衆院3補選で自民が連敗し立民が3勝となった。これを見て政権交代の機運と断じるのは早計だと思う。自民は政党のダメージで敗れ立民は政党ではなく個人の魅力で選ばれたのではないだろうか。政党=個人と考えていては今後の戦略を過つことになるだろう。政党と言ってもイデオロギーの無い時代に政党を分かつものはない。派閥=政党と捉えても大きな間違いはない。若い頃、選挙(皆勤だが)では人よりも政党を優先していた。学生運動華やかなりし頃は安全保障、とりわけ日米同盟が政治の中心にあった。戦後80年の今日、日本にとっての大きな政策判断は終わってしまったように思う。今では何処も似たりよったりで政党間の大きな違いは見受けられない。
政策ごとに与野党の賛否が入り乱れることがあっても不思議ではない。次第に政党よりも人となりを見て投票するようになった。これを無党派層と呼ぶのだろう。小選挙区では与党候補に入れたり野党にしたりする。問題なのは当選してから馬脚を現してしまうことが屡々あることだ。こんな人とは思わなかったという例は数多ある。前の選挙では与党の若手で一貫して再エネ推進をしていた人に投票した。ところが収賄で逮捕されてしまった。政策の主義主張を支持していたのだが懐事情までは・・・。
不祥事を起こした議員さんを選んだ選挙民にも問題があると言われる。見る目が無かったと言えばそれまでだがそこまで分からないのである。政党でも人でも選べないとしたら次はどうするか。あの政党だけは勘弁と思うところはあるがその逆が無い。それでも投票皆勤だけは続けたいから困ったものだ。岸田降ろしが始まってもなびくことはできない。これといった代わりの人が思い浮ばない。政権政党の支持構造に似ている。世の中須らく有耶無耶になってきた。これが多様性の時代?