映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『南極料理人』

2010年07月31日 | Weblog
よい

沖田修一 監督・脚本
堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補、西田尚美、古舘寛治、小浜正寛、黒田大輔、小野花梨、宇梶剛士、嶋田久作 出演

家族と離れ、過酷な環境の下、男8人が約1年半にわたって共同生活を送る中で繰り広げられる喜怒哀楽の人間模様と、ストレスを抱えた隊員たちの心を料理で解きほぐそうと使命に燃える主人公が、限られた食材を相手に創意工夫を凝らして単調になりがちな毎日に潤いを与えていくさまを、優しいタッチでユーモラスに綴る。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333529



料理関係の映画はおおはずれがないという定説があるのだが、これもよかった。

まず、料理がすっげぇ~うまそうであるという大基本をしっかりおさえてあるというのがうれしい。

堺雅人の神経質な性格が改善されていくというメイン・ストーリーと他のキャラクターたちの問題がちょっと無理やり感もあるが、どうにかおさまっている。

エビフライへのもっていきかたは、はっきり強引すぎる(笑)。

『キルショット』

2010年07月28日 | Weblog
goo 映画

ふつう

ジョン・マッデン 監督
ミッキー・ローク、ダイアン・レイン、トーマス・ジェーン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ロザリオ・ドーソン、ハル・ホルブルック、ドン・マクマナス 出演

冷静沈着な殺し屋アーマンドとアメリカ全州で銀行を襲うことが念願のリッチーは、ある不動産屋から金を脅し取る計画を立てる。



この監督はちゃんとした作品も撮っているみたいなので、アクション作品には不向きということなのだろう。客が喜ぶツボをおさえられないのだ。

人間の出会いと別れ、問題・揉め事の起き方と解決のしかた、それぞれに最大多数の人間が喜んだり納得できたりするツボがあるはずなのだが、ことごとくはずしている(笑)。

こんなうんこ作品「悪い」でもいいのだが、唯一おもしろいと思った部分がある。ジョセフ・ゴードン=レヴィット(『(500)日のサマー』の主人公である!)演じるバカな若造である。
クスリをやっているわけでもなさそうなのに、あの徹底的にダメな様子はすばらしい。銃はすべて外す(当たっているところは画面に映らない)、女は取られる、弱音をすぐにはく、それでいて発言だけはエラソーだという……(笑)。
しかし、彼の最終的な処理の仕方もやはり間違っている。あのタイミングじゃない!

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

2010年07月27日 | Weblog
ふつう

デヴィッド・イェーツ 監督
ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ジム・ブロードベント、ヘレナ・ボナム=カーター、ロビー・コルトレーン、ワーウィック・デイヴィス、マイケル・ガンボン、アラン・リックマン、マギー・スミス、トム・フェルトン 出演

数々の冒険や戦いを通して逞しく成長したハリー・ポッターが宿命の対決へ始動し、いよいよ佳境に差しかかっていく人気シリーズの第6弾。思春期を迎えたホグワーツ魔法学校の生徒たちが恋愛ムードに浮き立つ中、ハリーは復活した宿敵ヴォルデモートの知られざる過去に迫りながら最終決戦へ向け新たな冒険に臨む。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330764#1



話がむちゃくちゃである。
校長が主人公にある特別な仕事を依頼する。やっとのことで情報を入手した主人公は校長に報告する。校長はその情報をすでに知っていたかのように、報告を受ける前から単独で行動していたというのだ! 

わたしの好きなベラトリクス(ヘレナ・ボナム=カーター)はハグリッドの家だけを焼くために(笑)、ホグワーツにやってくるという信じられない行動をする!

納得の行かないところが多すぎる。

『プライド&グローリー』

2010年07月22日 | Weblog
よい

ギャヴィン・オコナー 監督
エドワード・ノートン、コリン・ファレル、ジョン・ヴォイト、ノア・エメリッヒ、ジェニファー・エール、ジョン・オーティス 出演

4人のニューヨーク市警警官が麻薬取引の手入れに踏み込んだ際、2人が死亡し、他の2人も重体となる事件が発生。レイ・ティアニー刑事が特別捜査班の指揮を命じられ、さっそく犯人逮捕へ始動する。父は警察高官、兄フランシスは署長、娘婿の義弟ジミーはフランシスの部下という警察一家に生まれたレイ。また、彼の友人だった被害者のひとりもフランシスの部下でジミーともチームを組んでいたことから、この捜査への心境は複雑だった。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335074



