てよ
まただまされるところだった
と私はここで正気を取り戻します
なんてことはないんだ
天は笑いも泣きもしていない
真相は今も深いベッドの中で
こもっているのは私なのです
八つばかりの服の中から
迷いに迷っている間に
時はどんどん過ぎていき
夏が過ぎて秋が暮れて
手袋がとても恋しくなるような
白い雪の中で
コーンが
八つほど弾けて
マグカップの中に
溶け込んでゆく
なめらかなクリームと
照れながら交じり合ってゆく
シナモンとアーモンドの甘い罠が
呼吸を奪うように
優しく満ちた頃に
待ちくたびれて
友達が迎えにやってくる
「長袖でいいかな」
手先まですっかり伸びるような
七分袖よりもしっかり伸びるような
コンセプトの
やや待てよ
まただまされるところだった
友達なんて来ないんじゃないか!
なんてことはないんだ
手袋の先は無数にわかれていて
真相は今も深いベッドの中で
こもっているのは私なのです
安売りセールが始まったので
街に繰り出したのは
飛ぶ鳥を落とす勢いで
何かが勝ち星を重ねてカップを
手にしたおかげだよ
祝福に浮かれてすっかり
この街もおかしくなってしまったね
宿がいっぱいだったから
満室でいっぱいだったから
泊まるところもなくなってしまって
情けない話だけど
手持ちももう残り僅かだったし
仕方がないかというわけで
ここに来たんだけれどね
やっぱり悪いかな
まだあいつはいるの
隣の奴はいるの
何やってるのあいつ
鉄火巻きかあいつ
仕事してないの
ここに来て大丈夫だった?
安いというだけあって
まともな
扉も襖もなく
生八橋の皮よりも薄い
適当に用意されたカーテン一枚で
仕切られた場所
ここが私のすみか
やや待てよ
まだ出かけていなかったのだな
扉はしっかりと閉じているし
何も怖がることはなければ
天敵はどこからも入り込んではこない
真相は今も深いベッドの中で
こもっているのは私なのです
やがて訪れる旅立ちを夢見ながら
まだ私は眠っているのです
とてつもなく長い夢でした
名前をつければそれは『一生の夢』
手にすることは一度もなく
真相は今も深いベッドの中で
こもっているのは私なのです
また芸能人が遊びにきて
トーストを焼いたり
ナムルを作ったり
テーブルの上を占領して
私的なパーティーを開いたり
こっそりとベッドに入ったりするのでした
やや待てよ
まただまされるところだった
と私はここで冷静さを取り戻します
なんてことはないんだ
てっきりベッドを使われたと思ったけれど
真相は今も深いベッドの中で
こもっているのは私なのです
約束はありませんでした
まどろみに甘えていると
突然激しい雨音が聞こえてきました
なんてことでしょうか
天が裂けんばかりの激しさは
しとしと降るのとはまるで正反対
これでは出かけるなんてとても無理
やや驚いた
まさかこんな風になるなんて
突然にこんな風になるなんて
ナムルは幻で
テーブルの上はまっさらでも
しばし芸能人に足止めされていたのは
幸運だったのかもしれない
やや待てよ
まただまされるところだった
と私はここで正気を取り戻します
なんてことはないんだ
天は笑いも泣きもしていない
真相は今も深いベッドの中で
こもっているのは私なのです
八つばかりの服の中から
迷いに迷っている間に
時はどんどん過ぎていき
夏が過ぎて秋が暮れて
手袋がとても恋しくなるような
白い雪の中で
コーンが
八つほど弾けて
マグカップの中に
溶け込んでゆく
なめらかなクリームと
照れながら交じり合ってゆく
シナモンとアーモンドの甘い罠が
呼吸を奪うように
優しく満ちた頃に
待ちくたびれて
友達が迎えにやってくる
「長袖でいいかな」
手先まですっかり伸びるような
七分袖よりもしっかり伸びるような
コンセプトの
やや待てよ
まただまされるところだった
友達なんて来ないんじゃないか!
なんてことはないんだ
手袋の先は無数にわかれていて
真相は今も深いベッドの中で
こもっているのは私なのです
安売りセールが始まったので
街に繰り出したのは
飛ぶ鳥を落とす勢いで
何かが勝ち星を重ねてカップを
手にしたおかげだよ
祝福に浮かれてすっかり
この街もおかしくなってしまったね
宿がいっぱいだったから
満室でいっぱいだったから
泊まるところもなくなってしまって
情けない話だけど
手持ちももう残り僅かだったし
仕方がないかというわけで
ここに来たんだけれどね
やっぱり悪いかな
まだあいつはいるの
隣の奴はいるの
何やってるのあいつ
鉄火巻きかあいつ
仕事してないの
ここに来て大丈夫だった?
安いというだけあって
まともな
扉も襖もなく
生八橋の皮よりも薄い
適当に用意されたカーテン一枚で
仕切られた場所
ここが私のすみか
やや待てよ
まだ出かけていなかったのだな
扉はしっかりと閉じているし
何も怖がることはなければ
天敵はどこからも入り込んではこない
真相は今も深いベッドの中で
こもっているのは私なのです
やがて訪れる旅立ちを夢見ながら
まだ私は眠っているのです
とてつもなく長い夢でした
名前をつければそれは『一生の夢』
手にすることは一度もなく
真相は今も深いベッドの中で
こもっているのは私なのです