台風10号による北海道、東北の被害が刻々と分かってきた。特に川の氾濫による被害だ。1年前の今頃、義務的に北海道旅行をしたが今回被害の大きかった南富良野にも出掛けた。森と美しい川に囲まれた本当に自然豊かなところである。川は澄んだ水が流れており流石に北海道だと感心したものである。まさかその川が氾濫して洪水を引き起こすとは。今回の台風では異常な雨が予測され、地域もかなり特定されていたと思う。ところが、かって洪水とかに見舞われた経験の無い所では切迫度がどれほど伝わっていたのか。想像を超えた災害であったのだろうが、想像できることには災害は起こらない、超えたところが災害であるという教訓を齎した。
一方でワイドショーは築地市場の豊洲への移転問題について小池知事が移転延期の決断をした記者会見を伝えている。前の知事なら何事も無かったように移転作業は進められていたはずなのに。あるワイドショーで訳知り顔の政治評論家(他の番組ではレギュラーとしてコメントもしている)が、「法律的には問題ないのに水質モニタリングの最終結果がでていないから延期するというのはおかしい。延期には反対である。」とコメントした。対して若狭(知事のブレーンの議員)氏が、「移転は農水省の管轄で、その審議会が水質モニタリング調査をすべきと結論し、都はそれに従っている。安全は何より優先される。」と反論した。何故モニタリング結果前に移転するのかという疑問に対し、両氏ともオリンピックのための環状道路を築地の跡地を走らせる必要があり、その工期が優先されたとは一致している。
中学の修学旅行が東京で前の東京オリンピックの直前であり、いたる所で今の首都高の工事が行われておりバスから見える景色は工事だらけだった記憶がある。大人になった今思えば、利権と無理押し、ごり押し工事の塊だったことは容易に想像がつく。本四架橋の工事でひと儲けした親戚の鉄工所から聞いた話では「値段は幾らでも構わない、兎に角オープニングに間に合わせなければならないという話に乗っかりひと儲けした。道路工事というのは開所が決まっており、それに間に合わせるためには相当無理をしなければならないのは今も昔も同じようである。
とは云え、法律に反しなけれれば良いというのは筋が通らない。この訳知り顔の評論家は当然、前都知事の政治資金の使途問題の時も「法律に反している訳でも無いのだから」と擁護すべきだったのでは。ワイドショーは番組自体よりも出て来る評論家の話を聞きながら品定めをするのが最も面白い。本物と偽物は直ぐ分かる。太陽電池業界のように、審議会、研究会の結論を法律以上に重く受け止めるのもどうかと思うが・・・・。
我が県の知事はスポーツイベントと農産物フェアの時は必ずと言って良いほど握り拳と笑顔でポーズをとって登場する。良い所は大凡悪い事はしないだろうと思われる万年青年であるところ。新潟の知事が次の選挙には出ないと言った理由が良く分からない。ちょっと面白い人だと思っていたのに。やっぱり、小池知事は言う事、為す事、劇場型の俳優らしく面白い。自民党は金太郎飴みたいに誰もが同じ事を言う。小池知事のような人が出て来ないと政治から興味を無くしブログのネタが無くなる。築地市場の傍を良く通ったが、老朽化は明らか。移転せざるを得ないとは思うが、都民税を払っている人達はそのプロセスは注視しなければならない。もし、我が県のことだったら握り拳を振り上げて文句を言う場面満載。