映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
コメントのところをクリックするとコメントできます。

『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』

2007年08月29日 | Weblog
スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ - goo 映画
ふつう

深作健太 監督
松浦亜弥、石川梨華、三好絵梨香、岡田唯、斉藤由貴、長門裕之、窪塚俊介、竹内力 出演

ニューヨークから強制送還された少女・Kは、母の刑期と引き換えに“スケバン刑事”麻宮サキとなった。彼女の調査目標は、悪い噂の絶えない聖泉学園。先日も学園に潜入していた特命刑事が、学園内に広まるアングラサイト「エノラゲイ」にアクセスした生徒の追跡中に、爆死する事件があった。特務捜査官の吉良と共に捜査を開始したサキは、いじめから助けたことをきっかけに、今野多英という少女と親しくなっていくが……。

アイドル映画というのは、アイドルのもつスター性やセックスアピールによって観る者を有無を言わさずねじ伏せて、ストーリーの破綻や設定のおかしさをふっとばすものでなければならないと思うのだが、この作品はその域には達していない。

松浦亜弥も石川梨華もかわいいと思うが、テレビの歌番組やバラエティ番組よりも魅力的に見えるとはいいがたい。魅力を引き出せない監督の責任である。

冒頭爆死シーンがあるが、その合成が非常にオソマツである。これだけで観る者のテンションをさげるに十分だ。
敵の規模がでかいのか、ちっちゃいのかよくわからない。

斉藤由貴の出演、「期間限定」はよい(脚本丸山昇一)。

ヨーヨーが下手な設定はうまく使えばもっとよいものになるはずだ。
最後にヨーヨーが赤く光ったのが意味がわからない。

松浦亜弥は演技がうまく見えるときと見えないときがあった。

『勝手にしやがれ』

2007年08月25日 | Weblog
よい

ジャン=リュック・ゴダール 監督
ジャン=ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ、ダニエル・ブーランジェ、ジャン=ピエール・メルヴィル、ジャン=リュック・ゴダール

自動車泥棒のチンピラと恋人の話。仕事の途中で警官を殺した主人公は警察から追われる立場になるが、恋人のいるパリから逃げ出せずにいた。

美しい。登場人物、街並み、光、信じられない美しさだ。

ストーリーはありきたりなのかもしれないが、50年前の発表当時にどう思われたのかはわからない。

ずいぶんひどいことをやってきているようだが、恋人の前ではおとなしくなってしまう主人公の男性像は今でも通用するものだ。

後半、主人公の仲間たちが出てくるところから一気にテンポアップしてエンディングにいたるまでのリズムが、前半と対照的である。

マルシャル・ソラルの音楽もすばらしい。



ストーリーや出演者を確認するために、よくgoo映画、yahoo映画、オールシネマオンラインを利用するが、goo映画ではヒットせず、yahooとオールシネマオンラインでは、解説がほぼ同じもので、ふたつとも「自転車泥棒」になっていた。

『Gガール 破壊的な彼女』

2007年08月22日 | Weblog
Gガール-破壊的な彼女- - goo 映画
よい

アイヴァン・ライトマン 監督
ユマ・サーマン、ルーク・ウィルソン、アンナ・ファリス、レイン・ウィルソン、エディ・イザード、ワンダ・サイクス、マーク・コンスエロス 出演

設計会社に勤めるマットは、メガネの美女ジェニーと交際することに。だが実は、彼女の本当の姿は、ニューヨークの平和を守る正義の味方、Gガールだったのだ!

嫉妬深いスーパーヒ-ロインのコメディ。
シモネタが多いが、オゲレツではない。

なんの躊躇もなく、スーパーパワーを恋人への復讐に使うところがおかしい。

ろくでもないアドバイスを主人公にするレイン・ウィルソンが、おもしろい。

Gガールの「G」は、けっきょくなんだったのか?

