自粛生活でB級読書が進は進む。特にどの作家が好きという訳ではない。大抵は裏表紙にある概要を読んで選ぶが最近は三浦しをんの作品が多い。一度読んで面白いと思ったら続けて買うことも多い。古本屋は作家別に並べており選ぶのも容易である。当然読後本が溜まってくる。それをまた同じ本屋に売る。何のことは無い図書館のようなものである。それでもこれはと言った本は一応KEEPしておく。再読はないだろうが、この人はこんな本が面白かったのだと後の人が気づくかも知れない。それも何かの記念だろう。
パナソニックがTV事業を縮小するニュースがあった。かっては日本のお家芸だったTV技術である。新興国とのコスト競争に破れて赤字事業になり事業撤退するところは多い。プラズマ、有機EL、液晶などブラウン管から脱した技術はノウハウと先端技術の塊りだった。そう簡単に後発が真似できるとは思わなかった。しかし、技術が熟してくると当然生産ラインは自動化されてくる。所謂装置産業になり装置さえ揃えれば何処でも生産可能となる。半導体産業が典型である。先進国は高騰する人件費を抑えるため、人的ミスを減らすため自動化に注力する。
ここで問題が起こる。新しものが開発された場合、古い自動化ラインを廃棄し取り替える必要が出て来る。廃棄費用もコストに上乗せされる。同じ新しいラインを導入する場合、新興国には廃棄コストは生じない。結果製品コストに差が出てしまう。途上国を結構回ったが携帯電話の普及は日本よりかなり速かったと思う。既存技術である有線技術を放棄する手間がなかったからインフラ整備が容易だったのだろう。古い建物を取り壊すヨーロッパと新天地に鉄道を敷くアメリカの違いである。
自動車産業は先端技術の塊りであり新興国の追随を未だ許していない。TVのニュース映像などで見る生産ラインは結構人がへばりついている。ここがミソでありバッチ処理をするラインではその工程だけを新規に入れ替えれば良い。人手に頼っている工程を敢えて自動化すると却ってライン全体の融通性がなくなる。EVが普及し全自動の生産ラインができると装置産業となり半導体や家電の二の舞になる可能性はあるが。
太陽電池生産ラインも似たような歴史を辿ってきた。手造りの工程が徐々に減り、今はどこも殆ど自動化している。中国メーカーが世界を席巻しているのは新しい設備をどんどん導入したおかげである。簡単に言えば何処の国であっても最新型の製品をラインさえ導入すれば製造可能である。古い設備を抱えた日本にはハンデがある。最後の砦は原材料の調達の容易さである。かって韓国との間でフッ酸の輸出入で揉めた。太陽電池も半導体と似た工程がありフッ酸は使う。ただそれも自由貿易を標榜する世界では最後の砦にはならない。
工業製品だけでなくあらゆるサービスが常に新陳代謝しないと何れ新興にとって代わる。老舗とか伝統に頼るだけでは生き残れない。100年注ぎ足しで使う秘伝のタレなどと言っていてはダメである。注ぎ足す度に成分は違ってくるから、毎日変化する注ぎ足しのタレなのだ。守るべきものを見失ったら後発に追いつかれ追い越されるのは世の常。古本の買い方、選別基準もそろそろ考えた方が良い。先日は比較的最近読んだものを又買ってしまった。
パナソニックがTV事業を縮小するニュースがあった。かっては日本のお家芸だったTV技術である。新興国とのコスト競争に破れて赤字事業になり事業撤退するところは多い。プラズマ、有機EL、液晶などブラウン管から脱した技術はノウハウと先端技術の塊りだった。そう簡単に後発が真似できるとは思わなかった。しかし、技術が熟してくると当然生産ラインは自動化されてくる。所謂装置産業になり装置さえ揃えれば何処でも生産可能となる。半導体産業が典型である。先進国は高騰する人件費を抑えるため、人的ミスを減らすため自動化に注力する。
ここで問題が起こる。新しものが開発された場合、古い自動化ラインを廃棄し取り替える必要が出て来る。廃棄費用もコストに上乗せされる。同じ新しいラインを導入する場合、新興国には廃棄コストは生じない。結果製品コストに差が出てしまう。途上国を結構回ったが携帯電話の普及は日本よりかなり速かったと思う。既存技術である有線技術を放棄する手間がなかったからインフラ整備が容易だったのだろう。古い建物を取り壊すヨーロッパと新天地に鉄道を敷くアメリカの違いである。
自動車産業は先端技術の塊りであり新興国の追随を未だ許していない。TVのニュース映像などで見る生産ラインは結構人がへばりついている。ここがミソでありバッチ処理をするラインではその工程だけを新規に入れ替えれば良い。人手に頼っている工程を敢えて自動化すると却ってライン全体の融通性がなくなる。EVが普及し全自動の生産ラインができると装置産業となり半導体や家電の二の舞になる可能性はあるが。
太陽電池生産ラインも似たような歴史を辿ってきた。手造りの工程が徐々に減り、今はどこも殆ど自動化している。中国メーカーが世界を席巻しているのは新しい設備をどんどん導入したおかげである。簡単に言えば何処の国であっても最新型の製品をラインさえ導入すれば製造可能である。古い設備を抱えた日本にはハンデがある。最後の砦は原材料の調達の容易さである。かって韓国との間でフッ酸の輸出入で揉めた。太陽電池も半導体と似た工程がありフッ酸は使う。ただそれも自由貿易を標榜する世界では最後の砦にはならない。
工業製品だけでなくあらゆるサービスが常に新陳代謝しないと何れ新興にとって代わる。老舗とか伝統に頼るだけでは生き残れない。100年注ぎ足しで使う秘伝のタレなどと言っていてはダメである。注ぎ足す度に成分は違ってくるから、毎日変化する注ぎ足しのタレなのだ。守るべきものを見失ったら後発に追いつかれ追い越されるのは世の常。古本の買い方、選別基準もそろそろ考えた方が良い。先日は比較的最近読んだものを又買ってしまった。