映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『アウトレイジ』

2011年09月26日 | Weblog
よい

北野武 監督・脚本
ビートたけし、椎名桔平、加瀬亮、小日向文世、北村総一朗、塚本高史、板谷由夏、中野英雄、杉本哲太、石橋蓮司、國村隼、三浦友和、柄本時生 出演

関東一円を仕切る巨大暴力団組織、山王会。その若頭である加藤は、傘下の池元組と弱小ヤクザ、村瀬組の接近を警戒し、組長の池元に村瀬組を締めるよう命じる。そこで池元は、配下の大友組にそれをそのまま丸投げ。弱小組織ながらも武闘派の大友組は、毎度、池元からやっかい仕事ばかりを押しつけられていた。さっそく村瀬組を締め上げにかかる大友組だったが……。



出てくるヤクザのキャラクターがちょっと古臭いのと椎名桔平は殺さなくても……と思ったが、おもしろい。

登場人物が多いが、ちゃんと整理されていてすんなりストーリーを楽しめるのはさすが。

『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』

2011年09月18日 | Weblog
よい

アベル・フェラーラ 監督
ハーヴェイ・カイテル、ゾー・ルンド、フランキー・ソーン、ヴィクター・アルゴ、ポール・カルデロン 出演

血なまぐさい事件が続発するニューヨークを巡回する警部補のLTは、パトロール中に見かけた売人に麻薬をせびり、ノミ屋を通して巨額の金を野球の試合に賭けるなど、酒とドラッグに溺れ、毎日を悪徳の中で過ごす暴力刑事。今日も交通違反に引っ掛かった若い娘にワイセツな行為を働き、ジャンキーの愛人のもとに通いつめる毎日を送っていた。そんな彼がある日出会った1人の尼僧。暴漢にレイプされながらも犯人を許すと語る彼女のその言葉と眼差しに、彼は次第に混乱をきたしてゆく……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18192



ニコラス・ケイジが主演した『バッド・ルーテナント』(2009年)のオリジナル版(1992年)。
ろくでもない悪徳刑事という設定は同じだが、そのほかのストーリーはほとんど別物と考えていい。

こちらはキリスト教的世界観との対峙がメインの話でしかも割と安易なまとまり方をしていると感じるのだが、わたしがキリスト教者ではないので断言できない。グロさ、ゲロさはこちらが圧倒的に上である。



わたしが書いたニコラス・ケイジ版『バッド・ルーテナント』の記事
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/fbbe36f6a2c872306486b162a03d8927

『アイ・アム・キューブリック!』

2011年09月17日 | Weblog
よい

ブライアン・クック 監督
ジョン・マルコヴィッチ、ジム・デヴィッドソン、ジェームズ・ドレイファス、テレンス・リグビイ、マーク・アンバース 出演

1990年代ロンドン。バーで、レストランで、スタンリー・キューブリックと名乗る男が現れては、「次の映画に起用しよう」と人々に声をかける。あの有名なキューブリック監督!? 喜んだ人たちは彼に酒をおごり、ディナーの勘定を持ち、当座の金を都合する。だがその正体は、アラン・コンウェイなるアル中で同性愛者の、キューブリックには似ても似つかぬおじさんだった!
ストーリーはKADOKAWAPICTURESより
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/iamkubrick/



2005年の作品だが、こういうのが日本で見られてありがたい。

ジョン・マルコヴィッチのノリノリの演技が楽しめる。
おもしろいのが、映画の知識がまったくゼロという設定の主人公が映画を語るところ(笑)!
ほんもののキューブリックファンじゃなくても、観ておもしろいのではないか。

『デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』

2011年09月14日 | Weblog
ふつう

トッド・フィリップス 監督
ロバート・ダウニー・Jr、ザック・ガリフィナーキス、ミシェル・モナハン、ジュリエット・ルイス、ジェイミー・フォックス 出演

待望の赤ちゃん誕生を5日後に控えた建築家のピーター。妻の出産に立ち会い感動の瞬間を共有するため、彼はアトランタで仕事を終えると自宅のロサンゼルスへ向かおうと急いで飛行機に乗り込む。だがホッとしたのも束の間、たまたまそばにいた妙な男イーサンのせいでテロリスト扱いされ、搭乗を拒否されたうえに財布も身分証も失ってしまうハメに。帰る術が無くなり、途方に暮れるピーター。そんな彼の前に、またしてもイーサンが車に乗って現われ、現地まで送っていこうと持ちかけてくる。俳優志望の彼はエージェントに会うためハリウッドへ向かう途中だった。他にアテのないピーターは事の元凶であるイーサンへの怒りを抑えて渋々同乗し、3200キロの大陸横断へ繰り出すことに。しかし、これが更なる災難の始まりだった。イーサンが行く先々でトラブルを招き、ついには身の危険がおよぶ最悪の事態に晒されてしまうピーターだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338078