『仮面ライダー THE FIRST』

2007年08月20日 | Weblog
仮面ライダー THE FIRST - goo 映画
ふつう

長石多可男 監督
黄川田将也、高野八誠、小嶺麗奈、ウエンツ瑛士、小林涼子、津田寛治、板尾創路、宮内洋、風間トオル、並樹史朗、北見敏之、石橋蓮司、本田博太郎、佐田真由美、辺土名一茶、天本英世(デジタル出演)、仲程仁美 出演

悪の秘密結社ショッカーによって改造人間にされた本郷猛が、人間の心を取り戻し愛するものを守る話。

非情におしい !!
出渕裕によるキャラクターデザインはむちゃくちゃかっちょイイし、オープニングや死神博士やスパイダーが敵の怪人第一号としてでてくるところや、 立花藤兵衛を宮内洋がやっているようなオリジナルに対するリスペクトもすばらしいし、時間経過の表現や手ブレのような格闘シーンもシビれる。

しかし、黄川田将也、高野八誠、小嶺麗奈の三角関係やウエンツ瑛士と小林涼子の男女関係の描き方が冗長であり退屈である。次回作が製作されているようなので、この部分を反省して、より完成度を高めてもらいたい。

『遠くの空に消えた』

2007年08月20日 | Weblog
遠くの空に消えた - goo 映画
ふつう

行定勲 監督
神木隆之介、大後寿々花、ささの友間、小日向文世、鈴木砂羽、伊藤歩、長塚圭史、田中哲司、柏原崇、チャン・チェン、石橋蓮司、大竹しのぶ、三浦友和 出演

緑が広がるのどかな村に、都会から一人の少年が転校してきた。おかしなギャングの集団がいたり、怪しげなバーがあったりと、一風変わった村だったが、住民たちは皆幸せに暮らしていた。その平和な村に空港建設の話が持ち上がり、反対する村人たちは建設会社と争っていた。実は、少年の父親は、空港建設のために、村に転勤してきたのだった。

長すぎるわりには見せ場が少ない作品。
大竹しのぶの酒場での説教と秘密の場所の破壊と空港予定地侵入くらいしかない。

空港予定地のゲートにロシア文字が書かれていたりすることから、ファンタジーだということはわかるのだが、そうであれば、「ソフィ・マルソーをおかずにした」のような時間を限定するような発言はマイナスにしか働かないのではないだろうか。

子どもの世界だけで十分に成立するはずの作品に大人の世界を中途半端に入れてしまったのが敗因だと思われるが、それはスケジュールの問題に起因するのかもしれない。

キャストに関してはかなり豪華なのだが、子ども中心の映画だということ忘れそうになる。

サワコ先生(伊藤歩、美人)のエピソードは余計でしかない。

カットワークと赤星役の長塚圭史はよかった。

『気狂いピエロ』

2007年08月19日 | Weblog
よい
ジャン=リュック・ゴダール 監督
ジャン=ポール・ベルモンド、アンナ・カリーナ、グラツィエラ・ガルヴァーニ、 ダーク・サンダース、ジミー・カルービ、サミュエル・フラー、レイモン・ドボス 出演

オールシネマオンライン
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=5335
からの引用

ジャン=リュック・ゴダールの描く、「勝手にしやがれ」と並ぶヌーヴェル・ヴァーグの代表的作品。映画的文法に基づいたストーリーというものはなく、既成の様々な映画の要素を混ぜ合わせ、光・色・音等を交差させて、引用で組み立てられた作品。「勝手にしやがれ」のジャン=ポール・ベルモンドを主演にして、ただただ破滅へと向かってゆく主人公の姿を描いた本作は、今にしてなおファンの間では“伝説”とされる、最も過激で刹那的なアナーキー映画である。主人公が顔中にダイナマイトを巻き付けて自爆するラストシーンは圧巻であり、同時に“美しい”映画史に残る名場面。原作はライオネル・ホワイトの『十一時の悪魔』。

自由な映画。映画で自由を感じさせてくれる作品。
上記の解説とはすこし違うかもしれないが、映画的文法とは「お決まりごと」のことである。ストーリーはわかりやすく、音声は聞き取りやすく、自然な演技で、「こしらえもの」であることを観客に意識させず、作品に集中させる。
それらをことごとく裏切ることによって、観客に衝撃を与えふつうの作品に飽きていた者に喜びを与える。

ストーリーは立派に存在し、人生に飽きている男がむかしの女と偶然再会し、これまでの社会から逃亡を企てようとする映画。
むかしの女と再会するところは恋愛映画の要素だし、逃亡するところはロードムービーの要素もある。

数十年ぶりにDVDで観たが、映画館で観たときよりも美しい映像であった。
写真はむかし驚いた、人工的なライトのシーン。

『おかしなおかしな大追跡』

2007年08月19日 | Weblog
おかしなおかしな大追跡 - goo 映画
よい

ピーター・ボグダノヴィッチ 監督
バーブラ・ストライサンド、ライアン・オニール、ケネス・マース、オースティン・ペンドルトン、ソレル・ブーク、ステファン・ジェラッシュ、メイベル・アルバートソン、マデリーン・カーン、ランディ・クエイド 出演

