太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

何かのバチ当たってるに違いない

2017-01-31 08:36:46 | 日記

土曜日に風邪をひいたから3日が経過した。昨晩は咳はあまり出ないし、熱も無いので治ったように思った。しかし、全身の倦怠感が抜けない。トイレに立つのも億劫である。炬燵に入ってウトウトしていたら普段、寒さ対策で寝がえりも打てないくらいの物凄く重い布団で寝ているより遥かに楽だ。亀のように首だけ出して毛布を持ってきて寝ることにした。TVも見ず、風呂にも入らず、9時頃は完全に寝る態勢に入った。簡単には寝つけず、こんなに早く寝たら夜中に目が覚めて苦労するだろうなどと思ながら。

その内全身に汗が滲んで来る。最近は歳も行って汗もかき難くなっていたがまだ汗は出る。夕方報道特番で荒川の河川敷のホームレスを特集していた。顔はぼかしが入っているが年恰好は私と似たようなものである。冬の早朝、缶飲料のアルミ缶を集めに自転車で出掛ける。貴重な現金収入である。この寒さに食べる為とは云え、モクモクと缶集めに奔走している姿を見ていると、彼らが決して生まれながらの怠惰でないことはわかる。アルミ缶を現金に換えた後、寒いので自ら自販機でコーヒーを買って指先を温める。あれっ、見慣れた細身の黄色地に黒でMAX。マックス缶コーヒーは確かスチール缶だったと思うが。貴重なお金をスチール缶のコーヒーに使うとは。この要領の悪さが生きるのを難しくしてきたのかも知れない。

零下にもなった寒い日、あるホームレスを訪ねる。拾い集めたであろう毛布や布団を雑然と纏って寝ている。こう寒くっちゃ死んじゃうよと言っている。毛布に包まれた姿は今の自分である。贅沢に汗などかいている。一体彼らと私を別つものは何だろうか。圧倒的に努力をしたとか、生活能力に断然差があるとは思えない。それぞれのホームレスも昔はちゃんと仕事に就いている。何かの切っ掛けでその日常が終わってしまったのだろう。そう思うと自分が向こう側に居てもちっとも不思議は無い。

日本人の一人当たり生産性は先進国中最下位である。効率的な労働を目指して働き方改革の法整備が国会で議論されている。果たして生産性を上げることがそのまま国民の幸せに直結するだろうか。色んな人が能力に合わせて働き、一応の生活が成り立つことが先決ではないだろうか。確かにどこの職場にもこのオッサン何の対価で高給を貰っているのかと怒りを覚えることはままある。給料の安い若い人を兎に角馬車馬の如く働かせるブラック企業は跡を断たない。効率的に働かせ、生産性を上げるというのは一部のエリートに対してではないだろうか。しかも彼らは言われなくてもそうする。大多数の人は能力に応じて働くべき(働かせるべきではない)である。それで居て何とか生活が成り立てば生産性が低かろうが仕方の無い事である。皆が皆兎に角向上とはいかないのである。アルミ缶を集めながらスチール缶のコーヒーを飲む人に効率を説くのは要らぬお節介というものである。

夜中に目を覚ますことも無く朝が来た。少し体は楽になったような気がするが何かのバチが当たったという感は拭えない。

 


今日もちょと元気出ない

2017-01-30 09:01:06 | 日記

風邪が治ったような治っていない様な微妙な状態。市販薬のパブロンのせいかも知れない。昔読んだショートショートで不老不死の薬を開発した科学者。ただし、人生で1度しか効かない。いよいよ命が危ない時にだけ使うことになる。いよいよその時、薬を飲んだら病原菌までも永遠に命を獲得し、ズッーと病気のままで一生を過ごす事になってしまった。私の体にはルルが効くと昔から思っていたがパブロンが合わなかったかも。信じて疑わない薬にはオロナイン軟膏がある。子供の頃からアラユル傷に効果があったように思う。水虫にも痔にも刃物の切り傷など即効だった。ある時ドイツの販売子会社に行った時、歩き方の妙な若い営業マンが居た。190㎝近い大男だが体つきも厳つく丈夫そのものに見えるが。サッカーで滑りこんだ時、芝生で背中前面にやけどを負ってしまったという。医者にも行き色んな薬も塗ったが一向に良くならないとのこと。海外出張の時はオロナイン軟膏のチューブ入りを必ず携行していたので、これを試してみたらと渡した。

