映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『鍵泥棒のメソッド』

2012年09月25日 | Weblog
よい

内田けんじ 監督・脚本
堺雅人、香川照之、広末涼子、荒川良々、森口瑤子、小山田サユリ、木野花、小野武彦 出演

自殺願望のある売れない役者・桜井武史。ある日、銭湯で羽振りのいい男が転んだはずみに頭を強打して記憶を失う現場に居合わせる。とっさにロッカーの鍵をすり替え、彼になりすます桜井。ところが、その男が誰も顔を見たことがない伝説の殺し屋コンドウだったことから窮地に陥ってしまう。一方、自分を貧乏役者の桜井だと思い込んでしまったコンドウは、真面目に演技の勉強に取り組み始める。すると、そんなコンドウの姿に女性編集者の水嶋香苗が好意を持ってしまう。やがて、婚活に必死な彼女からプロポーズされてしまうコンドウだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342238





映画館で観た。

脚本がそんなによくない(笑)。特に広末の部分が。
しかし、これだけ演者が豪華だと許せてしまう。演劇好きにはたまらないキャストではないか。素直に楽しめるのだ。

猫と胸キュンも大事。

『夢売るふたり』

2012年09月25日 | Weblog
よい

西川美和 原案・監督・脚本
松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽、安藤玉恵、江原由夏、木村多江、やべきょうすけ、大堀こういち、倉科カナ、伊勢谷友介、古舘寛治、小林勝也、香川照之、笑福亭鶴瓶 出演

東京の片隅で小料理屋を営む貫也とその妻、里子。2人が懸命に働いてようやく手に入れたその店は、調理場からの失火が原因で全焼、2人は一夜にして全てを失ってしまう。一からやり直そうと前向きな里子に対し、すっかり投げやりになってしまった貫也。そんなある日、店の常連客だった玲子と再会した貫也は、思いがけず一夜を共にしてしまう。しかも玲子に同情され、大金まで手渡される貫也。里子はそんな夫の浮気に怒りながらも、彼を使って結婚詐欺をすることを思いつく。こうして2人は、孤独な女を見つけ出しては、里子が計画を練り、貫也が実行する二人三脚による巧みな結婚詐欺を繰り返し、店を再開するための資金集めに邁進するのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342623





映画館で観た。

鈴木砂羽が最初に「手切れ金」というところは笑うべきところである。
そこで笑わないのはノリが悪いか、コメディ要素を楽しめていない可能性がある。

女の痛みや弱みや悲しみや苦しみやよろこびが丁寧に描かれているが、後半で木村多江が出てきて以降は男の描き方が急ぎすぎる気がした。

アレを落としたあたりはちょっと無理しすぎかもしれない。

西川監督は演者が連続しやすいようだ。

『ウルフマン』

2012年09月23日 | Weblog
ふつう

ジョー・ジョンストン 監督
ベニチオ・デル・トロ、アンソニー・ホプキンス、エミリー・ブラント、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジェラルディン・チャップリン 出演

1891年、舞台俳優として活躍するローレンス・タルボットは、兄ベンの婚約者グエンから兄が行方不明になったとの報せを受け、25年ぶりに英国ブラックムーアの生家タルボット城に帰ってきた。そして、母の死を機に疎遠となっていた父ジョンに冷たく迎えられ、無惨な姿に変わり果てた兄の遺体と対面する。悲しみと怒りに震え、自ら犯人を突き止めようと、兄が流浪民から買った遺留品のメダルを手掛かりに彼らのキャンプへ向かうローレンス。しかし、今宵は満月の夜。村には満月の夜に謎の殺人鬼が出没するという不吉な伝説があった。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336052





雰囲気はいいのだが……。

戦闘シーンを含むおわり20分がひどかった。他の人にそこだけまかせればいいのに。

主人公の過去を描くのもヘタクソ。唐突過ぎる。

ジプシーからもらったメダルみたいなのは何だったのか?

