映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『レイヤー・ケーキ』

2008年08月27日 | Weblog
レイヤー・ケーキ - goo 映画
よい

マシュー・ヴォーン 監督
ダニエル・クレイグ、コルム・ミーニイ、ケネス・クラナム、ジョージ・ハリス、ジェイミー・フォアマン、シエナ・ミラー、マイケル・ガンボン、ドラガン・ミカノヴィッチ 出演

麻薬ディーラーとして着実な仕事をこなしてきた男XXXX。彼は、今のうちにこの裏社会から引退しようと決意。ボスからの2つの依頼を最後にしようとする。ひとつ目は裏社会の大御所エディの娘を捜し出すこと。そして、もうひとつは100万錠のエクスタシーを売りさばくこと。しかしエディの娘は見つからず、エクスタシーはワケありの品だと判明。命を狙われるハメに。全てはボスに仕掛けられた罠だと知ったXXXXは、ボス暗殺を謀るのだが…。

スタイリッシュな映像、ユーモラスなシナリオ、うまい俳優陣、惜しむらくは登場人物が多すぎて話が複雑すぎる。

レイヤー・ケーキのことを「断層世界」だとかなんとか言っているが、ある世界で努力して我慢してようやくトップになったかと思ったら、さらに上の世界がありそこでの自分の立場は下っ端でさらに努力や我慢を積み重ねなければならない。そのことをたとえているのだ。一度お菓子の「レイヤー・ケーキ」で画像検索してみるといいだろう。

カフェでめちゃくちゃにされるフレディと、旧来のギャングを代表するようなデュークのところを大幅に短くすれば、少しはわかりやすくなったかもしれない。

二回目は日本語で観たがそれでどうにかわかりやすくなった。

名前のない主人公は、女に近づくとろくなことがない(笑)。

『13/ザメッティ』

2008年08月27日 | Weblog
13/ザメッティ - goo 映画

ふつう

ゲラ・バブルアニ 監督
ギオルギ・バブルアニ、パスカル・ボンガール、オーレリアン・ルコワン、フィリップ・パッソン、オルガ・ルグラン、フレッド・ユリス 出演

セバスチャンは、屋根の修理で得るわずかな収入で家族を養っていた。ある日、仕事先の家主フランソワの下に友人が金の無心に来た。セバスチャンに払う修理代さえままならないフランソワだったが、大金を手にする方法があると、妻や友人たちに漏らしていた。数日後、その方法を告げる“封筒”が届くが、日頃から麻薬漬けのフランソワは、過剰摂取で死んでしまう。儲け話が気になったセバスチャンが、“封筒”を開けると……。

ええと、これをおもしろいと思う人は『ディア・ハンター』を観ていない人ではないか。『ディア・ハンター』から深みとおもしろさと長さをぬくとこんな作品になる。

また、ゲームのルールがあいまいである。後ろの人間の撃つスピードに左右されてしまうではないか。
4人になったときにボールで選ぶのも意味がわからん。

この作品の緊張感はニセモノである。

『裏窓』

2008年08月25日 | Weblog
裏窓(1954) - goo 映画

よい

アルフレッド・ヒッチコック 監督
ジェームズ・スチュワート、グレイス・ケリー、レイモンド・バー、セルマ・リッター、ウェンデル・コーリイ 出演

仕事中に足を怪我した車椅子に乗ったカメラマンの暇つぶしは、中庭に面した裏窓から近隣の生活を覗き見することだった。ある日忽然と姿を消した病弱の女性が気にかかり、友人、知人、恋人を巻き込んで調査を開始する。

サスペンス、ユーモア、お色気のバランスが最高の作品。
決して推理物ではない。

さまざまな生活があるということは、そこにさまざまなドラマ・物語があるということで、それらが最後にまとまるのがすばらしい。
もちろんヒッチコックのことだから、そこに覗きをはじめ下世話な趣味も入っている。

