映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
コメントのところをクリックするとコメントできます。

『クワイエットルームにようこそ』

2007年10月28日 | Weblog
よい

松尾スズキ 監督
内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、りょう、中村優子、高橋真唯、馬渕英俚可、筒井真理子、宍戸美和公、平岩紙、塚本晋也、平田満、徳井優、峯村リエ、武沢宏、箕輪はるか、近藤春菜、庵野秀明、河井克夫、俵万智、しりあがり寿、川勝正幸、しまおまほ、妻夫木聡、大竹しのぶ、伊勢志摩(白井医師の声) 出演

佐倉明日香は28歳のフリーライター。ようやく手にした署名コラムの執筆は行き詰まり、同棲相手ともすれ違いが続く微妙な状態。そんなある日、明日香は気がついたら、真っ白な部屋のベッドに拘束されていた。やってきたナースに「アルコールと睡眠薬の過剰摂取により、丸2日間昏睡状態だった」と説明されても、記憶があちこち欠如した明日香は戸惑うばかり。だが非日常的な空間で見知らぬ人々と出会ううち、明日香の中で何かが変わり始める…。

りょうと蒼井優が出演しているだけでよい(笑)。
こういう広がりにくい世界の中で、美人がいるのは大切である。

あっさりした庵野秀明の医師に爆笑。

前半で笑わせて後半でしんみりさせるというパターンは好きではないが、今回は許せる範囲。

すべてを理解しているような笑顔を浮かべながら、なにも理解していない看護婦の山岸(平岩紙)がいい。

旅館に超豪華キャストが出ていたようだが、気づかなかった(悔)。

『題名のない子守唄』

2007年10月28日 | Weblog
ふつう

ジュゼッペ・トルナトーレ 監督
クセニア・ラパポルト、ミケーレ・プラチド、クラウディア・ジェリーニ、ピエラ・デッリ・エスポスティ、アレッサンドロ・ヘイベル、クララ・ドッセーナ、アンヘラ・モリーナ、マルゲリータ・ブイ、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ 出演

北イタリアのトリエステにやって来た異国の女イレーナが、金細工の工房を営むアダケル家のメイドに雇われる。それは周到に策を講じて手に入れた念願の職場だった。完璧な仕事ぶりですぐに主人夫妻の信頼を得ると、最初こそ手を焼いていた彼らの4歳になる一人娘テアの心も確実に掴むのだった。しかし、テアを慈しむイレーナの本当の目的を知るものは誰もいない。さらに、忌まわしい過去の黒い影が忍び寄る。

熊本では10月27日に公開だった。

家族愛の強いイタリアのお国柄だからこそ認められる映画ではないか。
基本的には愚かな女性の執念映画。
しかも、監督からのメッセージ(とは思えないのだが)で、謎を明かすなという断り書きが最初にあるが、たいした謎ではない。ミステリーとして観るのは不向きなのだ。

そんな中で、子ども(クララ・ドッセーナ)と同じ病気を主人公(クセニア・ラパポルト)が持っているかもしれないと思わせる見せ方(不器用にこける)がうまい。

不満点
殺すんだったら、一回で殺せ(これのおかげで映画が長引いている)。
不自然な枯れ木の植木鉢の強調の意味は?
メイドとして雇われたあとも、職探しを頼んだ理由は?

『人生は、奇跡の詩』

2007年10月28日 | Weblog
よい
ロベルト・ベニーニ 監督
ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ジャン・レノ、トム・ウェイツ、エミリア・フォックス、ジャンフランコ・ヴァレット 出演

'03年、イラク戦争直前のローマ。大学教授で詩人のアッティリオは、最新刊も高い評価を得ており順風満帆。だが彼の心は、すべて美しき伝記作家・ヴィットリアのものだった。

惚れた女のためならば、なんでもする男の話。

ちょっと甘すぎてわたしの好みではないが、どこまでも前向き人間の話としてアリだろうし、あまりケチをつけるところがない。

あるしかけがあるのだが、それを話すとこれを観る楽しみが半減してしまうので、ここでは書かない。

日常生活はまともにおくることのできないダメ人間が彼女のことに関してならば、なぜかうまくいくのがおかしい。

動物をうまく使うのはズルい、というかうまい。

『ワイルド・ランナーX3』

2007年10月28日 | Weblog
ふつう

ラウル・ハインリッヒ 監督
レネ・シュタインケ、エルドゥアン・アタレイ、ディトマー・ハーン、シャルロット・シュエッブ、ゴットフリード・ボルマー、カリーナ・ワイズ、アストリッド・フンデリッヒ、ディーター・ランデュリス、ダルク・シンプソン 出演

速度無制限の高速道路、アウトバーンで起こる事件に果敢に挑む2人の刑事の姿を描いた、スピード&スリル溢れる傑作カー・アクション・シリーズ第3弾!高速機動警察のトムとゼミルは、武器密輸の情報をキャッチし大量の銃器を押収する。武器密売の黒幕ケルコーフェンは激怒し2人の始末を命じる。偽情報で2人は罠にはまり、殺人・麻薬密売で逮捕されてしまう。容疑を晴らすため脱獄した彼らは黒幕を突き止めるが…。

どうもドイツのテレビ映画のようだ。
結構ハデなのだが、ストーリーが甘い。ドイツ版西部警察といえるかもしれない。

しかもドイツ語版がお粗末。アフレコがやる気のない声で口とあっていないのだ。
我慢ができずに日本語版にしたら、こちらはけっこう力がはいっていた。
まともな芝居になっている。
観るのであれば、日本語版で観たほうがノリがよい。