帰国後彼から連絡があり、あの薬はミラクルである。痛みは軽くなったし傷も治りかけている。是非もう一度送って欲しいとある。送る算段をしていたが、最後になって薬は郵送では送れないと言われた。仕方なしに事情を言って、パッケージだけを送ってこれを探せと言っておいた。効用はグローバルである。次がイソジンのうがい薬である。今回の風邪も喉の痛みは夜うがいをしたら1日で治まった。子供の頃何でも赤チンを塗られた思い出があり、同じ成分のヨードを信奉している。歯の痛みもしかり、何度助けられたことか。モンゴルのVIPを招待した時、彼はスーパーマーケットを見るのが好きで良く連れて行った。ある時彼が大量の海苔を買いたいと言う。海苔を食べる習慣は無いだろうし、そんなに沢山食べられないよと言うと、モンゴルには海がないのでどうしてもヨウ素が不足する。ヨウ素を摂取するには海苔が一番だと。もうイソジン疑いの余地は無かった。これらはあくまで個人的な感想であり、市販薬が効く体に産んでくれた親に感謝しなければならないだろう。

親子と言えば、最近では稀勢の里だろうか。彼が大関になった頃を良く憶えているが、ライバルの琴将菊がやさしいオジさん(といっても子供程若いのだが)顔で愛くるしい。一方稀勢の里は何と言っても哀愁に満ちたそれで居て何処か強い決意を感じさせる目付はどこか今までのお相撲さんと違い、個性の強い役者にも似た風貌であった。笑顔を振りまいたり、冗舌に喋ることは決して似合わない。今のままで良い。お父さんも色んな苦労の経験があるのだろう。横綱になった時、これからは沢山本も読んで立派な社会人になることを願います、と言ったのは中学を出てから相撲の世界だけで育った子供を心配してのことだろう。立派なお祝いの言葉である。昨日200m平泳ぎで世界新記録を樹立した渡辺選手。母親のコメントが、自分の子供ではないみたいと言っていた。渡辺選手が聞いたら、これ以上の褒め言葉は無いだろう。ついこの前まで自分がNO1だと言っていた北島選手がすり寄って握手しながら言う褒め言葉の100倍くらい有難いだろう。

気になるのは高梨沙羅選手、ワールドカップで50勝という大記録を前にしてここのところ足踏みしていた。英語も少し覚えて愛らしい姿は変わりないが、少しずつ外観も美人になってきた。化粧が変わったのかも知れない。インタビューを受ける機会も多くなり、周りが勧めたのか年頃の娘さんらしくなったのかは分からない。ただ、素そのものも随分可愛いのだから余計なことに気を遣う必要は無いのではと思う。スター気どりになったマラソン選手が耳にイヤホンを当て、スタート前にリラックスか何かで踊っている姿が映し出されたとき、何か勘違いしていると思った。そんなに目立たなくとも良いでしょうと。その彼女に比べれば高梨選手の素は100倍可愛い。これらはあくまで個人的趣味の感想であり、全く正反対の感想もあるでしょう。アマチュア選手は目だとうと意識し始めた頃が下り坂の始まりである。それは頂点を極めた選手ほど顕著である。レジェンドとか呼ばずに自然にフェードアウトさせてあげないと勘違いが続いてしまう。それは本人にとっても辛いことだろう。勿論高梨選手はまだまだ行ける。言いたいのは男子選手である。


超原始的な治療法

2017-01-29 09:21:27 | 日記

朝から風も無く暖かそうなので釣りに出掛けた、土曜日で天気も良いのに釣り場に人が居ない。やはり、この場所は最近釣れていないので他の場所に移ったのか。それでも餌は買ったし、折角車で1時間も掛けて来たのだからと竿を出す。やはり1時間経過してもアタリすら無い。その内、空咳と頭の芯が痛くなる。そう言えば2~3日前から時々内臓が飛び出るのでは無いかと思われる大きなクシャミが出ていた。風邪かも知れない、家まで1時間くらい運転しなければならないと思い、早々に納竿して帰ることにした。空咳の頻度は増し、額に手を当てると何だか熱がある。車の暖房のせいかと窓を開けると今度は寒い。

これは1度休憩しようと何時ものコンビニに立ち寄る。何も買わないのも悪いので小さなカップラーメンを買って車の中で食べた。これが悲惨なことに。ラーメンが喉に掛り吐き出すのも飲み込むことも出来ない。そう内気管支全体が管楽器のように震えだす。おまけに横隔膜は動いているのに息が出来ない。思い切ってガハッと息むとラーメンの破片が運転席に飛び散る。頭の血管は切れそうになるし、眼圧も相当上がって涙が出て来た。時間にして30秒そこらと思うが一時はコンビニに助けを求めようかと思ったくらいである。やっと落ち着いたので早く家まで運転しようと走り出した。その間も時々気管支が大震動する空咳が出る。

