太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

やっぱり出て来たか

2021-05-31 07:27:58 | 社会観察
 今夏は電力不足が懸念されるとマスコミが伝え出した。予備率ギリギリになるという。原因は老朽火力の廃止だという。環境問題と自由化がそれに拍車をかけている。予備率をあまり高くとると経済性に影響を与え当然必要最小限に抑えるのは経営として当然のことである。予め供給不足の懸念を伝えること自体は節電意識を高めるかわ悪いことではない。しかし、これに乗ずるプロパガンダは容認できるものではない。
 新聞の社説は良識、見識に基づいた事実に限りなく近いものであると多くの読者は内容に信頼を寄せている。しかしよく考えるとそれは社としての考え方であり言ってみれば何を書こうが社の勝手である。今朝の朝刊の社説では「供給量を増やす効果的な対策を」と題して今夏の電力供給不足懸念に触れている。内容を読むと・・・・太陽光発電は天候に左右され、供給を不安定にする一因となっている。・・・・出力が安定している原子力発電の利用が有力な選択肢だ。これはあまりに乱暴な結論への誘導である。今夏の電力不足が話題に出て来た時きっとこの種の議論は出て来ると思っていたら案の定である。確かに社としての考え方は伝わるが残念ながら見識は感じられない。電力不足は災害でもない限り突然に起こるものではない。予め予測可能なのである。そのために何か月も掛けて供給側は準備をする。太陽光は確かに需要に応じて出力が調整(下がる方はある程度可能だが)できるものではなく、特にピーク対応は難しい。原発は一応安定(一定)供給だからベース電源としては機能するがピークが出たからといって急に出力を増やす事はできない。ベースを嵩上げしておけばその上に乗っかるミドルやピーク対応の電源に余力を持たせることは考えられるが。何れの電源もこれさえ増やせば済むという問題ではない。太陽光はピーク対応できなくとも火力(調整電源)と混然一体運用をすれば火力の節減には貢献する(その意味ではミドル電源)。ベストミックスという言葉を最近はあまり使わないがどのように全体を運用することが経済的に、環境的に安定供給に繋がるかを考えるものである。決して太陽光が原発がと択一論を言っている訳ではない。せめてピークが発生する時間帯の料金を上げてでも需要を抑制し今夏を乗り切ろうとか現実的な対応を説いてこそ良識的な社説になるだろう。大手と雖もお粗末な社説である。

ニュースバリュー

2021-05-30 07:28:58 | 社会観察
 このニュースを聞いて、一体どう考えれば良いのだろうと思うことがある。ワクチンの接種率だ。本来なら何%の人が接種したら医学的見地からこういう効果が期待できるが今何%ですと言うなら分かるのだが。医学的でなくとも接種の先行事例は世界に沢山ある。何%で停滞し、何%で下降に向かい今はどうだとか紹介するだけでも安心感は違う。と思っていた矢先(WHO)欧州地域事務局長が28日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)は人口の70%以上がワクチン接種を終えるまで収束しないと警告したとのこと。念のため厚労省のホームページで日本の接種状況を見ると5.29時点で1回目3.3%、2回終えた人は0.21%である。70%に対してこれだから率を云々する時期ではない。それとも行政や政治への不満を煽るためのニュースなのだろうか。今の日本は接種の予約が出来ただけで喜んでいるがブルペンで疲れ切って本番のマウンドに登れない(安心しきって)のではと心配をしてしまう程度である。
 伝える価値(value)がどこにあるか分からないニュースやネット記事は多い。受け手側の考え方次第とは思うが少なくとも発信者の意図くらいは想像できることが求められる。昨日は市民講座の日であった。タイトルは「災害大国は防災大国になれる」でNPOの代表が講師だった。国内外から防災関連関連の催事に招かれ、TVなどにも出演し人気の講師のようである。著作も多いので相当期待していたが外れである。前半は内外から声がかかる防災関連の講義の紹介であった。ポイントは子供が興味を持つようにとまず子供が集まるように遊びとゲーム感覚を取り入れた内容紹介である。子供たちが簡易担架で人を運んだり消火活動をする様子があった。後半は簡易トイレの作りかたとか普段備蓄しておくべきものの紹介であった。講師は自信満々で自分達の活動が注目されていることを強調する。少し鼻に付いたので最後のQ&Aで、「災害時は子供達は守られる立場にあって活動の主体ではないと思うが、防災教育を子供中心にやっているが彼らが大きくなった時何かの役に立つための訓練か」と聞いた(勿論もっと丁寧な言い方で)。「その通りです。子供達には、火を見たらまず逃げなさいと言っています。仰る通りこの訓練は将来のある時点で思い出して何かの役に立てばと思っての子供向け訓練です。」何だそれを最初に言うべきでしょう。災害時は子供も動員して防災救助にあたりましょうと違った解釈をしてしまう。備蓄品についても食料、水、トイレといったものはあったが肝心の情報伝達がラジオだけだったのは驚いた。スマホの利用は簡易型照明への応用だった。一番必要なことは情報をどのようにして得るかでありスマホの充電はどうするかである。太陽電池を設置していれば停電が長く続いても晴れれば自立運転モードにしてスマホの充電など容易くできるという紹介くらいは欲しかった。多分講師は帰り道、子供を集める目的を最初に話せば良かったと反省していることだろう。口達者と人気で少々自信過剰になってるようである。これだけ辛辣に書いていても子供の頃からの防災教育が重要であり、それが欠けていた社会だったことは確かである。サッカー教室並みの人気にとは行かないが。次の講義ではもう少し丁寧に慎重にされることだろう。自信過剰の講師は多くの分野で出会った。雄弁であってもこちらに伝わって来ない。TVのコメンテーターしかり。首相のように自信が無いように見える(実際はあるのだろうが)のも如何なものかと思うが過剰よりはましである。

