言わずと知れたMLBの選手のことである。大谷選手が出ていた頃、MLB中継をTVで良く見ていた。驚いたのは選手が所構わずやたら唾を吐く、それもTVカメラが入っていてもお構いなしである。ダグアウトの中の床はヒマワリの種の殻かガムの紙かゴミだらけである。プレー中にも選手は唾をやたら吐く。何か噛んでいると唾液が出るのを促進しそれが医学的にもプレーに良い結果を齎すのだろうか。日本のプロ野球ではまずあり得ない。これだけはアメリカ人の真似をして欲しくないものである。アメリカ人で括るのもどうかと思うが、もし米朝会談でトランプさんが金委員長と散歩している時、庭先にペッと唾を吐いたら国際問題になるだろう。映画で俳優が唾を吐くシーンは余程意味がある場合以外は見たことがない。MLBの選手達も自分達がどう見られているか意識すべきである。プロであるなら見られることも商売の一つである。
偉そうには言えないかも知れない。その昔モンゴルで道端で売っているサマル(松の実)をポケット一杯買って殻を道端に捨てながら歩いた覚えはある。当時はその他の大きなゴミがやたら多く、殻くらいは可愛いものだった。しかも周りには日本人とはバレテいない。もしかしたらアメリカ人の習慣は無いかも知れない。バレ無きゃやる日本人、バレテもやるアメリカ人と言えるかも知れない。
W杯一次リーグ突破で時間稼ぎをした日本がフェアプレーポイントで何とか決勝Tに進出した。見苦しい試合だったとか、リーグ突破のための戦術だったとか騒がれている。しかし、スロー再生がしばしば流されるようになって、大袈裟に転んだり、結構演技で倒れるシーンを見ると、一体何がフェアプレーかと考えさせられてしまう。強豪チームとて結構演技をしているからあれが戦術だとしたら見苦しくはないのだろうか。W杯で日本人ファンが観戦後のスタンドのゴミ拾いをする姿が海外から称賛されている。子供の頃からゴミの分別を躾けられている日本人にとっては当然のことと思うが。最近は観光地などでもゴミは極端に少ない。東京のような大都会でも昔と比べれれば随分綺麗になっている。しかし、未だに地方の国道沿いには投げ捨てたと思われるビニール袋に入ったゴミが捨てられていることがある。何の罪意識もなく捨てているとしたら社会人失格である。こういう奴らに限って自分の車の中は土足厳禁で、流石に道端に棄てるのを躊躇う時は途中のコンビニに棄ててしまう。私はコンビニから出たゴミはコンビニへという気持ちだがローソンとセブンは区別していないので迷惑かも知れない。本来はその店のゴミだけ、最低限でも系列店へだろう。
それでも途上国などに行くと街道沿いの民家の庭先には古タイヤやテーブル、ソファ、電線の切れ端など何に使うか分からないものが雑然と並んでいるのを見かけると何やら懐かしい思いがするのは年のせいか。昔は何か使い道があるだろうと思ってモノを捨てない習慣があった。特に庭先などにスペースがある田舎はそうだった。途上国の雑然とした風景を懐かしく感じるのは田舎育ちだからだろう。シンガポール育ちでは味わえない懐古である。
夏風邪が治りかけて黄色い痰が時々喉に絡む。時々ティッシュにペッと吐く。見なくても良いのに鼻を噛んだときと同じようにソット手を開いて量と色を確認する。しなくても良い物を。早々と梅雨が明けて今朝は真っ青な夏空である。そんな歳でも無いのに今年の長い夏を乗り切れるだろうかと思ってしまう。自分の歳より遥かに若く亡くなった両親を思い出す度に。