前半、家族構成がわかりづらくてとまどった。

腐敗した警察内部物というのはありがちだが、それに家族もからませてさらに重苦しくしている(笑)。しかし、おもしろい。

血のつながった父と兄弟とつながっていない娘婿、それぞれの関係に共通する(話が通じやすい)部分と共通しない(認めがたい)部分があるのがわかりやすく描写してあるのがいい。

ラストがほとんど無言ですすむのだが、よくわからなかった。

『モンキー・ビジネス』

2010年07月20日 | Weblog
ふつう

ハワード・ホークス 監督
ケイリー・グラント、ジンジャー・ロジャース、チャールズ・コバーン、マリリン・モンロー、ヒュー・マーロウ、ロバート・コーンスウェイト、ラリー・キーティング、ハリー・ケリー・Jr 出演

製薬会社に勤めるバーナビーは社長から若返り薬の開発を急かされていた。ある時、実験用のチンパンジーが檻から抜け出し、バーナビーの仕草を真似て、手当たり次第に薬品を調合すると冷水器に流してしまう。それを飲んだバーナビーは突然若返り始めて……。

ストーリーはエイガ・ドット・コムより
http://eiga.com/movie/30214/



オープニングから前半はかなりいいのに……。

若返るというよりもバカになる薬のようにも見えるのだが(笑)、その様子をケイリー・グラントとジンジャー・ロジャースがかなり真面目に演じているのがおもしろい。
特にジンジャー・ロジャースがふだんは優しい妻なのに、薬が効いてくるとかなり攻撃的な性格になるのがいい。

後半が退屈なのだが、かわいいマリリン・モンローに免じて(笑)。

『夜』

2010年07月19日 | Weblog
よい

ミケランジェロ・アントニオーニ 監督
マルチェロ・マストロヤンニ、ジャンヌ・モロー、モニカ・ヴィッティ、ベルンハルト・ヴィッキ 出演

ある日の午後、作家のジョヴァンニ(マルチェロ・マストロヤンニ)と妻リディア(ジャンヌ・モロー)は、病床の友人トマゾを見舞った。トマゾの病気は回復の見込みがない。トマゾはジョヴァンニの親友である。がリディアにとっても親しい間柄だった。

ストーリーはMovie Walkerより
http://movie.walkerplus.com/mv13109/



ほとんど情報を仕入れずにミケランジェロ・アントニオーニ作品だということだけで観たのだが、いわゆる「仮面夫婦」の話であった。

物理的な距離は近いふたりなのに、ものすごい違和感・空気感がある。

『夜』というタイトルだが圧倒的に面白いのは前半の昼の部分で(笑)、街と人間の面白さ・危険さを同時に描いている。

終りに近づくとことばによる説明が多すぎてちょっと興ざめだが、人間関係はすこしわかってくる。

『インセプション』

2010年07月17日 | Weblog
よい

クリストファー・ノーラン 監督・脚本
レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ、トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、トム・ベレンジャー、マイケル・ケイン 出演

他人の夢の中に潜入してカタチになる前のアイデアを盗み出す企業スパイが活躍する時代。コブは、この危険な犯罪分野で世界屈指の才能を持つ男。しかし、今や国際指名手配犯として逃亡の身となってしまったばかりか、大切なものすべてを失うこととなっていた。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334832



極上の映像だが……。
設定のおしつけがきつすぎる(笑)。

夢の中で死ぬと目が覚める、この経験はわたしも実際にある。夢の中での痛みはずっと続く、えぇ~~! これも目が覚めるでしょう(笑)。
もうひとつ、夢の中の夢は時間の進み方がさらに遅くなる、たしかにそうかもしれない。しかし、その遅くなるのに計算式があって予測ができる、えぇ~無理でしょう(笑)。

日本人は中学か高校のときに胡蝶の夢だとか邯鄲(かんたん)の夢だとかを習っているので(前者と後者は別のものである)、本作のストーリーにそれほどの新奇さを感じられない。

サイトーさんはもっとも不適格な人間に仕事を依頼したのではないかと思ってしまう(笑)。

ビルのめくり上がりと無重力のシーンはすばらしい。

長すぎる!