グレイス・ケリーの完璧の美しさに対して、ジェームズ・スチュワートがオジンすぎる。

介護役のセルマ・リッターといつも覗かれてダンスしている女の子がよい。

『遊星からの物体X』

2008年08月22日 | Weblog
遊星からの物体X(1982) - goo 映画

よい

ジョン・カーペンター 監督
カート・ラッセル、A・ウィルフォード・ブリムリー、リチャード・ダイサート、ドナルド・モファット、T・K・カーター、デヴィッド・クレノン、キース・デヴィッド、チャールズ・ハラハン、ピーター・マローニー、リチャード・メイサー、トーマス・G・ウェイツ 出演

氷の中から発見されたエイリアンと南極基地の隊員との死闘を描いた、SFホラーの古典「遊星よりの物体X」のリメイクで、よりキャンベルの原作に近い。10万年前に地球に飛来した謎の巨大UFOを発見した南極観測隊のノルウェー基地が全滅。やがてノルウェー隊の犬を媒介にしてアメリカ基地に未知の生命体が侵入した。それは次々と形態を変えながら隊員たちに襲いかかる……。

誰も信用できないというシリアスな状況に、異星人のある種ユーモラスな、ある種グロテスクな様子が非常に楽しい作品。

前半は犬がどこにいるのかが気になり、後半はエイリアンの攻撃と人間の味方どうしの相打ちがスピーディーに展開する。

どうやら今みたびリメイク中らしい。

『ニューヨーク1997』

2008年08月22日 | Weblog
ニューヨーク1997 - goo 映画

よい

ジョン・カーペンター 監督
カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ、アイザック・ヘイズ、ドナルド・プレザンス、アーネスト・ボーグナイン、ハリー・ディーン・スタントン、エイドリアン・バーボー、オックス・ベーカー 出演

1997年、バイオレンスが世にはびこり巨大な監獄と化したニューヨークを舞台に囚人の捕虜となった大統領救出の任を受けた犯罪人のSFアクション逃亡劇。

キャスティングが心憎いアクション。あまりSF要素はない。

マカロニ・ウェスタンのリー・ヴァン・クリーフ、007のドナルド・プレザンス、『北国の帝王』のアーネスト・ボーグナイン、そのほかにもどこかで見た人がいろいろ出てくる。

見た目が地味だとか、後半急ぎすぎてわかりにくいとかあるが、これだけの名優たちをじっくり見せてくれるとそれだけでうれしくなる。

この作品のDVDは日本語字幕をキャンセルできない。強制的に日本語字幕を見せられることになる(英語字幕でオリジナルのシナリオをチェックできない)。これは不親切だろう。

B級SF映画の傑作。

『風の歌を聴け』

2008年08月18日 | Weblog
風の歌を聴け(1981) - goo 映画

よい

大森一樹 監督
小林薫、真行寺君枝、坂田明、巻上公一、蕭淑美、阿藤海、黒木和雄、室井滋 出演

村上春樹のデビュー作である小説を映画化。夏休みに生まれ故郷の海辺の町へ帰省した大学生の、馴染みのバーでの友人たちとの再会を描いた作品。

原作をかなりわかりやすくした印象。ちなみに、リンク先の「あらすじ」はもっとわかりやすく説明してある。とても映画を観ただけで、あそこまで理解できるのは無理だと思うが。

時代と喪われたものごとへの愛情・追憶がよく出ている。

約20年前、この映画を観たことのない学生であるわたしたちが、ほんとに「床一面にピーナッツの殻が敷き詰められたジェイズバー」を再現した大森一樹をバカにしていたが、それは間違いではなかったようである(笑)。

もうひとつ、主人公が三人目の彼女(室井滋)とベッドの中でテレビで放映された映画を観ているが、あれは『ひとりぼっちの青春』というやつで、淀川さんの日曜洋画劇場でわたしが幼稚園か小学生のときに放映されたはずである。わたしもこの作品をテレビで観て、とても強い衝撃を受けたのを覚えている。マラソン・ダンスコンクールに参加するカップルの話だ。

