太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

久し振りに弊ブログにコメント

2021-03-02 08:16:16 | 日記
 匿名の方からだが2.28弊ブログ「何度も言うよ」にコメントを頂いた。久し振りのコメントで内容が真面目で意見を求められているような気がしてブログにて返事をしたい。コメントは太陽電池の廃棄に関することで『以前はソーラーパネルの廃棄物処理がリサイクルでうまく回るような話がネットで多かったのですが、最近では何故かこれが変化していてさもあたかもソーラーパネルの廃棄物処理が大変なようなコンテンツが多くなったように思えます。一体、とちらが正しいのでしょうか』というものです。勉強不足でネットで廃棄が問題視されていることを知りませんでした。確かに十数年前までは太陽電池パネル自体が相当高価で特に中の素子(セル)が高かったので何とかリユースしようと検討した時期があります。パッケージの中から素子を取り出しシリコン基板を再利用しようとするものです。技術的には可能ですが回収自体の手間が大変で却って高くつくことが分かり廃棄の方向に向かったと思います。まだそれほど多くの廃棄が出ている訳ではないのですが現在は適正処理により廃棄という方法が取られています。勿論法に則ってです。一番参考になるのは(一社)太陽光発電協会(業界団体)が発行している適正処理に関する各種資料です。資料・出荷統計→自主ルール・ガイドライン・チェックリスト→適正処理・リサイクル関連 安全関連情報→適正処理・リサイクル関連情報です。廃棄物としての適性処理については同協会の中に検討部会を設けて何年も議論を重ねてきました。関係団体との情報交換も含めて内容の最新化も図ってきています。多分パネルの廃棄処理についてはこのサイト情報が最も詳しく、どうしたら良いか分からないという点は無いと思います。不法投棄で竹藪にパネルが捨てられていたとあったりしてもそれは太陽電池であること以前の問題です。
 先のブログで福島原発の燃料デブリのことを書いたので太陽電池も処理が問題ではないかと言われたいのかも知れません。法に則って粛々と処理をする方法が協会の資料に纏められておりそれは技術的にも可能なことです。このようなガイドがあることをもっと周知徹底すべきという意見もあるかも知れません。しかしこれから廃棄をしようと思っている人を探し出してここにこういう資料がありますとアドバイスすることは不可能です。大きな社会問題になりつつあるときは一般の方も注意して参考資料を探すでしょうがまだそこまで至っていないのではないでしょうか。マイナス(廃棄)をゼロ(原状)に復元する仕事は世の中であまり評価されませんが必要なことです。企業の中でも廃棄物処理担当は陽の当たらない職場でしたが環境ISOの認証制度で一気に脚光を浴びることになりました。もし質問されている方の周辺に廃棄を検討している方が居られたら是非協会のホームページを紹介して下さい。またコメントの中に『ソーラー発電も一長一短あって、何でもかんでも賛同するわけではないのですが』とありますが同感です。私も何が何でもソーラーの味方ではありません、ダメなものはダメと言えるくらいの時間は経ちました。


1 コメント

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Unknown (匿名)
2021-03-02 19:48:59
2021-03-01 13:00:26 にコメントした者です。
国や自治体が最初から太陽光パネルを構成する材料、つまり材料の元素を特定して制限をかけていればリサイクルもそう困難ではないかと思えるのですが、その特定がされておらず言わば野放しなので海外から何だかわけのわからないソーラーパネルが輸入されて、そして廃棄物処理の問題が提言されてやがて太陽光発電潰しのネタにされるのではないでしょうか。

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