博識多才なオテンバ娘と、音楽理論学会にのり込んできた田舎青年が、まったく同じ形の4つの旅行カバンのおかげでとんでもない大事件にまき込まれていくコメディー。

バーブラ・ストライサンドがまだかわいかった頃の作品。
したがって、テンポがいまの作品とは違ったり、脚本的に謎の部分がのこったりする(なぜ、バーブラ・ストライサンドはライアン・オニールを違う名前で呼ぶのか? など)が、それらをさしひいてもむちゃくちゃ楽しい作品。

ギャグに力をいれていて(コメディだから当然なのかもしれないが、最近ここまでのものはないぞ)、冒頭の「イエス、ユーニス」から、部屋を出られない男、三台の車が同じ車にぶつかるところまで、しっかりと楽しめる。

『スネーク・フライト』

2007年08月16日 | Weblog
スネーク・フライト - goo 映画
よい

デヴィッド・R・エリス 監督
サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアナ・マーグリーズ、ネイサン・フィリップス、ボビー・カナヴェイル、フレックス・アレクサンダー、トッド・ルイーソ 出演

ハワイのオフロードをバイクで走っていたショーンは、偶然、大物ギャングのキムが検事を殺している現場を目撃してしまった。目撃者を消すため組織の魔の手が迫るが、ショーンはFBIエージェント・フリンの助けで危機を脱する。そしてショーンはフリンの護衛のもとロスへと向かい、キムの悪事を証言することに。2人は民間の航空機へと乗り込むが、それを察知したキムは、航空機に“暗殺者”――大量の毒ヘビを送り込むのだった。

いわゆるゲテモノ・バカ映画かと思って観たら、案外しっかりした設定で驚いた。
いや、ムリしてヘビに頼らなくても殺人はできそうなのだが、ヘビを使うことによってどういう問題が起きるのか、というところまで考えられたシナリオになっている。
恐怖映画の原則に、「セックスを始める人間は死ぬ」というのがあるが、それがきっちりおさえてあって嬉しくなる。
前半は笑いの要素もあり、十分楽しめる。

『007/ダイ・アナザー・デイ』

2007年08月16日 | Weblog
007/ダイ・アナザー・デイ - goo 映画
よい

リー・タマホリ 監督
ピアース・ブロスナン、ハリー・ベリー、トビー・スティーヴンス、ロザムンド・パイク、リック・ユーン、ジュディ・デンチ 出演

北朝鮮。ムーン大佐(ウィル・ユン・リー)という危険人物を暗殺する任務を受けた英国秘密諜報部員ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)は、軍に捕らえられ拷問を受ける。

007のシリーズはこれまでにも、インチキすぎるガジェットやとんでもない設定になりすぎて評判を落とし、その反省から原点回帰するということを数回繰り返している。最新作の『カジノ・ロワイヤル』が原点回帰作といわれていることから、本作がとんでもないかというとそうでもない。

ボンド・カーの光学迷彩(透明に見えるやつ)や海のシーンが二回あり、その二回目の合成がちゃちだという欠点はあるが、あとは楽しめる。

長い。

『ブラックダリア』

2007年08月11日 | Weblog
ふつう

ブライアン・デ・パルマ 監督
ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク、ミア・カーシュナー、マイク・スター、フィオナ・ショウ、パトリック・フィスクラー、ジョン・カヴァノー、レイチェル・マイナー、ビル・フィンレイ、ジェミマ・ルーパー、ジョン・ソラーリ、リチャード・ブレイク、 ケヴィン・ダン、マイケル・P・フラニガン、ローズ・マッゴーワン、ジェームズ・オーティス、クローディア・カッツ 出演

かつてはプロボクサーとして鳴らした、警官のバッキーとリー。ロス市警のPR試合で一戦を交えた2人は、急速に接近。仕事上でもバッキーは年長のリーに引き抜かれ、特捜課でコンビを組み始める。そんなある日、身体を腰から切断され、口を耳まで切り裂かれた若い女の全裸死体が空き地で発見される。間もなく死体の身元は、映画女優を夢見ながら娼婦まがいの生活を送っていたエリザベス・ショートだと判明。2人も事件の捜査に乗り出すが、リーはこの事件に異常な執着を抱き始め……。

