暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

暖房

2016-01-19 20:18:02 | 日記

きのうは雪で、首都圏の交通機関では間引き運転や運休で、多くの通勤通学客の足が混乱した。

雪に弱い東京圏をまた露呈した。


年金暮らしの我が家では、雪の日は出掛けないでおけばよいので、働いていらっしゃる方々には申し訳ないが、こんなときは、ありがたい。

しかし、寒かった。

マンションの2階に住んでいる。

建物に保温効果があるので、冬の普段の日は、暖房はいらない。

エアコンもつけないし、部屋にガス栓はないので、ガス暖房機もない。

電気ストーブも、以前職場用に買ったため持っていたが自宅で使うことはなかった。


寒い雪の日に暖房は、ガスの床暖房だ。

ひと冬に数回、点ける。

きのう1日中、点けていた。

室温は23度くらいになる。


ここに引っ越してくる前は、公団の賃貸の団地に住んでいたが、マンションとは構造も違う古い鉄筋コンクリートの建物だったせいだろうか、とても寒かった。

ガスファンヒーター、石油ファンヒーターと、ホットカーペットなどで、各部屋をそれぞれ暖房した。


結婚する前は、戸建の実家にいたので、各部屋にガスストーブを置いて、バンバン燃やしていた。

住まいというものは、冬はそうやって暖房をするものだと思っていた。


マンションは、断熱、防音が優れていて、夏の冷房はしかたないが、冬場、暖房器具をめったに使わずに、こんなに暖かく過ごせるとは住むまで知らなかったのだ。


こんなに暖かく室内で過ごしていた人がいたことを、体験してからその恩恵をようやく知ることになるのだ。


寝具もそうだ。

子どものころは、東京の冬は実に寒かった。

あんかを布団の中に入れて、眠ったし、起きているときも小さなガスストーブが室内にひとつあって、あとは火鉢だった。

室内が寒い。

寝るときは、綿の布団や敷布が冷たくて、ぶるぶると震えてなかなか寝付けなかった。


結婚してから、共働きで、多少のゆとりが出てきたころ、羽毛の掛布団を買った。

これは、20年は使っていると思うが、とても暖かい。

朝、目覚めたときは暑いぐらいだ。

寒くて布団から抜けられない、というセリフをよく聞くが、羽毛布団を使っていると、起きるときには、体がぽかぽか温まっているので、布団から出る時パジャマ一枚でも、抜けられないということはないのだ。

うちが裕福なのではないが、昔でも裕福な人は、こんな暖かい羽毛布団で眠り、暖かい冬を過ごしていたのだろうから、寒かった子供の頃も、ぬくぬくと眠っていた方たちもいたわけだ。


暖房については、不公平なんだな、世の中は、といま暖かく過ごしているだけに、思うのだ。
コメント
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