悪くはないのだが、ザック・ガリフィナーキス演じるイーサンがほんとにイヤでメンドクサイキャラクターなので、それが許せるかどうかでこの作品の評価が変わるだろう。
わたしは許せなかった(笑)。

『トラブル・イン・ハリウッド』

2011年09月11日 | Weblog
よい

バリー・レヴィンソン 監督
ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン、キャサリン・キーナー、ジョン・タートゥーロ、ロビン・ライト・ペン、スタンリー・トゥッチ、クリステン・スチュワート、マイケル・ウィンコット、ブルース・ウィリス 出演

映画の都ハリウッドで活躍する映画プロデューサーのベンは、製作に携わったショーン・ペン主演作のカンヌ国際映画祭でのオープニング上映を2週間後に控えていた。だがその矢先、監督のとんでもない演出のおかげで試写会の観客アンケート結果が散々だったために映画会社の女社長から作品の再編集を命じられ、監督を説得する役回りを務めるハメに。また、クランク・イン直前の最新作では、主演のブルース・ウィリスが作品のイメージとまるで違うヒゲ面にメタボ体型で撮影現場に現われ、ベンは頭を抱えるばかり。一方、プライベートでも1年前に別れた妻への未練を引きずり、悩みや難題が山積のベン。それでも彼は、全てを解決させようと地道に奔走していく。こうして、脱線しかけていたそれぞれの問題も何とか軌道修正され、いよいよカンヌの上映に臨むベンだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337197



ハリウッドドタバタコメディ。ストーリーはあまり気にしなくていい。

映画作りがいかにクレージーで常識はずれで、くっだらないことでもめてしまうかを描いてある。

要は、ブルース・ウィリス、変な監督、私生活のみっつの要素をバランスよく描いた作品なのだが、私生活の部分はうまくまとまってはいないようだ。

『セレニティー』

2011年09月06日 | Weblog
よい

ジョス・ウェドン 監督・脚本
ネイサン・フィリオン、ジーナ・トーレス、アラン・テュディック、モリーナ・バッカリン、アダム・ボールドウィン、ジュエル・ステイト、ショーン・メイハー、サマー・グロー、ロン・グラス、デヴィッド・クラムホルツ 出演

500年後の未来。無法の宇宙には同盟による統一化の波が押し寄せようとしていた。同盟に反抗する退役軍人マルコムが船長を務めるセレニティー号は、必要とあらば強盗もいとわない何でも屋。マルコムの右腕ゾーイ、その亭主でパイロットのウォッシュ、メカ担当ケイリー、元傭兵ジェインなど個性豊かなクルーに混じり、乗客として医師のサイモンと妹リヴァーがいるが、実はこの兄妹は同盟からの逃亡者であり、リヴァーこそ同盟によって最強の戦闘兵器に改造されていた最終兵器だった。同盟の暗殺者による追跡に、対抗勢力である“リーヴァーズ”も絡み合い、熾烈な駆け引きを展開していくのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325013#1



アメリカで打ちきりになったテレビシリーズ『Firefly』の補完的作品。

「リヴァーこそ同盟によって最強の戦闘兵器に改造されていた最終兵器」なのかはちょっとわからなかったし、なぜ彼女がふだんは予知能力を持ち、そうじゃないときはあんなに強いのかもわからなかったのだが、それ以外はテレビシリーズを見ていなくてもだいたいわかったし、楽しめた。

