映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『狼たちの処刑台』

2011年06月28日 | Weblog
よい

ダニエル・バーバー 監督
マイケル・ケイン、エミリー・モーティマー、チャーリー・クリード・マイルズ、ベン・ドリュー 出演

ハリー・ブラウンは荒れた公共団地に一人で暮らしていた。
入院中の妻を見舞い、最後の親友レナードとパブでチェスをする静かな毎日。しかし彼の周辺はドラッグの売人やギャング団の抗争が相次ぐ地区。彼らは高速道路下のトンネルにいつも巣食っていた。ある日危篤の知らせを受けたハリーはトンネルを通るのを諦めたために妻の最期を看取れなかった。さらにギャング団に嫌がらせを受けていたレナードまでも彼らに惨殺されてしまう。怒り、哀しみ、そして復讐…。かつてIRAと戦った屈強な元英国海兵隊であったハリーの戦いが始まる……。
ストーリーはアメイジングD.C.より
http://www.amazing-dc.jp/movie/adx-1013.html



『狼よさらば』のイギリス版みたいな作品。

すばらしいのは冒頭のバイクシーンと川沿いでの最初の事件。
あの緊張感とスピード感の出し方は、うならせる。

終わり近くで、事故にあった刑事を助けるのはともかく、なぜあそこに避難したのかが疑問というか、絶対におかしい(笑)。すくなくとも携帯は使えたのだから、違う展開ができたはずである。

『Bubble/バブル』

2011年06月27日 | Weblog
Bubble/バブル - goo 映画

よい

スティーヴン・ソダーバーグ 監督・撮影・編集
デビー・ドーブライナー、ダスティン・アシュリー、ミスティ・ウィルキンス 出演

オハイオ州の小さな人形工場で長年働くマーサとカイル。孤独な二人は惰性で友達関係を続けていた。しかし、若いシングルマザーのローズが新たに従業員として加わったことで、二人の関係は崩れていく。カイルとローズは次第に親密な関係となっていき、それを知ったマーサは取り乱し、ローズの不審なキャラクターにも疑問を抱き始めた。そんな中、町で起こった一件の殺人事件が彼らの日常を崩壊させてしまい……。



『ガールフレンド・エクスペリエンス』と同じDVDに収録されていた作品。
こちらも低予算の小品なのだが、特色をだそうと脚本に注力したことがわかる。
終盤でちょっと物足りない部分も出てくるが、人間関係のいやらしさと難しさがおもしろい。

『ガールフレンド・エクスペリエンス』

2011年06月27日 | Weblog
ふつう

スティーヴン・ソダーバーグ 監督
サーシャ・グレイ、クリス・サントス、マーク・ジェイコブソン 出演

リーマン・ショック直後の08年秋のニューヨーク。エリート相手に恋人と過ごすようなひとときを提供し、1時間2000ドルを稼ぐ高級コールガールのチェルシーは、理解ある恋人クリスとともに充実した人生を送っていた。そんな彼女の前に心惹かれる男性客が現れ……。
ストーリーは映画.comより
http://eiga.com/movie/55499/



納得のいかないところがある。
単純なドラマなのだが、開始8分くらいで車にもどってきた主人公に、だれかが質問する(上の写真の直後のシーン)。そこだけドキュメンタリー風なのだ。
モキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリー)というわけでもない。そこだけなのだ。
そして、それがとても観るものにひっかかるのだ。

ストーリーは単純でありがちでつまらない。

主人公のサーシャ・グレイはきれい。

これだけいやらしいシーンがすくないコールガールの映画も珍しい(これは減点対象ではない)。

『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』

2011年06月23日 | Weblog
ふつう

ジョニー・トー 監督
ジョニー・アリディ、シルヴィー・テステュー、アンソニー・ウォン、ラム・カートン、ラム・シュー、サイモン・ヤム 出演

初老のフランス人男性、コステロの愛娘アイリーンは、中国人男性と結婚し、マカオの高級住宅地に暮らしていた。ある日、その家が何者かに襲われ、夫と2人の子どもが惨殺され、アイリーンも重態に陥る。パリから駆けつけたコステロは、娘から犯人の特徴を聞き出すと、必ず復讐すると娘に誓う。しかし異国で右も左も分からないコステロ。そんな時、偶然にもホテルで3人組の殺し屋と出会い、彼らに復讐の助っ人を依頼することに。依頼を引き受けたクワイたち3人組は、鋭い分析と独自の人脈で着実に実行犯を絞り込んでいく。そんな中、コステロは3人にある秘密を打ち明ける。かつて頭に受けた銃弾がもとで記憶障害に苦しんでおり、この復讐さえもいつ忘れてしまうか恐れているというのだった。それでも約束は約束と、実行犯を追いつめ、依頼主の正体へと迫っていくクワイたちだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336021