やっと家に辿りついて、家内に調子が悪いと言うと、ふーんという返事だけ。昔からあまり心配したり感情を表すタイプではないのでさもありなん。ここは独力で処置するしかない。炬燵に潜り込み頭は濡れタオルで冷やした。小一時間寝ただろうか、熱が冷めている。それでも喉は何かが突っかかっているようでスーパーでトローチを買って来て貰った。夕飯は好物の甘エビがあったが食欲が無い。風呂にも入らず、10時頃には寝床についた。多分この乾燥している時期、夜中に何度も咳き込んで目が覚める覚悟をして。ところが朝まで一度もめが冷め無かった。咳もしなかったように思う。タイムリーに濡れタオルで冷やす。喉にはトローチ。子供の頃と同じである。

先日後輩が東京に出て来ると言うので久し振りにメシでも喰おうと約束していたが、前日になって思い風邪を引いてしまってドタキャンになった。病院が大好きな男だから早速行ったらインフルエンザでは無かったとのこと。コチとら栄養のあるもの食べてないからウィルスを養うだけの体力が無い。美味いもん喰い過ぎだろうと軽口のメール返信をしたが、まさか自分が風邪とは。

今朝は相当具合が良い。それでも今日一日は大人しく炬燵でTVでも見るかと番組表を見たら女子マラソンがある。2時間超潰れる。ところが解説に、増田明美、有森裕子、高橋尚子、千葉真子、野口みすきとある。マジかよ。彼女らの解説は兎に角他より目立とうとして我先に負けじと下らん話を延々と、マラソンレースではなく解説レースである。自分が目立とうとしてどうする。上から目線の者も含まれているのも気にいらない。やはり解説は落ち着いた金哲彦だろう。フジテレビの番組編成の方々、この女性解説陣は一人でも煩いと思っているひねくれ者がここに居る。解説が何を言っているか分からないくらい音を小さくして見る予定。


どうなるインフラ輸出

2017-01-28 08:41:13 | 仕事に関すること

報道によれば東芝が原発の新規建設工事から撤退するという。米国で買収した子会社の巨額負債が本体の経営を圧迫しているからである。そもそも原発のような巨大技術はフルターンーキーでしか受注できないと思うが。機器だけ下さい、設置工事はこちらでやりますという客が居るのかどうか。上モノと工事は密接な関係があり工事にも特に安全性に関して相当なノウハウが必要だと思う。一時期日本はインフラ輸出促進の目玉事業として鉄道と原発を挙げて政府も支援をしてきた。此処に来て、もし原発をフルターンキーで受注できる会社が1社だけとしても国はこの1社のために支援ということにはならないのだろうか。

レベルは違うが似たような経験をした。家庭用温水器に国の補助金制度があり、普及の大きな原動力になった。ところが、メーカーが相次いで撤退し、1社だけ残った時に官僚から「1社しか作って無いモノに国が補助をするというのはあり得ませんよ。」と言われ、撤退の責任はこちらに無かったので釈然としないものがあったが、確かに国の税金を使って1社のために制度を維持することは世論が納得しないだろうという理屈も分かった。補助制度は無くなり、産業も極端に衰退した。

国が何処まで個別企業に関与するかは微妙な問題である。もし、東芝の原発事業の件でトランプ大統領が「米国での雇用が減少する今回の決断は、今後東芝はアメリカの原発建設事業に相応の対価を払う事になる。」とでも脅されたらOUTである。そもそもトヨタやフォードと言った個別企業を名指しで批判することは何れ矛盾を来すことはあきらかである。彼らは今後企業判断としてアメリカにとって都合の良い事も悪い事も繰り返さざるを得ない。国営企業でないのだから生き残るためには当然である。その都度良いとか悪いと口出ししたら混乱するだけである。せめて個別企業単位ではなく、産業単位にしないと。

フルターンキーについて太陽光発電もメーカーがそれをやっていた。簡単な設置工事とは云え工事図面から現場指導までやらないと設置できない時代があった。その内市場に設置工事のノウハウが拡散し、地域の電気工事屋さんが、上モノ(機器)を買って設置するようになった。さらに工事は中小の施工店でも可能になり、全国に太陽光発電が普及する元となったのである。これはドイツでも同じで「バラ買い」でもそれなりのPV発電所が建設できる時代となった。誰でも出来るということが普及を後押ししたが、バラ買いは海外メーカーを巻き込んだ過酷なコスト競争に入って行った。市場では信じられないパネル価格で商売が行われている。しばしば内外価格差で日本メーカーは公の場で叩かれる。パネルの構造も構成材料も、品質も似たような商品である。中国や韓国製品が安いと言われるなら一度、日本国内で生産して欲しいものである。そうしないと国内メーカーは何処で価格が劣っているのか良く分からない。過当競争のあげく、そして誰も居なくなったでは済まないように思う(少なくとキーパーツを輸入に頼っていては原油の輸入と変わらない。それで自給率のセキュリティ確保にならないのでは。