こういう埋もれた佳品は、もうちょっとプッシュされてもいい。

『邪神バスターズ』

2011年09月06日 | Weblog
よい

ヘンリー・セイン 監督
カイル・デイヴィス、デヴィン・マッギン、バラク・ハードリー、エドムンド・ルピンスキー、グレッグ・ローレンス、イーサン・ワイルド 出演

H.P.ラブクラフトの『クトゥルフ神話』を映像化したモンスター・パニック・コメディ。太古の邪神を巡る遺物を手に入れた考古学教授が世界の危機に気づき、うだつの上がらないサラリーマンとともに立ち上がる。
ストーリーはTSUTAYAオンラインより
http://shop.tsutaya.co.jp/dvd/product/4527433102164/?ec=shop_cale



後半どんどんショボくなるが(笑)、前半のガンバリと短さとこの雰囲気を認めて……。

クトゥルフ関係に期待してはいけないと思う(まったくクトゥルフを知らないのだが)。コメディとして楽しむように。

『ザ・ゲーム』

2011年09月06日 | Weblog
ふつう

マーク・ライデル 監督
キム・ベイシンガー、ニック・キャノン、ダニー・デヴィート、ケルシー・グラマー、カーラ・グギーノ、レイ・リオッタ、ジェイ・モーア、ティム・ロス、フォレスト・ウィッテカー 出演

小説家のキャロリン(キム・ベイシンガー)は、新作が書けない日々を送っていた。苛立ちからギャンブル依存症になり、愛する夫(レイ・リオッタ)に、娘の大学進学資金まで手を出してしまったことを言えずにいた。貯金を元に戻そうと、栄光をふたたび夢見る手品師ウォルター(ダニー・デビート)と手を組み、カジノに手を出すのだが…配管工事をしているクライド(フォレスト・ウィッテカー)は、膨らんだ多額の借金に悩んでいた。裏組織に脅迫され、借金の肩代わりにバスケの試合で、弟のゴッドフリー(ニック・キャノン)に八百長をさせていた。ある試合の日、クライドはプロバスケット選手を目指している弟の為に、ある決断をする。ノミ屋のウィンが殺され、ブルンナー刑事がヴィクター(ティム・ロス)の元に訪ねてくる。裏社会で帝王と呼ばれている謎の男、アイヴァンが捜査上にあがっていた。アイヴァンの指示で、儲け過ぎたウィングをヴィクターが消したというが…。目の前のセカンド・チャンスを狙った者たちと一つの殺人事件が、想像を絶する結末へ交錯していく──
ストーリーはアマゾンより
http://amzn.to/nrj30o





これだけの豪華キャストで、なんの盛り上がりもなくエンディングまでいくとは、監督と脚本(Robert Tannen  日本のデータベースではわからずにImdbで調べた)がわるい。

それでもふつうのレベルのお話としてそこそこ楽しめる。
キム・ベイシンガーのの夫役の大学教授がちょっと演技的に見劣りするが、これだけ名優が多いとしかたないか。

『クロッシング』

2011年09月01日 | Weblog
ふつう

アントワーン・フークア 監督
リチャード・ギア、イーサン・ホーク、ドン・チードル、ウェズリー・スナイプス、ウィル・パットン、エレン・バーキン 出演

ニューヨーク、ブルックリンの低所得者層が暮らす犯罪多発地区。ここで、警官による強盗事件が発生する。マスコミの非難にさらされたニューヨーク市警では、犯罪の取締り強化でイメージの回復を狙う。そんな中、ベテラン警官のエディは定年退職を1週間後に控えていた。日々を無難にやり過ごすことだけを考えて警官人生を送ってきた彼だったが、最後の任務として犯罪多発地区での新人研修を任されることに。信心深く子だくさんの麻薬捜査官、サル。愛する家族のためにどうしても広い新居が必要になるが、彼の薄給ではとうてい資金の工面などできるわけもなかった。長年ギャングへの潜入捜査を続けているタンゴ。もはや結婚生活もボロボロで、捜査から抜けたいと上司に願い出る。ところが、そんなタンゴに、彼の命の恩人でもあるギャングのボス、キャズに対するおとり捜査というさらなる過酷な任務が課せられる。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337487




脚本がおそまつであった。

なんのために三人が出てきたのかさっぱりわからない。
エンディング近くで申し訳程度に三人が交錯するが、意味がない。



以下ネタバレ






どうせならば、三人とも殺すか三人とも生き残るかにして、それぞれの人生をわかりやすく対比させるのがよかった。このままだと、汚れ仕事はしないほうがいいという解釈にもなりかねない。