中心点のない映画。
ジョシュ・ハートネットとアーロン・エッカートとスカーレット・ヨハンソンの友情と三角関係にも、ブラックダリア事件にも、狂気のロサンジェルスにも魅力やおもしろさがない。

1945年前後の風俗は魅力的だが、これくらいは当然のことだろう。

ストーリーは実は単純なのだが、上記のみっつの物語がからんでいるのと呼び名の問題(ミスター・アイスとブライカートとバッキーが同じ、ミスター・ファイアとブランチャードとリーが同じで、ダリアとエリザベス・ショートが同じなど)があって、気をぬいて観ていると混乱してしまう。しかも、ダリアとマデリン・リンスコットの外見が似ているという設定もある。

スカーレット・ヨハンソンは美しい。

以下ネタバレ







ジョシュ・ハートネットが気づくのがトロすぎる。しかもそれらが、コツコツとした捜査の上に成り立っているのではなく、偶然気づくというのが多い。
誰がアーロン・エッカートを殺したのかなんて、警察官がふつうの捜査をしていれば、当然すぐにわかることだろうに。

『消えた天使』

2007年08月09日 | Weblog
消えた天使 - goo 映画
ふつう

アンドリュー・ラウ 監督
リチャード・ギア、クレア・デインズ、アヴリル・ラヴィーン、ケイディー・ストリックランド、レイ・ワイズ、ラッセル・サムズ、マット・シュルツ、クリスティーナ・シスコ、ドウェイン・バーンズ、エド・アッカーマン、フレンチ・スチュワート 出演

長年性犯罪登録者の観察を続けてきた公共安全局のバベッジは、退任まであとわずかとなっていた。そんな彼の元に後任のアリスンがやってくる。バベッジはアリスンを連れ、実地訓練とばかりに担当登録者の元を訪れる。強姦を犯したエドモンド、夫がバラバラ殺人を犯し自らも3件の罪に問われたビオラらの家を回り、さらに車で移動する中、2人の元に誘拐事件の報が入る。

この映画の魅力はふつうの犯人捜しともうひとつ、「怪物に向かうものは、自らが怪物にならぬよう注意せねばならない」ということばが作中何度も出てくるように、リチャード・ギアの「闇」の部分の描き方なのだ。
ところが、その両方とも描き方が足りない。

カットがはやすぎて、もしかすると、字幕の問題(訳されていないことがある)なのかもしれないが……。

以下ネタバレ








リチャード・ギアの「闇」が違法な暴力として現れるが、最後にはダイナーで警官に止められる。しかし、そこでの暴力が観客が一番「しかたないな」と思えてしまって、あれで罷免されるというのがおかしい。
また、クレア・デインズの家に犬がけしかけられるが、明らかに犯罪が成立している。ここで警察に連絡するというのはできなかったのか?
アビゲイルという救えなかった女の子に対するこだわりも、もうひとつ説明不足。

途中犯人の(上半身が見えない)会話シーンがあるが、あのとき警官の制服を着ていなかったか?

登場人物の少ない作品で、犯人が助手席から話しかけたというヒントが出るのが早すぎる。

アヴリル・ラヴィーンがいやらしい美女役で出ているが、いやらしい美女に見えただけであった。

『上海の伯爵夫人』

2007年08月07日 | Weblog
上海の伯爵夫人 - goo 映画
ふつう

ジェームズ・アイヴォリー 監督
レイフ・ファインズ、ナターシャ・リチャードソン、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、真田広之、リン・レッドグレーヴ、アラン・コーデュナー、マデリーン・ダリー、マデリーン・ポッター、イン・ダ、リー・ペイス、リョン・ワン、ジョン・ウッド、ドラガン・ミカノヴィッチ 出演

1936年、上海の外国人租界で未亡人のソフィアは家計を一手に引き受け、クラブのホステスとして働いていた。一家はロシアの亡命貴族で、義母や義妹は唯一の稼ぎ手であるにもかかわらずソフィアを蔑み、愛娘のカティアすら遠ざけようとするのだった。ある夜、クラブを訪れた盲目の元アメリカ人外交官ジャクソンはソフィアの声に色気と悲劇性を併せ持つ理想の女性像を認める。そんなジャクソンに謎の日本人マツダが近づいていた。

