暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

家族という病

2016-01-23 19:03:30 | 
「家族という病」下重暁子著 を 読んだ。


       

ネットで本のレビューを見るとかなりの酷評がある。だがベストセラーになっている。


読みたいと思っていた。

Amazonの中古本が安くなったところで、購入したのだ。


下重さんがご両親、お兄さんと疎遠であったことや良いコミュニケーションが取れなかったこと、ご家族との会話をもっとすべきだったと、亡くなってしまったあとで心残りになっていることが、私には共感できた。

家族は他人よりも一番理解しがたい存在だと述べている。

本書では ネガティブな文面が続くようだが、家族を亡くして、もっと知る努力をすべきだったことを悔やんでいらっしゃる。


レビューで、下重さんを否定的に書いておられる方たちは、お若いのだろうと想像する。

両親を亡くして、もう悔やんでもどうすることもできない思いは、失った人にしかわからないだろうと思うからだ。


私も、人恋しがる亡き父にもっと会話する時間を作ってあげたほうがよかったと思うし、誕生日のおめでとうも言ってあげればよかったと思う。

昔、祖母がよく 「墓に布団は着せられず」 と言っていた。

亡くなってしまった人には、「それは違うのよ・・・」とか、「そのことはね・・・」と、説明してあげることがもうできないのだ。

コメント
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