今夏は電力不足が懸念されるとマスコミが伝え出した。予備率ギリギリになるという。原因は老朽火力の廃止だという。環境問題と自由化がそれに拍車をかけている。予備率をあまり高くとると経済性に影響を与え当然必要最小限に抑えるのは経営として当然のことである。予め供給不足の懸念を伝えること自体は節電意識を高めるかわ悪いことではない。しかし、これに乗ずるプロパガンダは容認できるものではない。
新聞の社説は良識、見識に基づいた事実に限りなく近いものであると多くの読者は内容に信頼を寄せている。しかしよく考えるとそれは社としての考え方であり言ってみれば何を書こうが社の勝手である。今朝の朝刊の社説では「供給量を増やす効果的な対策を」と題して今夏の電力供給不足懸念に触れている。内容を読むと・・・・太陽光発電は天候に左右され、供給を不安定にする一因となっている。・・・・出力が安定している原子力発電の利用が有力な選択肢だ。これはあまりに乱暴な結論への誘導である。今夏の電力不足が話題に出て来た時きっとこの種の議論は出て来ると思っていたら案の定である。確かに社としての考え方は伝わるが残念ながら見識は感じられない。電力不足は災害でもない限り突然に起こるものではない。予め予測可能なのである。そのために何か月も掛けて供給側は準備をする。太陽光は確かに需要に応じて出力が調整(下がる方はある程度可能だが)できるものではなく、特にピーク対応は難しい。原発は一応安定(一定)供給だからベース電源としては機能するがピークが出たからといって急に出力を増やす事はできない。ベースを嵩上げしておけばその上に乗っかるミドルやピーク対応の電源に余力を持たせることは考えられるが。何れの電源もこれさえ増やせば済むという問題ではない。太陽光はピーク対応できなくとも火力(調整電源)と混然一体運用をすれば火力の節減には貢献する(その意味ではミドル電源)。ベストミックスという言葉を最近はあまり使わないがどのように全体を運用することが経済的に、環境的に安定供給に繋がるかを考えるものである。決して太陽光が原発がと択一論を言っている訳ではない。せめてピークが発生する時間帯の料金を上げてでも需要を抑制し今夏を乗り切ろうとか現実的な対応を説いてこそ良識的な社説になるだろう。大手と雖もお粗末な社説である。
新聞の社説は良識、見識に基づいた事実に限りなく近いものであると多くの読者は内容に信頼を寄せている。しかしよく考えるとそれは社としての考え方であり言ってみれば何を書こうが社の勝手である。今朝の朝刊の社説では「供給量を増やす効果的な対策を」と題して今夏の電力供給不足懸念に触れている。内容を読むと・・・・太陽光発電は天候に左右され、供給を不安定にする一因となっている。・・・・出力が安定している原子力発電の利用が有力な選択肢だ。これはあまりに乱暴な結論への誘導である。今夏の電力不足が話題に出て来た時きっとこの種の議論は出て来ると思っていたら案の定である。確かに社としての考え方は伝わるが残念ながら見識は感じられない。電力不足は災害でもない限り突然に起こるものではない。予め予測可能なのである。そのために何か月も掛けて供給側は準備をする。太陽光は確かに需要に応じて出力が調整(下がる方はある程度可能だが)できるものではなく、特にピーク対応は難しい。原発は一応安定(一定)供給だからベース電源としては機能するがピークが出たからといって急に出力を増やす事はできない。ベースを嵩上げしておけばその上に乗っかるミドルやピーク対応の電源に余力を持たせることは考えられるが。何れの電源もこれさえ増やせば済むという問題ではない。太陽光はピーク対応できなくとも火力(調整電源)と混然一体運用をすれば火力の節減には貢献する(その意味ではミドル電源)。ベストミックスという言葉を最近はあまり使わないがどのように全体を運用することが経済的に、環境的に安定供給に繋がるかを考えるものである。決して太陽光が原発がと択一論を言っている訳ではない。せめてピークが発生する時間帯の料金を上げてでも需要を抑制し今夏を乗り切ろうとか現実的な対応を説いてこそ良識的な社説になるだろう。大手と雖もお粗末な社説である。