原発のような重厚長大な技術と太陽光発電のような手軽な分散型発電を同じ土俵で比ぶべきも無いが、民間企業は生き残るために背に腹は代えられない動きをするものと覚悟して国は施策を打たなければならない。太陽光発電はインフラ輸出の対象として繰り上げ当選するか。それは無い。特に太陽光発電所レベルではバラ買いの対象である。せめてCEMS規模のものでないと。そのためには国内で実績を積み上げなければならない。その時、一番大きな問題となるのはステークホルダーが多過ぎて一体誰がCEMSを輸出するのか良く分からない事である。太陽電池メーカーにその力は無いと思うが(勿論将来は分からない)。


過積載について

2017-01-27 10:41:48 | 仕事に関すること

1月25日の再エネ制度改革と新エネルギー小委員会の合同委員会が開催された。配布資料はWEBサイトで入手可能だが、全体的には各種課題が細部に亘り審議されている様子が窺える。その中で「改正FIT法施行に向けて」という資料に、これは何の意図で掲載されたのか分からないという箇所があった。

「事後的な太陽光パネル容量増加への対応」という項である。

■認定取得後に過積載が行われる場合、例えば、40円案件や36円案件が調達価格を維持したまま、適用される調達価格の想定コストより安価に設備を設置することが可能となるため、国民負担との関係でどのように対応すべきか、今後、調査・検討を進めていく。とし、

過積載設備の設備利用率の計算例と過積載率100%と150%における売電収入の比較が図示されている。

かって調達価格算定委で設備利用率を上げる(12→13%だったか)頃には「過積載」という言葉は使わないようにとの暗黙の指導があったように思うが、今は一般的に使われるのか。

設備認定ではPV合計出力(DC)とパワコン定格出力(AC)の小さい方を設備容量としたから利用率計算は分母が小さくなるため計算上は上がると指摘したことがある。太陽電池のDC出力を分母にすれば設備利用率はそれほど変化しない(主に設置場所の日射量と気温でで決まる)はずである。

問題は文面が如何にも金儲けのため過積載をして国民負担を増大している、と読み取られることである。そもそも計算例の比較で過積載率150%での発電量を計算して売電収入としているがあり得ない。DCが150%になってもパワコンのACは150%にはならない。その前に過入力でパワコンが焼けるか、PVの最大出力点からずらして入力を絞るはずである。さらに、売電収入から過積載分の設備費は除く必要がある。理解しやすいための例示だと思うが、一方ではぼろ儲けしてズルイと思わせる計算とも言える。

そもそもDC容量とパワコン定格の関係は技術的指針すら無く、多くはシステム設計者の設計思想に委ねられて来た。太陽光パネルが高価な時代はなるべく発電した電気を全てパワコンが吸収(AC出力に変換)してくれるよう、高日射、低気温でほぼDCの定格がパワコンに入力されてもパワコンに入力できるようDC定格=パワコン定格で設計してきた。しかし、そのような気象条件は年に数時間あるか無いかであった。その後、パネルの価格が下がって行ったことと、買取単価が設計思想に反映され、トータルとして経済的になるように過積載が始まった。場合によってはDCの最大出力が生かされ無くとも結果として発電電電力量×買取単価/設備費がより大きくなる点を経験的に見つけて過積載が始まった。今でもシステム設計をやらせれば設計者によってDCとAC定格の関係は違う結果を出すはずである。

多分世の中には無駄にパネルを増やしてしまい、結果として損をしているユーザーもあるかと思う。逆に安全を見過ぎて過大なパワコン容量を保有しているシステムもあるだろう。FITが終わっても市場取引価格は残る。そろそろパネル単価と発電した電気の価格を変数にしてDC定格とAC定格の関係を気象区分毎に最適化したガイドラインくらい現れてもよさそうなものだが。ユーザーは一度設置してしまうとそれが最適かどうかは分からない(たの組み合わせと比較はできないから)。余分なものは買わず、より最適なものを買うというのはユーザー保護でもある。