邦題が長すぎる! そしてダサい!
こんなんじゃチケット売り場でいいにくいだろうに。

記憶障害の設定が、全体のストーリーとなじんでいない。
どうしてもエンディングを盛り上げるための小手先の要素にしかみえない。

『エグザイル/絆』のときにも思ったが、階段を使った銃撃シーンがうまい。

本作の写真の銃撃シーンはいまいち……。

『ヒックとドラゴン』

2011年06月23日 | Weblog
よい

クリス・サンダース、ディーン・デュボア 監督
声の出演 ジェイ・バルシェル、ジェラルド・バトラー、アメリカ・フェレーラ、クレイグ・ファーガソン、ジョナ・ヒル、T・J・ミラー、クリステン・ウィグ、クリストファー・ミンツ=プラッセ

遠い昔。バーク島と呼ばれる島には海賊のバイキングが暮らしていた。彼らは自分たちを襲うドラゴンを憎み、村を守るためにドラゴンたちと戦い続けていた。幼い頃からドラゴンを倒すための訓練に励み、ドラゴンを倒して初めて一人前のバイキングと認められるのだった。ところが少年ヒックは、一族のリーダー、ストイックの息子でありながら気が優しくて非力な落ちこぼれバイキングだった。そんなある日ヒックは、傷ついて飛べなくなったドラゴン“トゥース”と出会う。みんなには内緒で、こっそりエサをあげるようになったヒックは、次第にトゥースと心を通わせていく。やがて、ドラゴンが決して自分たちの思っていたような恐い存在ではないと気づき始めるヒックだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335605



いやに猫っぽいドラゴンだなと思ったら、スタッフが猫の習性を参考にしていた……。
それがうまく活きている。

脚本がしっかりしていて、ヴィジュアルもしっかりしていれば、文句のつけようがない。

ドラゴンとの理解、父(社会)との相互理解があれば、もしかしたらラスボスとも理解できたかも……とは思わせるが、本作のような展開でも悪くはない。

ポジション3と4との違いがよくわからなかった。

『NINE』

2011年06月20日 | Weblog
ふつう

ロブ・マーシャル 監督
ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレン、ファーギー 出演

待望の新作「ITALIA」が撮影開始目前の世界的な映画監督グイド。ところが、脚本は未だ完成せず、頭の中も白紙状態。それでも周囲では準備が着々と進み、制作発表の記者会見はどうにか乗り切ったものの、いよいよプレッシャーは限界を超えてしまう。愛する女性たちに慰めを求めるも、罪悪感でさらに追いつめられ、ついには混乱の中で幻想の世界に逃避してしまうグイドだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334837



この監督の『シカゴ』はかなりよかったと思うのだが……。

駄作だが、きれいな女優陣の薄着のダンスは観られる。

なんでイタリアなのにみんな英語をしゃべるのか?
この作品に本家がもっていたお祭り騒ぎの熱狂はまったくない。

わたしの『8 1/2』の記事。
http://blog.goo.ne.jp/jm131/s/%A5%D5%A5%A7%A5%EA%A1%BC%A5%CB

『サマーウォーズ』

2011年06月20日 | Weblog
ふつう

細田守 監督
声の出演 神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、斎藤歩、横川貴大、富司純子

仮想都市OZ(オズ)が人々の日常生活に深く浸透している近未来。小磯健二は天才的な数学の能力を持ちながらも内気で人付き合いが苦手な高校2年生。彼は憧れの先輩、夏希から夏休みのアルバイトを頼まれ、彼女の田舎、長野県の上田市を訪れる。そこに待っていたのは、夏希の親戚家族“陣内(じんのうち)家”の個性溢れる面々。この日は、夏希の曾祖母で一族を束ねる肝っ玉おばあちゃん、栄の90歳の誕生日を祝う集会が盛大に行われていた。その席で健二は夏希のフィアンセのフリをする、というバイトの中身を知ることに。そんな大役に困惑し振り回される傍ら、その夜健二は謎の数字が書かれたケータイ・メールを受信する。理系魂を刺激され、その解読に夢中になる健二だったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333497



