太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

不覚

2020-10-30 08:53:13 | 日記
 昨日は暖かく秋晴れで今年のクロダイ釣り納めのつもりで出掛けた。現場に着くと顔見知りだが無口なオジサンが釣っていた。一応軽く挨拶をしたら珍しく話しかけてきた。自分の仕掛けを説明したあと、今年は30匹以上クロダイを上げたとか病気で入院したことがあるとか個人的なことを話しかけて来たのは初めてである。自転車で通っているから地元の人だ。もう一人が加わって暫く雑談となった。無口のオジサンが餌ガニをあげようか自分は帰ると言い出した。餌ガニはもっていたので丁寧に断ってこちらも糸を出した。
 やはりアタリはなくそれでも潮風は心地よく粘っていたら足下にリールのハンドルが落ちていた。法面石垣の間の貝の上に引っ掛かりピカピカに光っている。ハンドルの反対側のネジが緩むとハンドルはリールから抜ける。気の毒に誰か落としたんだと思って手を伸ばして拾い上げる。ふと手元の自分のリールを見るとハンドルがない。自分のリールのハンドルだった。まあネジさえあれば修理できると思ってハンドルをリールに差し込みネジも落ちていないかと石垣の隙間をのぞき込むと既に潮が上げて来て多分水没したのだろう何処にも見えない。その瞬間差し込んでいたハンドルがスポット抜けてその隙間に落ち込んで水没してしまった。何と迂闊なことかネジで止めていないハンドルは逆さまにすれば抜け落ちるのは当たり前。仕方なく離れた車に戻って別のリールを持ってきた。ハンドルを落したリールは先日買ったばかりの新品同様で何とも悔しい。大して高くもないが悔しいのは自分の油断である。それからは釣りに集中できなくてやはり今年の納竿は坊主に終わった。
 あの時ちょっと注意さえしておけばと悔やむことしきり。寝るときも、潮が引いた状態なら落したハンドルは見つかるかも知れない。でも結構隙間は深かったから何か道具を持って行かないと取れないだろうとか色々考えた結果、何食わぬ様子でもう一度釣りに出掛けて隙間を探してみようと決めた。落とした場所は分かっている。結構重量はあるので隙間から潮にさらわれることもないだろう、などと想像しながら釣り納めは先延ばしにすると決めた。
 普通は悔しいこととか時間とともに薄らいでいくのだが今回ばかりは諦めきれない。他人が聞けば何と些細なことかと思うだろう。リールが勿体ないのではない。自分のちょっとした不注意が招いたことが悔しいのである。今の車がまだ新車だった頃、やはり釣り場で不注意にバックして突き出た30㎝ほどの杭にバンパーを当てて相当凹ました。その前の車は自宅のガレージで慣れたものと勢いよくバックでハンドルを切ったら脇のコックリートで思いっきり擦って大きな傷をつけた。小さい不注意も何れ大きな事故に繋がりかねない。カリスマが言っていた有意注意でものをみる習慣を身に付けよ、漫然としか見ていない製品でも有意注意で見れば必ず何か新しい発見があると。年が行って来て注意力も散漫になってきているかも知れない。今一度大事に至る前に何事も有意注意で暮らさないとと思っている。