太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

釣れない時のハゼ頼み

2020-10-28 08:39:40 | 日記
 昨日は予定通りとういうか朝思い立ってハゼ釣りに出掛けた。このところクロダイ狙いで坊主が続き気分転換だ。釣果は7匹。ハゼで7匹ではおかずにもならないと思われるが大きさが尋常ではない。東京の川の屋形船で(と言っても1度しか乗ったことはないが)出て来るハゼの天ぷらは7,8㎝だろうか。ところが今回の7匹は全て20cm前後である。正真正銘真ハゼである。この川は大きなハゼが釣れることで有名だ。しかし近年津波対策で随分堤防がコンクリートで固められハゼが卵を産む葦や真菰は減ってしまいハゼも少なくなってきた。それでもこれ位大きくなると野菜の天ぷらと併せれば充分おかずになる。ひとまず漁業は成立、いやガソリン代と餌代で赤字だが。
 釣り方は地元で穴釣りと言われている川岸の岩の間の穴に短い竿、と言っても竹藪で切った1m程の自作竿だが、餌を垂らしてちょんちょんと誘う。ハゼが居れば必ず食いつく。慌てて合わせたら最初は咥えるだけなので放して(いわゆる抜ける)しまう。アタリがあると少し糸を緩めて半呼吸置いて上げる。もし餌を離しても慌てることはない。もう一度餌を垂らすと90%以上食いつく。ハゼはあまり頭が良くない、噂通りあくまで貪欲である。外道は小蟹だ。クロダイの餌にするサイズだが岩の隙間に入って踏ん張るので引っ張るとハリスが切れる。暫く待つと油断するのか踏ん張りを緩めてしまう。小蟹は持久力が無い。ハゼは投げ釣りでもゆっくり誘うと掛かることもあるが何故か川中のハゼはやや小さい(それでも12,3㎝はある)。最近は口コミで広まったのか穴釣りの人も結構多い。ただ釣れるのは汽水域なので潮の満ち引きで水が動いている時しか釣れないので時間帯は重要だ。もうハゼ釣りは極めたと思っていたがクロダイの坊主が続き、何かを釣りたいと思う時はハゼに限る。12月中頃まで釣れる。数を釣るには夏場だが型は東京湾並みに小さい。やはり秋から初冬が旬だ。ハゼは魚屋に並ばない魚だが天ぷらの味は極上だ。外観の悪さからクロダイなどより下級に見られるが味は甲乙つけ難い。釣り番組でも取り上げられたことが無い不運(幸運かも)な魚である。
ダボハゼのようなという表現があるが、このハゼは通例真ハゼ以外のハゼを指している。人格が卑しく汚いさま、間抜けで欲が深い人を喩えるものだがハゼはそんなニックネームは知らないだろう。真ハゼだって結構何度も食いつくからダボの仲間に入っても良さそうに思うが。ダボハゼは時として何度失敗しても諦めず食いつくガッツのある奴を反語的に褒める場合に使われることもある。本来の用法とは違うのだろうがハゼ釣りではこちらの方が相応しい気もする。ハゼより頭が悪いのはハマグリである。今では厳しく取り締まられ禁止されているが昔は近くの浜でギャング釣り(大きな錨のような針を海底で引きずり寄せる)で5,6㎝のハマグリが良く釣れた。昔も漁業権で禁止されていたのかも知れないが取り締まりもなく地元の人も大勢釣っていた。釣ると言っても実際は砂浜に縦に潜って呼吸のため少し殻を開けたところに偶然針が挟み込まれる形であり餌に食いつく訳ではない。瞬間ハマグリは殻を固く閉じて引き上げられるまで離さない。途中で口(殻)を開ければ簡単に逃れられるのにそうはしない。店頭でパック詰めで売れそうなサイズが簡単に2,30は採れた懐かしい時代である。ハゼより頭が悪いのは確かである。味はハゼやクロダイに匹敵することは言うまでもない。どうも私の釣りはTV番組にはならない貧乏くささが付き纏う。違いは向こうは趣味でこちらはおかず目的という実利寄りということだが釣れたものは必ず食べてあげてそこで釣りはお仕舞という信念がこちらにはある。