今朝は雲ひとつないが空全体が白っぽくて太陽は見えない。風が少し強いので黄砂だろう。モンゴル高原の上空は何度も飛行機で飛んだ。赤茶けた大地が延々と続きまさに不毛の大地である。毎年春になると話題になる黄砂はここから来るのか、何千年もの間よく土が無くならないものだと感心したものだ。黄砂だけは何処にも文句の言いようがない。まさかアスファルトで固めて飛ばないようにしてくれとも言えないだろう。
我が街でも桜がチラホラ咲き出した。城址公園とか桜の名所は幾つかある。あまり知られていないが工業団地の並木も桜のトンネルのようになり見事なものである。ちょっと郊外に出れば自然の中に沢山の桜を見ることができる。TVニュースで見る東京の花見は滑稽である。まだ3分咲きにもなっていないのにお花見のシートを拡げて花より多いくらいの人が酒盛りをしている。勿論花より同僚と飲み食いする方が優先されるのだろうが多分近所に住んでいる人というより東京に勤めている人達だろう。わが街に自然に咲く桜を捨て電車に揺られてやってきた人達は何処か矛盾しているような気もする。しかし会社の行事で嫌々やって来たとも思えない騒ぎである。会社の行事は行くまでは憂鬱だがいざ行って見ると結構楽しいのは分かる。長いサラリーマン生活だったが同僚と花見に行った記憶はない。勤務地が比較的田舎にあったから桜は当たり前に目にする景色の一つだったからだ。花見に誘われることなどもうない。一人自転車でゆっくりと楽しむのも手だろう。