映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ジェニファーズ・ボディ』

2011年08月29日 | Weblog
よい

カリン・クサマ 監督
ミーガン・フォックス、アマンダ・セイフライド、ジョニー・シモンズ、J・K・シモンズ、エイミー・セダリス、アダム・ブロディ 出演

アメリカの田舎町、デヴィルズ・ケルト。この町の高校に通うジェニファーとニーディは幼なじみの大親友。モデル並みのルックスと派手好きな性格で男子を魅了する小悪魔タイプのジェニファーに対し、地味で内気な純情少女のニーディ。そんな2人は、地元で行われたインディ・バンドのライヴ会場で火事に巻き込まれ九死に一生を得る。その直後、同じく惨事を逃れたバンドのヴォーカルに誘われたジェニファーは、ニーディの心配をよそについて行ってしまう。そしてこの日を境に、ジェニファーの美しさには磨きが掛かり、町では若い男の子たちが次々と惨殺される恐ろしい事件が相次ぐようになる。やがてニーディは、親友のジェニファーが小悪魔から本物の悪魔に変わってしまったことを知るのだったが……。
ストーリはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336891




エロティック・ホラー・コメディ。
上記みっつの要素があるのだが、コメディ以外の要素はたいしたことはない。
したがって、エロティックなものや恐怖をもとめてこの作品を観てしまうと、期待を裏切られることになる。

いけてる女とそこそこ女との妙な関係を楽しめれば、拾いもの的な価値がある。

『ブラジルから来た少年』

2011年08月21日 | Weblog
ふつう

フランクリン・J・シャフナー 監督
グレゴリー・ペック、ローレンス・オリヴィエ、ジェームズ・メイソン、リリー・パルマー、ユタ・ヘーゲン、スティーヴ・グッテンバーグ、ジョン・ルビンスタイン、マイケル・ガフ 出演

アウシュビッツ収容所で死の天使と言われたメンゲレ博士が、ナチスの残党と共にある計画を発動した。それは、アメリカとヨーロッパにいる、94人もの人物を殺害する、というものだった。そしてそれは、ナチスの復活を告げる悪魔の計画でもあった……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20245#1



話はおもしろいのだが、この展開のもっさり感はちょっといただけない。

南米に逃亡している元ナチが、簡単にアメリカに行けるものなのだろうか?

『レギオン』

2011年08月21日 | Weblog
ふつう

スコット・スチュワート 監督
ポール・ベタニー、ルーカス・ブラック、タイリース・ギブソン、エイドリアンヌ・パリッキ、チャールズ・S・ダットン、ジョン・テニー、ケヴィン・デュランド 出演

モハベ砂漠に寂しく佇む一軒のダイナー。そこへやって来た老婆が突然凶暴化し、店内を混乱に陥れる。その老婆を客の一人が仕留めたのも束の間、いつしか店の外は無数の虫の大群に囲まれていた。突如として発生した非現実的な状況に恐怖し、戸惑う店内の者たち。そんな中、大量の武器で武装したひとりの男が現われる。そして、ミカエルと名乗るその男は、堕落した人類を絶滅させるため神が恐ろしい天使軍団“レギオン”を遣わした、と驚愕の事実を明かす。また彼の正体は、神の命に背き、自らの翼を捨て、人類と共に戦うことを決意した唯一の大天使だった。さらに、ダイナーのウェイトレス、チャーリーのお腹の子が人類存亡の行方を担うと知らされる人間たち。こうして、ミカエルは圧倒的に人類劣勢の中、彼らを先導し、レギオンに立ち向かうが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336520



この監督は笑いのセンスがある! 
二ヶ所ゲラゲラと笑ったところがあった。

しかし、それだけで、作品全体をもたせるだけの力はなかった。

それぞれのキャラクターが抱えた「問題」が、ほとんどなおざりになっている。

『神の子どもたちはみな踊る』

2011年08月08日 | Weblog
ふつう

ロバート・ログヴァル 監督
ジョアン・チェン、ジェイソン・リュウ、ソニア・キンスキー、ツィ・マー、ジョン・フレック  出演

狂信的な母から“あなたは神の子よ”と言われて育った中国系の若者ケンゴ。結婚を迫る恋人にも神の子だから結婚できないと断り続けていた。そんなある日、彼は本当の父親かもしれない男を見つけ、その後を追うのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337789



映像的にはかなりいいが、おもしろくない。






村上春樹に関わらず、小説の原作とそれを映画化した作品とを比較することにあまり意味があるとは思わないが、俳優さんが監督の意図か脚本をうまく理解していないのではないか? もしくはその両方を理解していないのではないか? と思うくらいに芝居がぎこちない。うまいと思ったのは、バスの中でケンゴと話すおばちゃんくらいである。つまり、原作を脚本化することのミスか監督のミス、またはその両方なのではないかと思ってしまった。

調べてみると、ケンゴ役のジェイソン・リュウとサンドラ役のソニア・キンスキーはほとんど芝居の経験がないが、ほかの役者さんは経験豊かなのだ。そして、その未経験のふたりに関してはセリフを少なくしようとしている努力がわかる(笑)のに、そのほかの母やコビーショップのおじさんまでもが、とまどいながら演じているように見えてしまうのだ。

『復讐捜査線』

2011年08月02日 | Weblog
ふつう

マーティン・キャンベル 監督
メル・ギブソン、レイ・ウィンストン、ダニー・ヒューストン、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ショーン・ロバーツ 出演