ジャクソン(レイフ・ファインズ)とカティア(マデリーン・ダリー)との約束の直後に、亡くなったジャクソンの実子との約束シーンを入れるのは、かなり興ざめだった。
また、ジャクソンとマツダ(真田広之)との友情は美しいが、終盤になっていきなりマツダがジャクソンにソフィア(ナターシャ・リチャードソン)に関するアドバイスするのもいかがなものか。そんなことを超越した友情ではなかったのか?
また、ナターシャ・リチャードソンの魅力がほとんど会話にしか出ていないような気がする。

*租界とは?
中国の開港都市において、外国人がその居留地区の警察・行政権を掌握した組織および地域。1845年、英国が上海(シャンハイ)に設けて以来、一時は8か国27か所に及んだが、第二次大戦中にすべて返還された。一国が管轄する専管租界と複数国による共同租界とがあった。

『GO』

2007年08月04日 | Weblog
GO - goo 映画
よい

行定勲 監督
窪塚洋介、柴咲コウ、山崎努、大竹しのぶ、細山田隆人、山本太郎、新井浩文、村田充、萩原聖人、大杉漣、水川あさみ、伴杏里、高木りな、塩見三省、平田満、上田耕一、キム・ミン、ミョン・ケナム、見敏之、温水洋一、姿晴香、銀粉蝶、津田寛治、田中要次、ボブ鈴木、吉原建五 出演

在日韓国人三世の杉原は、日本の普通高校に通う3年生。あだ名はクルパー。ハワイ旅行をきっかけに朝鮮から韓国に国籍を変えた父親・秀吉に叩き込まれたボクシングで、喧嘩や悪さに明け暮れる日々を送っている。友だちは、ヤクザの息子・加藤や民族中学校で杉原と共に教師から目の敵にされていた同級生の元秀や先輩のタワケ。

冒頭のグレート・チキンレースから「GO」のロゴが出るまでで、ただものではないとわかる。これだけリズム感がある日本映画は珍しいのではないか。

愛情のある親子格闘シーンがものすごい(しかも二回)。しかも陰湿ではなくカラッと仕上げるのはたいしたものだ。

窪塚洋介をはじめ山崎努、山本太郎、新井浩文、萩原聖人、大杉漣らの男優陣がとてもよい。萩原聖人の警官との対話シーンが印象に残る。

出番シーンは少ないが、キム・ミン、水川あさみ、高木りななど、美人ぞろいの女優陣も嬉しいところ。

柴崎コウ演じる桜井のキャラクターが納得できない部分があるのと、エンディング(窪塚のひとり激昂シーンはよいのだが、そのあと)のやはり柴崎のセリフが少々不満。

『あの頃ペニー・レインと』

2007年08月04日 | Weblog
あの頃ペニー・レインと - goo 映画
よい

キャメロン・クロウ 監督
パトリック・フュジット、ケイト・ハドソン、ビリー・クラダップ、フランシス・マクドーマンド、ジェイソン・リー、アンナ・パキン、フェアルーザ・バーク、ノア・テイラー、ズーイー・デシャネル、フィリップ・シーモア・ホフマン、マイケル・アンガラノ、ジミー・ファロン、ビジョウ・フィリップス、テリー・チェン、ジョン・フェデヴィッチ、マーク・コズレック、リズ・スタウバー、ジェイ・バルチェル、アイオン・ベイリー 出演

1973年、大学教授の母(フランシス・マクドーマンド)と暮らす知的で陽気な15歳の少年ウィリアム(パトリック・フュジット)は、姉アニタ(ズーイー・デシャネル)が教えたロック音楽の魅力に取り憑かれ、学校新聞などにロック記事を書いていた。やがて、伝説のロック・ライターでクリーム誌の編集長、レスター・バングス(フィリップ・シーモア・ホフマン)に認められ、さらにローリングストーン誌からも声がかかり、ウィリアムが愛する新進バンド、スティルウォーターのツアーに同行取材をすることになる。

監督の実体験を基にした青春音楽物語。
音楽やロックに詳しくなくても十分楽しめる。ジャケット写真で損をしているかもしれない。

序盤の親子の葛藤シーンが重すぎて、決着の付け方も終盤突然すぎる感もあるが、全体的には明るく楽しい映画。

フィリップ・シーモア・ホフマンが登場シーンは少ないが、強い印象を残す。
ケイト・ハドソン(ゴールディー・ホーンの娘)はとても魅力的。

墜落騒ぎの懺悔大会と最後のシーンもおもしろい。