真行寺君枝がおそろしいほどの美しさだ。

『サン・ジャックへの道』

2008年08月18日 | Weblog
サン・ジャックへの道 - goo 映画

よい

コリーヌ・セロー 監督
ミュリエル・ロバン、アルチュス・ドゥ・パンゲルン、ジャン=ピエール・ダルッサン、マリー・ビュネル、パスカル・レジティミュス、エマン・サイディ、ニコラ・カザレ、マリー・クレメール、フロール・ヴァニエ=モロー 出演

ストレスで薬に依存している兄ピエール、頑固なオバサン教師クララ、アルコール漬けで文無しの弟クロード。険悪な仲の兄姉弟が、亡き母の遺産を相続するためフランスのル・ピュイからスペインの西の果て、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩くはめになった。このツアーの同行者は、ガイドのギイ、山歩きと勘違いして参加した女の子エルザとカミーユ、アラブ系移民の少年サイッド、従兄弟サイッドにだまされ、二人分の旅費を母親から出してもらったラムジィ、物静かな女性マチルド。9人の男女が、様々な思いを胸にフランスのル・ピュイから旅の一歩を踏み出した。

宗教や人種などの重いテーマを軽やかに描いた作品。
カトリックの聖地巡礼のロードムービーだからといって、カトリックへの批判的な目も忘れていない。
メインは三兄弟の話だが、参加者それぞれにおおかれすくなかれ問題を抱えており、それらが徐々に明らかになっていく。
三兄弟の夢が途中途中で挿入されるが、これもおもしろい。

ハッピーすぎるエンディングはわたしの好みではないが、まあ許容範囲。

タイトルは「サン・ジャック」だが、作品中では「サンチャゴ」としか言っていない。なぜだ?

『仁義なき戦い 広島死闘篇』

2008年08月16日 | Weblog
仁義なき戦い 広島死闘篇 - goo 映画

よい

深作欣二 監督
菅原文太、千葉真一、梶芽衣子、山城新伍、名和宏、成田三樹夫、前田吟、木村俊恵、加藤嘉、北村英三、汐路章、室田日出男、八名信夫、小松方正、北斗学、宇崎尚韶、大木晤郎、国一太郎、中村錦司、志賀勝、金子信雄、遠藤辰雄、小池朝雄、北大路欣也 出演

“仁義なき戦い”シリーズの第2弾。日本のヤクザ社会でも他に類を見ない壮絶をきわめた“広島ヤクザ抗争”を描くバイオレンス・アクション・ヤクザ映画。昭和27年、広島。一時休戦していた博徒の村岡組とテキ屋の大友連合会だったが、ここへきて再び抗争が勃発していた。博奕のトラブルから刑務所に入った山中は、3年後、仮出所早々、大友連合会の連中に袋叩きに遭う。それがもとで、山中はライバル組織の村岡組の組員となった……。

オリジナルシリーズ五部作のなかでこの作品だけ、プレーヤーの再生不良で観ていなかった。
この作品にも菅原文太は出ているが、主人公は北大路欣也である。
狂犬的な性格の人間がどのようにしてヤクザになり、どのようにして親分に利用され、どのようにして死んでいくか。
その過程を観るものをなぎたおすようなダイナミズムで描いていく。
親分衆の人間くささ、みみっちさに振り回される下の者たちの悲しさ、おかしさがこの作品でもよく出ている。
第一作の有名なエンディングのあとで、この作品のエンディングはそれはそれでおもしろかった。

北大路欣也と千葉真一のふたりの狂犬が話のメインになっている。

『俺たちフィギュアスケーター』

2008年08月16日 | Weblog
俺たちフィギュアスケーター - goo 映画

ふつう

ウィル・スペック、ジョシュ・ゴードン 監督
ウィル・フェレル、ジョン・ヘダー、ウィル・アーネット、エイミー・ポーラー、クレイグ・T・ネルソン、ジェナ・フィッシャー、ウィリアム・フィクトナー、ロマニー・マルコ、ニック・スウォードソン、ロブ・コードリー 出演

マイケルズとマッケルロイはアメリカ・フィギュア男子シングル部門でのライバル同士。マッチョでロックスターのように振舞う男性的なマイケルズに対し、マッケルロイは繊細で女性的と、演技も対照的だ。二人は大会で共に1位になるが、その表彰式で乱闘を始めてしまい、金メダルは剥奪、スケート界から永久追放されてしまう。失意の日々を送っている二人だが、シングル部門以外なら復帰できることを知り、ペアを組むのだが…。