ボストン警察殺人課のベテラン刑事トーマス・クレイブン。ある日、24歳になる一人娘エマが久々に帰郷したのもつかの間、玄関先で何者かの凶弾に倒れ、命を落としてしまう。同僚たちによる捜査では、クレイブンに恨みを持つ者の犯行であり、クレイブンを狙った弾が運悪くエマに当たってしまったものとの見方が示される。しかし、思い当たるフシのないクレイブンは、規則に反して独自に捜査を開始する。やがて、エマの周辺を洗い直していくクレイブンの前に、思いもよらない壁が立ちはだかるが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339856



とてもいい話だと思うのだが、展開の工夫と見せ方に難がある。

まず見せ方。冒頭の雨の中、親子で車中シーンがある。そこにヤル気がまったく感じられない。そこだけで、レベルがわかるようなひどさだ。

展開の工夫とは、もしわたしが一流の殺し屋だったら親子同時に殺す。それだけで、この作品は成り立たなくなるのだ。そうでなく話が始まるのは、あまりにも制作者だけにとって都合が良すぎる展開ではないか。レイ・ウィンストンのキャラクターも含めて。

『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』

2011年08月02日 | Weblog
よい

エドガー・ライト 監督
マイケル・セラ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、キーラン・カルキン、クリス・エヴァンス、アナ・ケンドリック、アリソン・ピル、オーブリー・プラザ、ジョニー・シモンズ、マーク・ウェバー、エレン・ウォン、斉藤慶太、斉藤祥太、ジェイソン・シュワルツマン 出演

アマチュア・ロック・バンド“セックス・ボブオム”のベーシスト、スコット・ピルグリムは、年下の高校生ナイブスという彼女がいながら、ミステリアスな女の子ラモーナにひと目ぼれしてしまう。すっかりラモーナに夢中のスコット・ピルグリムだったが、そんな彼の前に突然、謎の男が現われ、戦いを挑んできた。男の正体はラモーナの最初の彼氏、マシュー・バテル。なんと、ラモーナのハートを射止めるためには、次々と現われる7人の元カレたちを全員倒さなければならなかったのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339006



『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』の監督が作った期待を裏切らない作品、といったほうが伝わりやすいのではないか。
換言すれば、ジェイ&サイレント・ボブシリーズをよりテレビ・ゲームよりにした内容と表現ともいえるだろう。

すばらしいのは会話を含めたツッコミのテンポのよさ。変な書き方だが、つまり会話以外にもツッコミの方法がいろいろとあるのだ!

まともに考えると、なぜ? というところが多々あるが(笑)、それを無理に説明しようとせず、なんとなくなじませるというのがうまい。

この監督の作品が好き、というかたはぜひとも観ていただきたい。

『RED/レッド』

2011年08月01日 | Weblog
よい

ロベルト・シュヴェンケ 監督
ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、カール・アーバン、メアリー=ルイーズ・パーカー、ブライアン・コックス、ジュリアン・マクマホン、リチャード・ドレイファス、アーネスト・ボーグナイン 出演

かつてCIAの腕利きエージェントとして活躍したフランク。引退した今ではオハイオの田舎町で独り静かに暮らし、互いに顔も知らない役所勤めの独身女性サラと電話で会話することを唯一の楽しみにしていた。そんなある日、フランクの家に武装集団が侵入。しかし、フランクは難なく一味を仕留め、政府に全て監視されていたためサラの身の危険も察知し、はたして暗殺の危機から彼女を救い出すのだった。そして元上司ジョーのつてを借り、一連の原因を調べると、フランクの他9人の名が記された暗殺リストを発見。またそのリストにも挙げられ、フランクの同僚で宿敵でもあったマーヴィンにリストを見せると、10名は中米グアテマラでの特殊任務の関係者たちだと判明する。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338115





敬老アクションコメディ。
『北国の帝王』、『ニューヨーク1997』、『ガタカ』のアーネスト・ボーグナインが出演しているところも嬉しい。

発電所にあの人を出さなくてもよかったんじゃないの? 無理やりまとめました感が若干あるが、とても楽しい作品。

ジョン・マルコヴィッチとカール・アーバンがおいしい役どころ。

『スプライス』

2011年08月01日 | Weblog
わるい

ヴィンチェンゾ・ナタリ 監督
エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー、デルフィーヌ・シャネアック、ブランドン・マクギボン 出演

科学者夫婦のクライヴとエルサは、人間と動物のDNAを掛け合わせて未知の生命体を創り出す禁断の実験に魅せられてしまい、やがて現実にひとつの生命が誕生してしまう。2人はその生き物を“ドレン”と名付け、極秘に育て始める。するとドレンは驚くべき速さで成長し、あっという間に美しい女性の姿へと変貌を遂げるのだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337094



脚本がひどすぎる。

ストーリーも映像的にもいいところがない。

「美しい女性の姿へと変貌を遂げ」てはいない。美しくもいやらしくもない。

『ビッチ・スラップ 危険な天使たち』

2011年08月01日 | Weblog
よい

リック・ジェイコブソン 監督
ジュリア・ヴォス、エリン・カミングス、アメリカ・オリーヴォ、マイケル・ハースト、ロン・メレンデス、ウィリアム・グレゴリー・リー 出演

砂漠に現われた3人の美女、トリクシー、カメロ、ヘル。彼女たちの目的は、2億ドルのダイヤ。さっそく、車のトランクに監禁していた男を引きずり出し、隠しているお宝のありかを聞き出そうとする3人だったが、逃げ出そうとした男をカメロが撃ち殺してしまう。貴重な手がかりを失い混乱する3人の前に謎の敵が現われ、やがて3人の間にも疑心暗鬼が広がっていくが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337651#1



B級映画を意識したB級映画。

ブルースクリーン合成を強調したり、むやみに露出度高めのコスチュームだったりでわかる。

セックスシーンも多めだが、本編中で乳首が出てくるようなところはないというモラルを守った映画でもある(笑)。

二回出てきた携帯電話は、何か意味があったのだろうか?