映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『プラダを着た悪魔』

2006年11月28日 | Weblog
プラダを着た悪魔 - goo 映画

よい

デヴィッド・フランケル 監督
メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、エイドリアン・グレニアー 出演

女性向けコメディ。20年前だったら仕事を取るのわたし(女性)を取るのという題材を逆転させ、10年前だったらメグ・ライアンが主人公になったような映画を、アン・ハサウェイにさせ、悪魔にメリル・ストリープがなっている。
メリル・ストリープの圧巻の演技(特にパリのホテルのシーン)に比べ、どうしてもアン・ハサウェイが見劣りしてしまうが、そこはかわいさとファッションでうまくごまかしている。
どうしてもあのエンディングは納得いかないが、アメリカナイズ(最後はハッピーエンド)の影響かも。
期待していたが、編集業の描写はほとんどなかった。
なお、ローレン・ワイズバーガーの同名ベストセラー小説が原作で、興味がある人はネットで調べると、この元ネタとなったヴォーグ編集長の「武勇伝」がいろいろとある。

『アンデッド』

2006年11月26日 | Weblog
よい

ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ 監督
フェリシティ・メーソン、ムンゴ・マッケイ、ロブ・ジェンキンス、リサ・カニンガム、ダーク・ハンター、エマ・ランドール 出演

オーストラリア産、手弁当、ゾンビ、エイリアン、アクション映画。
最初の被害者が明るいところでやられるのがよい。常々、暗いところや夜ばかりのこの手の映画に疑問を感じていたから。
ストーリーがわからないというか、最後の説明だけでは物足りないという不満点が大きく残るが、けっこうおもしろい。
最初にまっぷたつにした武器は何だろう?

『地球で最後の男』

2006年11月26日 | Weblog
わるい

ダグラス・シュルツ 監督
クリスティーナ・シェルドン、ジョン・ベネット、ジェフ・ボーガー、リジー・ラッセル 出演

『地球最後の男』と似ているが別物。
目覚めたら人がいない、という物語。
以下ネタバレ





同じネタを『虹の女神』の中の「The end of the world」という学生が作ったという設定の8mm映画にしているが、それは10分弱の作品、こちらは82分。
長すぎるのだ。しかも、あのバスの中で聞いたラジオ放送の意味がわからん。
おわりに近くなると、チープななにかが出てきて、ますますへんてこになる。

『八月の鯨』

2006年11月19日 | Weblog
八月の鯨 - goo 映画
よい

リンゼイ・アンダーソン 監督
ベティ・デイヴィス、リリアン・ギッシュ、ヴィンセント・プライス、アン・サザーン、ハリー・ケイリー・ジュニア 出演

どうやらこれは、DVD化されていないようだ。
冒頭以外の出演者は老人ばかりだ。そこには当然派手なアクションなどはない。
しかし、老人ならではのドラマがあるのだ。

死の兆、生活への不安、知人とのやりとり、笑い、思い出、愛。
それらを丁寧に描いている。
ハリー・ケイリー・ジュニアがうるさい老人として、いい味を出している。

『間宮兄弟』

2006年11月16日 | Weblog
間宮兄弟 - goo 映画
よい

森田芳光 監督
佐々木蔵之介、塚地武雅、常盤貴子、沢尻エリカ、北川景子、戸田菜穂、広田レオナ、加藤治子、高嶋政宏、中島みゆき 出演

よいが、もっとおもしろくできるはずだぞ森田芳光 !!
具体的に言うと、冒頭の新幹線を眺めるシーン、「ことわる」、「あなどれない」に古臭さを感じてしまった。
脚本家がだめなのだろうと思ったら、森田芳光だった !!

ほんわかコメディ。暴力シーンほとんどなし。豪華出演陣によって盛り上がっている。中島みゆきのドライブ・ボーリングシーン、北川景子、高嶋政宏の勢いが良すぎる男がよい。

『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』

2006年11月11日 | Weblog
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 - goo 映画
よい

ブラッド・シルバーリング 監督
ジム・キャリー、メリル・ストリープ、エミリー・ブラウニング、リーアム・エイケン、カラ・ホフマン、シェルビー・ホフマン、ティモシー・スポール、ビリー・コノリー 出演

ダーク・ファンタジック・コメディ。
ジュード・ロウは声だけの出演、ナレーションなのね。ダスティン・ホフマンはすぐにわかったが。
物語の方向と、ジム・キャリーの演技はあっているが、そこにメリル・ストリープまでが出てきてしまうと、どうしても演技合戦になってしまい、物語と演技の比重がぶれてしまい、とまどってしまった。
なんでも噛んでしまうサニーは、双子が演じたようで、とても魅力的だ。

『キング・コング』

2006年11月11日 | Weblog
キング・コング - goo 映画
ふつう

ピーター・ジャクソン 監督
ナオミ・ワッツ、エイドリアン・ブロディ、ジャック・ブラック、トーマス・クレッチマン 出演

長すぎる。誰に対する映画かがわからない。子ども向けだったら、3時間は長すぎるし、むかしオリジナル版を観た人、ジェシカ・ラングのリメイク版を観た人には、最初の1時間が余計になる。ほんとにオリジナル版に対するオマージュならば、上映時間を守ることが最大のオマージュになりえただろうに。
映画監督役のジャック・ブラックはおもしろいが、それでも押さえ気味の演技に見える。彼がもっとマッド・サイエンティスト然とした雰囲気をだせれば、もっとおもしろくなっただろう。
しかし、このままでもテンポはよい。だれたところはない。
大画面・大音響で、つまり、映画館で観るならば、印象派違うかもしれない。

『タッチ』

2006年11月05日 | Weblog
タッチ - goo 映画
よい

犬童一心 監督
長澤まさみ、斉藤祥太、斉藤慶太、RIKIYA、平塚真介、安藤希、小日向文世、風吹ジュン 出演

正統的アイドル映画。
原作のマンガに思い入れが強い人は普通以下の評価になるかもしれない。わたしも読んでいるから、少し違和感があった。
しかし、原作マンガ独特の間を極力排除してテンポよく仕上げ、長澤まさみの魅力を十分に引き出している。エンディング(試合の最後)は、マンガのほうが好みだった。

『虹の女神』

2006年11月04日 | Weblog
虹の女神 Rainbow Song - goo 映画

よい

熊澤尚人 監督
市原隼人、上野樹里、蒼井優、酒井若菜、鈴木亜美、相田翔子 出演

映研経験者、悲恋ものを観たい人にはおすすめ。
ダメ男としっかり女がいて、このしっかり女がダメ男に関することに関してだけはダメな行動ばかりしてしまう。そういう恋愛。それが恋愛かも。
好きな人が好きなことをするのが好き、というメンタリティは男に多いものだと思っていたが、これはわたしの間違いかもしれない。
以下ネタバレ





上野樹里の悲恋を蒼井優が語るのがヤマなのだが、これはうまくいっていると思う。あの設定はうまい。蒼井優と酒井若菜の演技が光ってみえる。
冒頭の縦ゆれは、8mmを思わせるテクニックとしてありだと思うが、8mmを思わせない部分の映像もそれほど美しくない。
鈴木亜美はどこに出ていたのだろう?