驚くほど手のこんだ、バカ映画。
おそらく元ネタは日本のスキージャンプ・ペアあたりではないかと思われるが、単にスキーをスケートにしただけでなく、友情や恋愛や嫉妬、シモネタなどもうまくちりばめたシナリオとアメリカのフィギュアスケート界のかなりの協力があるようで、現役のスケーターや引退した往年のスターたちががしがし登場している(らしい)。
最高なのはフィギュア最大の奥義「アイアン・ロータス」で、この技を完成させるためにコーチがどれほど苦労したかが爆笑を呼ぶのだが、それ以降盛り上がりに欠けるのがおしい。

アメリカのフィギュアスケートに詳しくないとそのおもしろさを十分には味わえないのも、そういう作品だとはわかっていても、もったいない。

『崖の上のポニョ』

2008年08月14日 | Weblog
崖の上のポニョ - goo 映画

ふつう

宮崎駿 監督
声の出演 山口智子、長嶋一茂、天海祐希、所ジョージ、土井洋輝、奈良柚莉愛、柊瑠美、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子

海を臨む崖の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、瓶に入り込んで動けなくなっていたさかなの子・ポニョを助けた。一緒に過ごすうちにお互いのことを好きになる2人だが、ポニョの父親・フジモトによってポニョは海へ連れ戻されてしまう。それでも宗介を想い、人間になりたいと願うポニョは、妹たちの力を借りてフジモトの蓄えた魔法の力を盗み出し、再び宗介の元を目指すが……。

宮崎アニメを劇場で観るのは、『カリオストロ』以来だから数十年ぶりであった。

画はきれいだが、ストーリーは弱い。波の魚のところはよかった。
母親のリサは元ヤン(キー)であろう。あの運転は笑ってしまった。元ヤンでも仕事に忠実な人間はたくさんいるのだ。

ポニョがときどき西原理恵子が描いたキャラクターに見えてしまった(笑)。

海にいた魚を金魚と言い、なおかつその魚に真水を与えるのはいかがなものか。

『ダークナイト』

2008年08月12日 | Weblog
ダークナイト - goo 映画

よい

クリストファー・ノーラン 監督
クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマン、アーロン・エッカート、マギー・ギレンホール、モーガン・フリーマン、エディソン・チャン 出演

ゴッサム・シティーに現れた最悪の犯罪者ジョーカー彼は、マフィアたちに成り代わってバットマンを追い込む“ゲーム”を開始。それは「バットマンが正体を明かさなければ、毎日市民を殺す」という卑劣なルールで、戦いの中ゴードン警部補も凶弾に倒れてしまう。ブルースは遂にバットマンの正体を明かすことを決意。記者会見に登場しようとするが、それを制したのは新任検事で“光の騎士”と慕われるデントの意外な行動だった……。

ティム・バートンの確信犯的ダークすぎるヒーローの二作から、誰が善人かよくわからないようなスチャラカ作を経て、ようやくほどよいバランスのバットマンになった気がする。しかし長すぎるが(笑)。
ツーフェイスのところは次回にまわしてもよかったような気がする。

病院にどうやってあれだけ大量のアレを仕込んだのかとか、都合のよいところもあるが、許せる範囲。

マギー・ギレンホールだけが歳をとったような印象があるが、あの処理の仕方は正しいのかもしれない。ほかの男優だちは好演。

『サッドヴァケイション』

2008年08月07日 | Weblog
サッドヴァケイション - goo 映画
よい

青山真治 監督
浅野忠信、石田えり、宮崎あおい、板谷由夏、オダギリジョー、光石研、斉藤陽一郎、辻香緒里、高良健吾、畔上真次、本間しげる、上下宜之、杉山彦々、福津屋兼蔵、尾上寛之、でんでん、森下能幸、山口美也子、嶋田久作、豊原功補、とよた真帆、川津祐介、中村嘉葎雄 出演

