映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ROOM237』

2015年05月25日 | Weblog
よい

ロドニー・アッシャー 監督

スティーヴン・キングの原作を基に、巨匠スタンリー・キューブリック監督が1980年に手がけた伝説的ホラー映画「シャイニング」。そこには天才キューブリックが仕掛けた様々な謎が隠されているといわれる。そして、その謎を解き明かそうと深読みして楽しむのは映画ファンの特権であり、それを可能にしてくれるのは紛れもなく作品そのものの力。本作にはそんな作品の魔力に取り憑かれた深読みの猛者たちが登場し、独自の分析と推理をもとに解き明かした驚愕の秘密を開陳していく映画ファン必見の「シャイニング」徹底解剖ドキュメンタリー。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347613





細部にまでこだわるキューブリックの作品に、細部すぎるところまでこだわったドキュメンタリー。

映画好きや、キューブリック好きの人が見るといい。

全部を信用する必要もないし、全部を否定する必要もない。

「ありえない窓」など、鋭い指摘も多数ある。

『ラン・オールナイト』

2015年05月23日 | Weblog
ふつう

ジャウマ・コレット=セラ 監督
リーアム・ニーソン、ジョエル・キナマン、ヴィンセント・ドノフリオ、ニック・ノルティ、ジェネシス・ロドリゲス、ボイド・ホルブルック、コモン、エド・ハリス 出演

ニューヨークのブルックリン。親友でもあるマフィアのボス、ショーンに長年仕えてきた殺し屋ジミー。そんな父親を毛嫌いし、距離を置いて生きる一人息子のマイク。ある日、彼は運悪く殺人現場を目撃してしまい、犯人から命を狙われてしまう。そんな息子の窮地をジミーが救う。しかし彼が返り討ちにした相手はショーンの息子ダニーだった。それを知ったショーンは、ジミーに対し“お前もマイクも両方殺す”と宣言すると、配下のギャングばかりか、買収した警察官や凄腕の暗殺者までをも動員して、徹底したジミー親子狩りに乗り出す。街中が敵となる中、マイクを守りながら決死の逃亡を繰り広げるジミーだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=352138





映画館で観た。

エド・ハリス好きなのに……。


①冒頭の林のシーンがいらない。しかし、これをいれた理由はわかる。

②ボスのいるパブに殴りこみをかけるシーンの描き込みがたりない。もっと緊張感をだせるはずである。

③リーアム・ニーソンが林に行く理由が薄い。だからこそ①でごまかすつもりだったのだろうが、ごまかせていない。

しかも写真1枚見つけただけで、前夜半殺しにされた殺し屋が簡単にやってくるし……。

エド・ハリスも腹がすわった男に見えて、後半腰くだけであった。オッサンどうしの戦いの映画にすればよかったのに。

ニック・ノルティがいい味出している。

『太陽の墓場』

2015年05月22日 | Weblog
よい

大島渚 監督
炎加世子、伴淳三郎、渡辺文雄、藤原釜足、北林谷栄、小沢栄太郎、小池朝雄、羅生門綱五郎、浜村純、佐藤慶、ささきいさお、津川雅彦、中原功二、川津祐介、清水元 出演

愚連隊信栄会の会長をつとめる信は、一帯を取り仕切る大浜組をおそれドヤ街を転々としていた。信栄会の会員ヤスは、信に内緒で日雇い労働者から採った血を売って小遣いを稼いでいる。ある日、ヤスは武と辰夫という二人の若者を信栄会に入れた。しかし信栄会の中で内紛が勃発、大浜組に自分を売り込もうとしたヤスは、信に殺されてしまう。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=139515





大島渚と石堂淑朗が脚本。音楽が真鍋理一郎。

公開が1960/08/09ということだが、描かれた世界が同時代のものなのか、それとも少しむかしのことなのかわからなかった。

人の弱みを見つけたらそれにつけ込む……。「つけ込む」と書くとなにか特別に悪いこといけないことに思えるが、そうすることが自然な、極めてナチュラルな地域、時代、国、世界を描き出している。

同じ組であろうと、親子であろうと、親友であろうともその法則が適用されていく。

そして、そのような世界にいようとも「大切なもの」を見つけ、それもまたほかの誰かのつけ込む弱みになってしまう……。

気弱な美男子の武が現在の佐々木功だったというのも驚いたが、他の作品でも印象に残る大男役が羅生門綱五郎という名前だと初めてわかった。

おそらく差別用語のせいだと思うが、数カ所無音になる。50年前の名作に誰かクレームをつけるのか?