ヴィジュアルはいいが、脚本(奥寺佐渡子)がひどい。
騒ぎを起こした人間とそれを解決しようとするものたちが同じ家族だということになんの説得力もない。
見せ場のポイントがはじめから決めてあって、その途中をうまくつなぐことができていない。

なんじゃ「よろしくおねがいしま~~す」って。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』

2011年06月18日 | Weblog
ふつう

坂本浩一 監督
南翔太、黒部進、森次晃嗣、小西博之、上良早紀、俊藤光利、八戸亮、つるの剛士、五十嵐隼士、杉浦太陽 出演  声の出演:宮迫博之、宮野真守、団時朗、高峰圭二、真夏竜、蝶野正洋、西岡徳馬、小泉純一郎、長谷川理恵、田中秀幸、石丸博也

これまで長年にわたって地球と人間たちを守ってきたウルトラ戦士たちの故郷“光の国”。しかしそこには、邪悪な心に染まった悪のウルトラマン“ウルトラマンベリアル”が幽閉されていた。ある時、レイブラッド星人の企みにより、ベリアルは脱獄、100体の怪獣を召喚できる“ギガバトルナイザー”を手にしてウルトラ族への復讐と全銀河制覇へと動き出す。一方、“ZAP SPACY”のクルーで怪獣使いの能力を持つ青年レイは、ウルトラ戦士たちと協力し、ベリアルの野望阻止に立ち上がるが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334285#1



ウルトラマンキングとウルトラの母の声がひでぇと思ったら、小泉純一郎と長谷川理恵だった。
小泉純一郎は話題作りのためだと理解できるのだが、長谷川理恵はなんのためにでたんだ?

レイブラッド星人のベリアル。レイ・ブラッドベリ……。脱力。

実写とCGがうまく融合されているところと、CGだけでしかもチャチなところがある。

カプセル怪獣が敵をたおすところを(おそらく)初めて観た!

『シングルマン』

2011年06月13日 | Weblog
よい

トム・フォード 監督・脚本
コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、マシュー・グード、ニコラス・ホルト、ジョン・コルタハレナ 出演

1962年、ロサンゼルス。大学教授のジョージは、16年間共に暮らしたパートナー、ジムを交通事故でなくして以来、8ヶ月に渡り悲嘆に暮れていた。そして今日、その悲しみを断ち切り、人生に終止符を打とうと決意する。身の回りを整理し、最期を迎える準備を進めていくジョージだったが、大学ではめずらしく自らの信条を熱く語り、ウンザリしていた隣家の少女との会話に喜びを感じ、かつての恋人で今は親友の女性チャーリーと思い出を語らい合うなど、その日は些細な出来事がいつもと少し違って見えるのだった。そして一日の終わりを迎えようとしていたジョージだったが、そんな彼の前に教え子のケニーが現われ……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335660#1



映像というか美術というか、ヴィジュアルがとてもすばらしい作品(撮影 エドゥアルド・グラウ、プロダクションデザイン ダン・ビショップ)。




ストーリーは几帳面なゲイの純情物語でそれほどおもしろくはないのだが、この短さ(101分)と愛するものを失った悲しみという全国共通の話題でもあるので、受け入れられてしまう。

なんかいっぱい賞を受賞しているようだが、そこまで優れた作品なのか、映像関係者にゲイが多いからなのかわからない。


以下ネタバレ






愛するものを失って自殺を考えていた主人公が、それを思いとどまった瞬間に自然死というか事故死を迎えるっていう話でOKだと思うのだが、自宅に戻ってからのラスト10分がどうもまどろっこしい。

『エンター・ザ・ボイド』

2011年06月09日 | Weblog
よい

ギャスパー・ノエ 監督・脚本
ナサニエル・ブラウン、パス・デ・ラ・ウエルタ、シリル・ロイ、オリー・アレクサンデル、サラ・ストックブリッジ、エド・スピアー、丹野雅仁 出演