北九州市、若戸大橋のたもとにある小さな運送会社。社長の間宮は、かつてバスジャック事件の被害にあった梢のほか、様々な理由から行き場のない人たちを住み込みで雇っていた。ある日、妻、千代子がかつて捨てた男との間に出来た息子の健次が会社に現れた。千代子は健次と、妹分で知的障害者のゆりを家に住まわせ、間宮はそれを快く受け入れた。一見、楽しげに働くフリをしながら、健次は母への復讐を狙っていた。

ここに出てくる博多弁は、熊本出身のわたしが聞いて7~8割しか理解できない。なおかつ、意図的に聞こえにくい音声にしてあるために(こんなのむかし勝新太郎の作品でやっていたような気がする)、1割くらいわかりにくくなる。つまり、東京標準、九州弁に馴染みがない人は、6~7割しかセリフの理解ができないかもしれない。あとは、演技と雰囲気で理解できるか、楽しめるかで評価が決まる。
わたしはとても楽しめた。

アーチュンのところはカットしたら、全体的に短くまとまってよかったのかもしれないが、ほんものの家族に絶望している主人公が人工的な家族に満足しているという対比をだしたかったのかもしれない。

『ディスタービア』

2008年08月06日 | Weblog
ディスタービア - goo 映画
ふつう

D・J・カルーソー 監督
シャイア・ラブーフ、キャリー=アン・モス、デヴィッド・モース、サラ・ローマー、アーロン・ヨー、ホセ・パブロ・カンティージョ、マット・クレイヴン、ヴィオラ・デイヴィス 出演

父を自動車事故で亡くして自暴自棄になっていたケールは、学校で暴行事件を起こし、裁判所から3ヵ月の自宅軟禁処分を言い渡された。足首に監視システムを付けられて外出できない彼は、退屈しのぎに近所の覗き見を始める。これが意外と面白く、隣に越してきたアシュリーや親友のロニーも交えて覗きに興じていくようになる。しかしある日、裏手に住むターナーが連続行方不明事件の容疑者と同じ車に乗っていることに気づき……。

ヒッチコックの『裏窓』と同じ設定だと思うが、おもしろくない。

お父さんが死ぬまでは非常におもしろそうなにおいがぷんぷんしていたのだが、そこまでであった。
ドジな人間が多すぎて、それがおもしろくない。
だいたい、これまで慎重そうに思える殺人犯がどうして今回だけ危ない橋を渡るのか? さっさと逃げ出せばいいのではないか。
若いのふたりのドジの連続も本来ならばユーモラスに楽しめるはずなのだが、不愉快なだけであった。
ストーカー行為で恋人ができるというのは、オタク男にとっては夢のような展開だが、女性にとってはキツいのではないか。

『バイオハザードⅢ』

2008年08月05日 | Weblog
バイオハザードIII - goo 映画

ふつう

ラッセル・マルケイ 監督
ミラ・ジョヴォヴィッチ、オデッド・フェール、アリ・ラーター、イアン・グレン、アシャンティ、クリストファー・イーガン、スペンサー・ロック、ジェイソン・オマラ、マイク・エップス 出演

ラクーンシティに広まったTウィルスの感染は、数年後には世界中へと広まっていた。アンデットに埋め尽くされた地上は砂漠と化し、わずかな生存者が限られた資源でその日暮らしをしていた。そんな状況下、ウィルス蔓延の元凶であるアンブレラ社による人体実験後、監視衛星に追跡されているアリスは、立ち寄ったガソリンスタンドで、赤いノートを手に入れる。ノートにはアラスカは感染が及んでいない安息の地だと記されていた…。

いかにして主演のミラ・ジョヴォヴィッチの出番を少なくして画面を派手にするか、に命をかけたような作品(笑)。
ストーリーが弱い!
アリスの部分、ほかの逃亡者の部分、研究所の部分、それぞれにおもしろい要素があるのだがそれをうまく活かしてはいない。
見せ場もいろいろあるのだが、それが出てくる理由付けが弱い。

屋外の明るいところが多いゾンビ物というのは珍しいのではないか。しかもかなり乾いている(笑)。