『メン・イン・ブラック3』

2015年05月09日 | Weblog
よい

バリー・ソネンフェルド 監督
ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン、エマ・トンプソン、ジェマイン・クレメント、マイケル・スタールバーグ 出演

これまでコンビでエイリアンの監視にあたってきたMIBのJとKだったが、突如Kの行動に異変が。不審に思ったJはやがて上司から“Kは40年前に亡くなった”と告げられる。何者かによって歴史が書き換えられてしまったのだ。そこでJは40年前の世界にタイムスリップし、若き日のKにめぐり会う。そしてまだエージェントとして経験の浅いKとコンビを組み、Kの命を狙う凶悪なエイリアンの陰謀を阻止すべく行動を開始するが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341460





敵の凶悪宇宙人が地球に来るまでがちょっとかったるく感じたが、そのあとはテンポよく楽しかった。

トミー・リー・ジョーンズのスケジュールか肉体的な問題(もうアクションができないとか)かと思いきや、こういうアイデアのストーリーが2の頃から考えられていたらしい。

過去にあった技術で現在に引き継がれていないものはなにか問題があるからかも……、と考えるシーンがとてもいい。

モデルは全部……。

メン・イン・ブラックのシリーズはすべて、長さがちょうどいい。

『エスケイプ・フロム・トゥモロー』

2015年05月09日 | Weblog
ふつう

ランディ・ムーア 監督・脚本
ロイ・エイブラムソン、エレナ・シューバー、カテリン・ロドリゲス、ジャック・ダルトン、アリソン・リーズ=テイラー、アネット・マヘンドル 出演

いろいろダメダメな平均的中年アメリカ人のジムは二児のパパ。この途方もない未来からの脱出ゲームは、ある朝ジムが突然会社をクビになったときから始まっていた。なにかにつけて口うるさい妻と、言うことを聞かない子供たちを連れて、魔法の城や妖精たち、ホワイト・プリンセスの待つあのステキなテーマパークへやってきたジム。夢と魔法の国での現実逃避を企てるジムがそこで目にするものは、黒いプリンセスが仕掛けるゆがんだ幻想ワールド。楽しいはずの家族旅行はたちまちにして、妄想と奇妙な出来事に溢れたシュールな悪夢へと変貌する…。夢が必ず叶うこの場所は、ジムの偉大なる妄想までをも叶えてしまうのだが……。
ストーリーは公式ページより
http://escapefromtomorrow.jp/#contents





ディズニーランドやワールドで無許可撮影をしたらしいが、それだけならばバンクシーの『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』のほうが明らかに違法行為も撮影していておもしろい。

それ以外のストーリー部分がとってつけたような印象が残る。キレイゴトの世界に生活臭や日常のめんどくささをとりいれたところはおもしろい。

『フォーカス』

2015年05月09日 | Weblog
よい

グレン・フィカーラ、ジョン・レクア 監督・脚本
ウィル・スミス、マーゴット・ロビー、ロドリゴ・サントロ、ジェラルド・マクレイニー、B・D・ウォン、アドリアン・マルティネス、ロバート・テイラー 出演

超一流の詐欺師ニッキーは、30人もの腕利き詐欺師を束ねる犯罪集団のリーダー。相手の視線“フォーカス”を巧みに操り、どんなに難しい詐欺でも華麗に成功させていく。ある日、そんなニッキーに近づいてきた新米女詐欺師のジェスは、ニッキーを騙すはずがあっさりと見破られ、反対に弟子入りを志願することに。グループに加わったジェスは、メキメキと頭角を現わし、ニッキーとも深い仲になっていくが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=351201





映画館で観た。

コンゲーム(詐欺)の要素やおもしろさはほとんどない。そこに期待すると裏切られる。

キレイゴトの多いウィル・スミス作品の中で、デキがいいほうのラブコメだと考えれば楽しめる。

この共同監督(脚本も)は、詐欺師とスリを同一視しているのか? スリのシーンは楽しいが、明らかに変である。

あるシーンに出てくるアドリアン・マルティネスがすばらしい!