ネオンあふれるTOKYOの歓楽街。あてもなく日本にやって来たオスカーは、この街でドラッグのディーラーをしながら、自らもドラッグに溺れる日々。最愛の妹リンダも日本に呼び寄せ、小さな部屋に2人で暮らしていた。そんなある日、警察の手入れに遭い、混乱の中で胸を撃たれ、あっけなく死んでしまう。肉体を離れ、魂となって浮遊し始めたオスカーだったが、自らの死をなかなか受入れられず、様々な過去の記憶に晒されながら、欲望と犯罪が渦巻くTOKYOの街を彷徨い出すのだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336354



ドラッグとセックスと生と死、輪廻転生を描いた作品。

よくもまあこんな狭い空間で、2時間20分ももたせたものだ。

冒頭から一人称カメラで、オーバードースによる視界のブラックアウト(黒い点滅)とやってくれる。だれがどうみてもジャンキーなのだ。

そしてもう、死んでからがこの作品の真骨頂(笑)。

リンダ役のパス・デ・ラ・ウエルタって、『リミッツ・オブ・コントロール』のポッチャリオールヌードのあのひとだったのね。本作ではちょっとスレンダーなヌードを見せてくれる。

ラスト20分のラブホ内表現はなくてもよかったんじゃないの?

写真は本作のなかではかなり上品なほうです(笑)。

『ミュータント・クロニクルズ』

2011年06月07日 | Weblog
(とまどいながらも)よい

サイモン・ハンター 監督
トーマス・ジェーン、ロン・パールマン、デヴォン青木、ベンノ・フユルマン、ショーン・パートウィー、ジョン・マルコヴィッチ、アンナ・ウォルトン、トム・ウー 出演

2707年。世界は4つの巨大企業によって支配され、それぞれの企業体同士で残り少ない天然資源をめぐって激しい争いを繰り広げていた。ある時、その戦闘によって空いた巨大な穴から凶暴なミュータントたちが現われ、兵士たちを次々と殺戮していく。それは、かつて一人の勇者が現われ、地中深くに封印したものだった。もはやミュータントの暴走は4社の連合軍でも止めることは出来ず、地球はあっという間に恐怖に覆い尽くされてしまう。そんな中、ミュータントと人類の戦いの歴史を記した年代記<ミュータント・クロニクルズ>を元に警告を発してきた修道僧サミュエルは、各社の兵力から選りすぐった精鋭を率い、年代記の記述を頼りにミュータント封印に向け立ち上がるのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335768



超B級でも絶対にA級にはならないという……。

ロン・パールマン、ジョン・マルコヴィッチなどキャストは豪華なのだが、VFXとシナリオのチャチさときたら……(笑)。

しかも終盤はまるで予算が尽きたかのように、急ぎすぎだは話はまとまらないは……。

だいたい序盤の戦争シーンが長すぎである。あそこをなくすか短くして、その分の金なり時間なりを終盤にまわすべきであった。

いきなり女性が無意味に素っ裸になる(しかも後ろ姿だけ!)のはうれしいけれど、B級の証(あかし)だ。

『ディフェンドー 闇の仕事人』

2011年06月07日 | Weblog
よい

ピーター・ステッビングス 監督・脚本
ウディ・ハレルソン、カット・デニングス、サンドラ・オー、イライアス・コティーズ、マイケル・ケリー、クラーク・ジョンソン 出演

アーサー・ポピントン(ウディ・ハレルソン)は、昼間は道路工事現場で働く素朴な人物。
しかし、彼は夜になると、自らが作り出したスーパーヒーロー“ディフェンドー”に変身し、ビー玉や、パチンコといったお手製の武器で、市民を悪の手から守るためパトロール!
あるとき、若い売春婦キャット(カット・デニングス)を助けたことをきっかけに、彼の母親を殺した“暗黒街の総師”の居場所がわかり……。
ストーリーはアマゾンより
http://amzn.to/fMR0FY



名作!
スーパーヒーローものではない。スーパーヒーローにあこがれた男の、その理由と生き方がコメディタッチで描かれている。

サブタイトルの「闇の仕事人」が、日本のスタッフがこの作品をまったく理解していないことと、作品に対する愛が足りないことを示している。こういう作品こそ映画好きが支えていかなければならない。