『プール』

2010年07月17日 | Weblog
ふつう

大森美香 監督・脚本
小林聡美、加瀬亮、伽奈、シッテイチャイ・コンピラ、もたいまさこ 出演

大学卒業を目前に控えた女子大生さよは、一人タイのチェンマイ国際空港に降り立った。目的は、4年前に自分と祖母を残して家を出た母・京子に会うこと。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333868#1



これ観客の気分次第でよくもなりくそにもなるので、「ふつう」の評価にした。ストーリーはにおわせる程度のものがあるが、たいしたものはないし最後まで観ても何かがわかるというものでもない。人間関係の描き方が手抜きもいいとこなので、観光映画として観れば案外誰もがいけるかもしれない。それでも観光地もあまり出ないのだが。

食い物と動物を撮るのがうまい(撮影 谷峰登)作品。

『ヒットマンズ・レクイエム』

2010年07月17日 | Weblog
よい

マーティン・マクドナー 監督・脚本
コリン・ファレル、ブレンダン・グリーソン、レイフ・ファインズ、クレマンス・ポエジー、ジェレミー・レニエ、エリザベス・バーリントン、ジェリコ・イヴァネク、アンナ・マデリー、ジョーダン・プレンティス、テクラ・ルーテン 出演

ボスの命令でベルギーのブルージュを訪れた若手の殺し屋が、味方に命を狙われ始めたことから巻き起こる攻防の行方をユーモアを織り交ぜ描いたクライム・アクション。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335560#1



クライム・アクションというか、クライム・コメディだね。

会話の比重も高いので英語が得意な人のほうが楽しめるかもしれないが、苦手な人(わたしだ)でも十分楽しめる。

こびとの俳優の悲しい現実を知ることができる。『バンデッドQ』に出演していた人も……。合掌。

正直テンポがいいのかどうかわからないところから始まるのだが、映画撮影シーンあたりからキレがよくなる。

後半グロ表現あり。

『カイジ 人生逆転ゲーム』

2010年07月13日 | Weblog
よい

佐藤東弥 監督
藤原竜也、天海祐希、香川照之、山本太郎、光石研、松山ケンイチ、松尾スズキ、佐藤慶 出演

定職に就かず、その日暮らしの自堕落な生活を送る伊藤カイジ、26歳。そんな彼のもとにある日、遠藤凜子と名乗る悪徳金融会社の女社長が借金の取り立てにやって来る。カイジは友人の借金の保証人になっており、利子が積み重なった負債総額は202万円にまで膨れ上がっていた。そんな金があるわけもなく、頑として抵抗するカイジ。すると遠藤は、“一夜にして借金を帳消しに出来るどころか、大金を手にするチャンスがある”と提案を持ちかけ、フランス語で“希望” の意味を持つ豪華客船エスポワール号に乗ることを勧めてくる。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332617#1



香川照之の香川照之による香川照之のための作品。
天海祐希がピリッとしないが、あとの出演者もいい。

案外賭ける金額がしょぼかったり、ゲームの迫力がなさすぎたりするのだが、それは香川照之とはあまり関係がないので気にしなくていい。

賭けの結果が『ひとりぼっちの青春』(暗い地獄的な名作)と似ているような気もするが、インチキな世の中の美酒なんてこんなものなのかもしれない。

『最も危険な愛し方』

2010年07月11日 | Weblog
よい

アルフォンソ・キュアロン 監督
ダニエル・ヒメネス・カチョ、クラウディア・ラミレス、アストリ・アダー、ルイス・デ・イカーサ 出演

コピー・ライターのトマスは女たらしではあるが、どこか満たされぬ生活をおくっていた。ある日健康診断で知り合った看護士を自宅に誘ったが、女上司も彼の仕事の仕上がりの遅さにしびれを切らして急にやってくることに……。



艶笑コメディというやつか。
前半の女たらしの強調のシーンが多すぎるが、後半はヒューマニズム(?)っぽくなる(笑)。

映像が美しい(撮影エマニュエル・ルベツキ)。

アパートの同じフロアの医師夫婦と日本人(タケシ)がいいアクセントになっている。

満たされない人生がどういうものか、なぜこれまでと違う恋だと感じたのかがわかりにくいが、あとは軽快に話が進む。

案外女性目線のつくりになっている。、

『ロストクライム -閃光-』

2010年07月09日 | Weblog
ふつう

伊藤俊也 監督
渡辺大、奥田瑛二、川村ゆきえ、武田真治、矢島健一、菅田俊、春田純一、奥村知史、飯田裕久、烏丸せつこ、熊谷真実、中田喜子、かたせ梨乃、宅麻伸、原田芳雄、夏八木勲 出演

ある日、隅田川で絞殺死体が発見される。捜査を担当した若手刑事・片桐慎次郎は、コンビを組んだベテラン刑事・滝口政利の、上層部の指示を無視した勝手な行動に苛立つ。ところが、滝口から意外な事実を知らされる。殺された男、葛木勝は、三億円事件の最重要容疑者の一人だったというのだ