やってはいけない事

2021-05-29 07:10:25 | 日記
 釣りのクーラーBOXを肩に掛けたまま車に忘れ物をしたので屈んでドアを開けようとしたら肩からずれ落ちてBOXがドアに当たって凹んでしまった。BOXには氷が入っていたので結構重く衝撃が大きかった。どうせまた担ぐと思って横着をしたのがいけなかった。BOXを地面に置いてからすれば良かったと後悔したが既に遅い。振り返って横着と要らぬことをした時の失敗は数限りなくある。横着は上手く行けば合理的だと言えるが裏目にでることは屡々。要らぬことの典型は誰もがあると思うが怪我をして瘡蓋になった時もう下地は綺麗になって治っているだろうと思い思い切って剥がしたらまだ一部がくっついていて新たな血が出てしまうようなことだ。ほっといて自然に瘡蓋が剥がれるのを待っても何の支障もなかったのにである。
 若い頃は要らん事を言ってしまったという失敗が多い。年が行ってからは多少経験も積んできたので合理性(時間も経済性も)を追求するあまり結果的に横着として失敗する。家も古くなったので小さな修繕箇所はいたるところにある。壁土が剥がれたところがあったのでプロに頼む程の事も無いと思ってホームセンターで補修材を買って自分でやったら色合いが少し違った。これは上塗りのペンキで誤魔化そうとしたら益々目立ってしまった。30年の蒼然とした色合いは簡単に真似ることはできない。ペンキも無駄買いだった。リホームもキッチン、風呂、トイレ、壁紙、玄関ドア交換とプロに頼んでやっと終わったと思ったら今度は玄関チャイムが壊れた。ネットで調べると結構素人が交換して綺麗に仕上げているVTRが沢山ある。これなら自分でも出来そうだと思ったがチョット考えてみたら古い物とサイズが合わなければ下地の処理に困る、室内側は貼り替えた壁紙を再加工する必要があるかも知れない。門柱はコンクリートだから取り付けにコンクリートビスを使う場合は工具も要ることになり。下地の色も変わっているだろうなどと余分な作業が相当発生すると想像し結局プロに頼んだ。仕上がりを見るとシンプルで大変綺麗である。ちょっと見、これなら自分でも出来たかと後悔したが、いやいや隠れた作業が相当あったはずだと判断は間違いなかった筈だと自分に言い聞かせる。
 人生訓は要らんことをするな言うな、横着をせず正しい手順で事を進めよである。コロナ対策の不要不急もそうである。要らぬことをしない、横着で対策に手抜きをするなである。緊急事態の延長で既に要ることまでするなとなっているところが悩ましいところだが責めて手抜きだけはしないように心掛けなければ。