警察署への侵入と退出がサイコーである。

純真をそのまま見せるのではなくアクション・コメディーとして見せるのは、かなり脚本に力をいれたはずだ。

『ソウル・キッチン』

2011年06月07日 | Weblog
よい

ファティ・アキン 監督
アダム・ボウスドウコス、モーリッツ・ブライブトロイ、ビロル・ユーネル、ウド・キア、アンナ・ベデルケ、フェリーネ・ロッガン 出演

ドイツ第2の都市、ハンブルク。ギリシャ系移民の青年ジノスがオーナー・シェフを務める“ソウル・キッチン”は、味にうるさくない常連客が頼りの寂れた庶民派レストラン。私生活でのジノスは、恋人が仕事で上海に赴任することになり離れ離れに。おまけに税務署からは滞納分の督促を迫られ、挙げ句は突然のギックリ腰と不運続きのジノス。そんな時、服役していた不肖の兄イリアスを彼の仮出所のためにレストランの従業員として受入れるハメになる。ところが、イリアスが盗んだDJセットを持ち込み音楽をかけると、店は意外にも大賑わいに。さらに、新たに雇った偏屈シェフ、シェインの料理も次第に評判を呼び、ソウル・キッチンは連日大繁盛となっていくが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338110



くいもの系の映画にハズレが少ない。
これもかなりいい。

ただし、後半が急ぎ過ぎであり、予定調和であり、想定内の展開になっている(ちょっとシモネタが多いのも人によっては減点対象かも)。

ず~~っと腰を痛めつづけている主人公というのがけっこうおもしろかった(笑)。

『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』

2011年06月02日 | Weblog
ふつう

ギャヴィン・フッド 監督
ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー、リン・コリンズ、ダニー・ヒューストン、テイラー・キッチュ、ライアン・レイノルズ、ウィル・アイ・アム、ダニエル・ヘニー、ドミニク・モナハン、ケヴィン・デュランド、パトリック・スチュワート 出演

19世紀半ば、特殊な能力を持つ少年ローガンは、父親の身に起きた事件でその能力を覚醒させ、同じく超人的能力を持った兄ビクターと2人で支え合って生きることに。以来、野獣のような攻撃能力を持つビクターと両拳から飛び出す鉤爪を武器とするローガンは150年以上に渡り、兵士として幾多の戦場を駆け抜けてきた。そんな2人はある日、謎の軍人ストライカーが指揮する特殊部隊“チームX”にスカウトされる。しかし、ローガンはアフリカでの非人道的なミッションを巡ってビクターらメンバーと対立、チームを離脱する。6年後、ローガンは恋人ケイラと穏やかな日々を送っていた。ところが、そこへビクターが姿を現わしケイラを殺害、ローガンも圧倒的な力の前に重傷を負ってしまう。復讐に燃えるローガンは、ビクターの暴走を止めるため力を貸してほしいと言うストライカーに協力、最強の戦士になるための改造手術を受けるのだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333627



映画開始80分くらいまではおもしろく観ることができたのだが……。
それ以降の展開がトンデモナイ! アリエナイ! 無理がありすぎ。脱力しすぎて、つらくなってしまった。

世界観をだいじにするあまり、おもしろさを損ねている。パトリック・スチュワートなんて本作に出てくる必要はなかったのだ。

『イリュージョニスト』

2011年06月01日 | Weblog
よい

シルヴァン・ショメ 監督・脚本(オリジナル脚本:ジャック・タチ)
声の出演  ジャン=クロード・ドンダ、エイリー・ランキン

 1950年代のパリ。かつての人気も今は昔、初老の手品師タチシェフは、寂れた劇場や場末のバーを巡るドサ回りの日々。そんなある日、スコットランドの離島を訪れたタチシェフは、ひとりの貧しい少女アリスと出会う。手品師を何でも叶えてくれる“魔法使い”と信じ、島を離れる彼に付いてきてしまうアリス。やがて、言葉も通じないながらも一緒に暮らし始めた2人。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338328



上品だが悲しい。

前作『ベルヴィル・ランデブー』もエンディングは悲しかったが、全体としてはとても楽しい作品であったのに対して、これはおおむね悲しい。

そして悲しいからといって、大人向きだとは思わない。誰にでも心に残る作品だと思う。

しかし、あの最後のことばはけっこう響くぞ!

そして、ウサギ……。