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335848



ポイントがみっつある。

A 三億円事件の真相
B 連続殺人事件
C 警察機構の隠蔽体質

これらを2時間で観客を満足させつつ理解させるのには相当な能力が必要であるが、それがなかった。

ポイントのAとCだけでいいはずなのになぜか余計なBまでいれてくるものだから、作品が“薄く”なってしまったのだ。

中途半端なベッドシーンがよっつくらいあったが、もちろん多すぎるしどれも物足りない。

あとね、これは自信がないのだが冒頭2002年という表記のあとに事件があり無線かなんかで「東京メトロ」という音声が流れるのだが、「東京メトロ」という愛称は2004年からのはずなんだよな。こういう小さなところに変なところがあると、どこに注意力をはらえばいいのかがわからなくなる。

渡辺大は魅力がある。これからも期待したい。

『眺めのいい部屋』

2010年07月09日 | Weblog
よい

ジェームズ・アイヴォリー 監督
ヘレナ・ボナム=カーター、デンホルム・エリオット、マギー・スミス、ジュリアン・サンズ、ジュディ・デンチ、ダニエル・デイ=ルイス、サイモン・キャロウ、ローズマリー・リーチ 出演

20世紀初頭、イギリス。良家の令嬢であるルーシーは、旅先で訪れたフィレンツェで一人の青年ジョージと出会う。情熱的な彼にルーシーは次第に魅せられてゆくが……。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=16535



よく言われているような違う階級の恋というよりも、上品なラブコメでいいのではないか。

美しい景色、異国情緒、馬鹿な婚約相手、ノーカット水浴び(笑)など、婦女子やゲイが喜びそうなシーン満載である。かわいそうなシャーロット(マギー・スミス)がどんどんマヌケになっていくのも素晴らしい。

各シーンのつながりはあまりうまくない。

『クヒオ大佐』

2010年07月04日 | Weblog
よい

吉田大八 監督
堺雅人、松雪泰子、満島ひかり、中村優子、新井浩文、児嶋一哉、安藤サクラ、内野聖陽 出演

いつも軍服を着ている自称36歳のアメリカ人、ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。父はカメハメハ大王の末裔、母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ、現在は米軍特殊部隊ジェットパイロットという華麗な経歴の持ち主。しかし、その正体はデタラメな経歴とベタな変装で女性たちを騙しては金を貢がせる結婚詐欺師だった。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333641



笑顔だけで喜怒哀楽すべての感情を表現する男、堺雅人が彼の持ち味を発揮している(笑)。

新井浩文が出てきたあたりで、もうお好きな方にはたまらない喜劇的破滅が予想できるのだが、それ以外にも楽しいシーンがいくつもある。


『ファイナル・デッドサーキット』

2010年07月04日 | Weblog
ふつう

デヴィッド・R・エリス 監督
ボビー・カンポ、シャンテル・ヴァンサンテン、ミケルティ・ウィリアムソン、ニック・ザーノ、ヘイリー・ウェブ、クリスタ・アレン、アンドリュー・フィセラ 出演

大学生のニックは、恋人ローリたちとサーキット場を訪れ、白熱するカーレースを楽しんでいた。だがそのさなか、突然恐ろしい予知夢を見てしまう。それは、1台のレースカーによるクラッシュをきっかけに後続車が次々と巻き込まれ、コース上は火の海となり、さらに車体の残骸やタイヤが突っ込んだスタンド席も惨劇の舞台と化す、というまさに地獄絵図だった。そして、予知夢から覚めたニックはすぐさまローリたちを強引に会場の外へ連れ出すと、はたして予知夢通りの大惨事が発生する。何とか危機を脱したニックら9人の生存者たち。しかしその後、彼らは次々と怪死を遂げていく。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334088



映画公開時は3D阪だったようだが、レンタルDVDは2Dだった。

『ファイナル・デスティネーション』、『デッドコースター』、『ファイナル・デッドコースター』に続くシリーズ第4作。3作目までは登場人物のつながりがあったが、今回はない。

これまでのシリーズでは日常生活の中に潜む死へのきっかけがおそろしくも楽しいものだったのだが、本作は単なるピタゴラスイッチ(いろんなガジェットがつながって最終的に死になる)の連続でしかない。おもしろくないのだ。

3Dに頼りすぎて、シナリオそのもののおもしろさや「殺しのテクニック」に力がはいっていないのだ。