ものは考えよう

2021-05-27 08:06:35 | 日記
 最近有名な会社の早期退職者への高額な退職金上乗せが話題になっている。我々の時代にも何社(業種は今回の会社と同じ)かは早期退職者に対する割増退職金があった。知り合いが年収の2倍程度の割り増し上乗せで退職した。彼は中国系企業に再就職した。それも相当な厚遇で。こちらは定年後の再雇用で給料は半額になっても同じように働いていたので羨ましいと思った。しかし、再就職した彼は2年くらいで退職した。多分新しい職場で期待されるほどの実績が上げられなかったのではと想像する。
 改めて早期退職の是非を思った。勿論第2の人生で新しいことにチャレンジしてみたいと思っている人は別にして目の前のお金に目が眩んではいけないということである。再就職は多くの者にとって職探しという苦労がある。就職しても新しい職場で新たな人間関係を作らなければならない。コピー機一つも使い方を聞かなければならない。ちょっとコーヒーをと思っても遠慮しなければならない。何もかも新入社員の頃の気遣いが再び待ち構えている。しかも実績も問われる。ストレスは金額換算できない。再雇用の場合は勝手知ったる職場環境、誰に遠慮も要らず振舞える。再雇用給与は60歳定年を過ぎるとほゞ半額になる。1000万年収なら500万円。5年間で2500万円、もし早期退職して働かなければ5年で消える額である。5年間で入ってくる額と出る額が同じである。いや片方は遊んで片方はあくせくしてと思うかも知れない残念ながら多くは遊ぶことに慣れていない。何をしていいか分からないまま過ぎる5年である。どちらがストレスとなるかは明白である。どの会社も早期退職後一生遊んで暮らせるほど割増はしない。リストラをやりたい会社には申し訳ないが対象者は慎重に判断した方が良い。個人的には会社規則に従い、この年まで働いたからもういいかと思えるまで勤めることをお薦めする。企業戦士は遊ぶことにすこぶる不器用で本人のみならず周りにも要らぬ軋轢を生じる。家庭内でも同じである。もう諺に昇格しそうであるが「亭主元気で留守がいい」は真実である。長年ほったらかしにしていた領土(と思っている)には既に別世界が樹立されており異界人になること間違いなしだ。

分るならまだいいか

2021-05-27 08:06:35 | 日記
今のパソコンは5年くらい経つが最近「あ」が打ち難い。「あ」は端キーなので普段は擦るように打っていたが最近はこれが反応しない。真上から真っすぐ打つと問題はないのだが。普段あまり使わない「む」とかなら気にならないが「あ」は大変よく使うキーである。当然変換ミスが起こる。電卓のように1字でも誤数字を打ち込むと計算途中では気が付かず結果を信用してしまうがそこまでの被害はない。分からないミスとミスが分るのは大違いである。
 普段少額の買い物(メインはコンビニ)しかしないのでレシートを確認することなどなく捨ててしまう。先日セルフの給油で偶々レシートを見ると3円値引きとなっていた。3円も引くのとレジで聞いたら支払いがキー(店で進められたキーホルダーのようなもので何時ものカードに代わる)ですからと言う。何だか得した気分になった。暫くしてクレジット会社からカードの利用明細が葉書で届いて何時もなら見もせず捨てるのだがこれも偶々見ると給油の値引きが1円とある。スタンドが3円、大元のカード会社の通知は1円、これはどちらかのミスがある。ここは攻めどころと思って次回の給油ではレシートを保管してカード会社の葉書通知を待った。何のことはない、レシートにある支払額(3円値引き後)からさらにカード会社が1円引いているのであった。クレームしたら大恥をかくところだった。早合点は禁物である。
 レシートで思い出したことがある。昔地元採用の高卒の若い子が気を利かせて実験で使う小さな部品を買ってきた。勿論自主的にである。まだ給料も高くない新卒である。幾らだったと聞くと、良いですよそれくらいと言う。レシートが有れば会社に請求しても良いのにと言うとすかさずポケットからレシートを取り出した。何だやる気まんまんではないかと思ったが口には出さなかった。レシートを受け取った時にふと考えたのだろう。可愛いもんである。
 今日は思いっきり小ネタになった。50リッター給油しても100円(3-1かける50)だがコンビニの100円コーヒーが1杯飲める。庶民の損得勘定はそんなもんである。