Teddy Bear’s Diary

自作のテディベアの写真で、絵本を読んでいくようなページをつくりたい

神々と人と自然がともにある

2016-08-31 | テディベア

 

2016.8.25(木)
ほんのすこしだけ、カンカン照りではなかったので、元気を出して、「徳治昭童画展」を見に、広島マリーナホップに出かけました。
バスを乗り継いで、1時間ほどかかり、マリーナも広いので、夫の道案内付きでした。
やはり原画はすてきです。
1枚目は一番のお気に入りの絵はがき「新・おもちゃのチャチャチャ」、越部信義さんとの人物コラボレーション作品です。
2枚目の缶バッチの売り上げは全額熊本地震義援金として寄付されるそうです。
ほかに、12枚の絵はがきと絵本と「らいおんサン」のぬいぐるみが家にやってきました。

 

2016.8.26(金)
ツチノコさんから、帰省されたときのお土産「ほがじゃ」とご当地フォルムカードなどが届きました。
26日のブログで紹介させていただきました。

    

2016.8.27(土)
127名のイラストレーターが「パリ」を描いた作品集です。
米国の雑誌「ザ・ニューヨーカー」を模して、架空の雑誌「ザ・パリジャン」の表紙を活躍中の作家たちが描いたら-そんな企画から生まれたそうです。
エスプリのきいた会話が弾むパリ、美術館をはじめ文化の成熟したパリ、暗い面も含んだ喧噪のパリの街、心象風景のパリ、127名の作者それぞれが伝えたいパリの風景です。
記事は全くなく、127枚の架空の雑誌の表紙が並んでいるのですが、1枚1枚の絵から受け取るパリへの思いに共感したり、えっと驚いたり、多様な視点でパリを見ることができるすてきな1冊でした。
最近、読んだ本の中から、絵本もふくめ、何冊かを紹介します。

       

2016.8.28(日)
写真・文 伊藤健次さんの「アイヌプリの原野へ――響きあう神々の謡」です。
伊藤健次さんは1968年生まれ、北海道大学在学中から四季を通じて北海道の山野を歩き、以後、野生の生命力や土地の記憶をテーマに撮影を続けています。
まず、写真がせまってきます、そして、まるで詩を読んでいるような、語りを聞いているような文章がすっと心に沁み込んできます。
10章「天から降りてきた草」の冒頭に、アイヌの人たちが大事にする教えの言葉があります。
カント オロワ ヤク サクノ
アランケㇷ゚ シネㇷ゚ カ イサム
―――天から役目なしに降ろされたものは、ひとつもない。
本の帯にもあるように、「神々と人と自然がともにあるアイヌプリの精神と、神謡の世界をそのままに生きる動物たちを辿る、美しく優しい大地の物語」が綴られているすばらしい本でした。
ここ最近で、一番感動した本です。

以下、ネットに掲載されていたこの本のレビューの一部です、お時間がありましたらご覧ください。
本書のアイヌプリとはアイヌの生き方を意味しますが、ウポポという熊祭り唄から引用された美しいアイヌ神謡から始まるその冒頭の見開きには、表紙にも採用された阿寒湖で出会ったエゾシカ、そして厳冬に餌を求めて稜線を歩くキタキツネをとらえた写真から目が釘付けになります。
様々な表情を変える有史以来手付かずの雄大な自然をバックに、山の裾野の雪どけの美しい紋様、一斉に芽吹く可憐な山野草、親にはぐれたか上を向いて鳴くアオギツネ、色付く秋の気配に遡上するシャケを追うヒグマ、呼吸まで凍りつきそうな気嵐(けあらし)、水平線まで連なる流氷、一斉に羽ばたく渡り鳥の群れ、打ち上げられたマッコウクジラの骨、ビキン川の森で出会った大きなアムールトラ、民族衣装を着た女性のクマ猟師、雪山の樹洞で眠る二羽のエゾフクロウ、青空を舞う大きな翼を広げたオジロワシ、雄大な釧路湿原の夕暮れ時、トンコリ(樺太アイヌの五弦琴)を演奏するミュージシャンのオキさんの上陸した樺太の地といった、美しくも厳しい北の神々しい大自然を収めた、ありのままの原風景は見る者の心をとらえます。
アイヌが本書の世界のままの自然を生きていたことを如実に物語るもので、その面影を伝えると同時に今でもアイヌ的なものは生きていることが著者の目を通して知ることができます。

 

 

2016.8.29(月)
かわいいうさぎさんの絵は絵本の扉絵です。
「ベルとブウ おいしい いちにち」、マンディ・サトクリフ作、ひがしかずこ訳の絵本で、ベルとなかよしのうさぎのブウの触れ合いがやさしく描かれています。

     

 
 
2016.8.30(火)
ムーミンぬりえブックです。
すきな画面にすきな色をぬっていけばいいのですが、白い画面に黒だけの線がすてきですし、絵だけではなく、文字のあるページもあるので、このまま、絵本として手元に置くのもいいなと思っています。

   

2016.8.31(水)
エドワード・ゴーリーの来年の大判のカレンダーです。
この表紙を見て、すぐに予約注文をしました。
ゴーリーらしい諧謔に満ちたものあり、怖いもの、母親に送った絵封筒、やさしさや楽しさあふれるものありで来年も共に過ごす日々が待ち遠しいです。
このほかに、ゴーリーの猫が主人公の小判のカレンダーも求めました。

8月25日から31日までFacebookにアップした写真の一部です。
8月は、みなさんからたくさんのお便りをいただいて、ブログでの記事も11回になりました。
明日からは9月、すこしは秋らしい気候になってくるでしょうか。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Donn)
2016-08-31 17:27:41
童画から始まって北の大地の厳しい自然界の本まで
今週は読書の秋の前触れですね。
カレンダー、お好きなゴーリーで来年が楽しみですね。
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読書 (jun)
2016-08-31 17:50:36
>Donnさん
読書の秋もですけど、おいしいものの秋ですね。
今週はちょっと時間があって、左手の痛みがひどく手仕事ができないので、本に集中できます。
ただ、目が疲れるようになりました。
ゴーリーのカレンダーはお気に入りです。
猫のもまた紹介しますね。
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Unknown (みかん)
2016-08-31 22:26:27
新おもちゃのチャチャチャは、宇宙いっぱいにキラキラのおもちゃがいっぱいで、見ていて元気になれそうです。
朝晩は、少し秋らしくなってきましたが、今週は、たくさんの本の紹介で秋らしい話題ですね。
ムーミンの絵本は、私も色を塗らないで眺めたいです。
ゴーリーのカレンダーは、かけてあるだけでお部屋が魅力的になりそうですね。
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 (jun)
2016-09-01 10:34:11
>みかんさん
「おもちゃのチャチャチャ」は別の作品があって、これは下のほうに書かれている作曲家の越部信義さんとコラボしたもので、新がついています。
徳さんのほかの作品にもいろんなコラボがあって、楽しいです。
1冊の本から、次々と広がっていくマジックがあって、今朝も新しく買おうかどうかとさんざん迷って、本も整理中なのにと、今、やっとあきらめたところです。
ムーミンの本は結構大判なんです。
もうすこし小さなサイズだと、そばに置いて、いつでも眺められるのにと思います。
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