『まほろ駅前多田便利軒』

2012年09月16日 | Weblog
よい

大森立嗣 監督・脚本
瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、柄本佑、横山幸汰、梅沢昌代、大森南朋、松尾スズキ、麿赤兒、高良健吾、岸部一徳 出演

東京のはずれ、まほろ駅前で便利屋を営むしっかり者の青年、多田啓介。ある日、中学時代の同級生、行天春彦と出会う。見るからに風来坊然とした行天は、いきなり“今晩泊めてくれ”と言い出す。一晩だけと渋々了承した多田だったが、結局そのまま居座られ、奇妙な共同生活が始まってしまう。そんな2人は、まほろに暮らすひとクセもふたクセもある依頼者たちを相手に、飼い主の居なくなったチワワの引受先探しや、生意気な小学生の塾の送迎といった仕事を淡々とこなしていくが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338336



主人公ふたりの1年間を描いているのだが、いくつかあるエピソードのうちのよっつくらいが関連しているというのがとても不自然である。世界が狭いのはわかるが、いくらなんでも偶然が連続しすぎだ。

演技は安心して観ていられる。

コロンビア人がいい(笑)。

「なんじゃこりゃ」まではOKだが、それ以降の会話はいらない(笑)。

『スミス夫妻』

2012年09月07日 | Weblog
よい

アルフレッド・ヒッチコック 監督
キャロル・ロンバード、ロバート・モンゴメリー、ジーン・レイモンド、ジャック・カーソン、フィリップ・メリヴェイル、ベティ・カンプソン 出演

アンとデヴィッドは、自分たちの結婚が、州法に適っていないことを知る。あきれたアンは、デヴィッドの親友と遊びまくるが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=12233





はじめとおわりがしっくりこないが、途中はかなりいい。

はじめ、妻を悪く描きすぎる。

途中、猫がたべないスープ、美人と会話をしているようにみせかけるところがいい。

おわり、あっけなさすぎる。


結婚生活を邪魔するのは両親なのかもしれない。

『英国王のスピーチ』

2012年09月07日 | Weblog
よい

トム・フーパー 監督
コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー、マイケル・ガンボン 出演

英国王ジョージ5世の次男ジョージ6世は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱え、人前に出ることを極端に恐れる内向的な性格となり、成人してからも自分を否定し続ける人生を送っていた。吃音を克服すべく、何人もの言語聴覚士の治療を受けるものの一向に改善の兆しは見られない。そんな夫を心配する妻エリザベスが最後に頼ったのはスピーチ矯正の専門家というオーストラリア人のライオネル。彼は王子に対しても遠慮のない物言いで次々と風変わりな治療法を実践していく。そんな中、国王に即位した兄エドワード8世が、王室が認めない女性との愛を貫き、突如王位を返上してしまう。王位の継承など考えてもいなかったジョージは、最も恐れていた事態に直面し、恐怖のあまり泣き崩れてしまうが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338127





「妻が見つけた」ところの説得力が弱いのと、ライオネルの家族の描写がちょっとものたりない気もするがおもしろい。

国王の人間的な魅力とライオネルとの会話が楽しい。

『リンカーン弁護士』

2012年09月03日 | Weblog
よい

ブラッド・ファーマン 監督
マシュー・マコノヒー、マリサ・トメイ、ライアン・フィリップ、ジョシュ・ルーカス、ジョン・レグイザモ、マイケル・ペーニャ、フランシス・フィッシャー、ボブ・ガントン、ブライアン・クランストン、ウィリアム・H・メイシー 出演

高級車リンカーン・コンチネンタルの後部座席を事務所代わりにLAを忙しく駆け回り、司法取引を最大限に利用して軽い刑で収める得意戦略で依頼人の利益を守るやり手弁護士、ミック・ハラー。ある時、資産家の御曹司ルイスの弁護というおいしい話が舞い込む。事件はルイスが女性を殴打し重傷を負わせたとされるもので、いつものように司法取引をまとめるだけで高額の報酬が舞い込むはずだった。ところが頑なに無実を訴えるルイスは司法取引を拒否し、ミックの戦略に狂いが生じ始める。さらにルイスが、4年前にミックの担当した殺人事件の真犯人としても浮上し、次第に自分自身が追い込まれてしまうミックだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342511





映画館で観た。

ポイントがふたつ。
普段は不良なのに、ときどき見せる優しい態度にキュンキュンする女子というのは多いと思う。それを弁護士に応用している作品。態度は悪そうに見えても、彼の中でのルールというのが確立されているのだ。

もうひとつは弁護士の守秘義務に関するものだが、日本とアメリカで同じものかどうかもわからないしどちらにしても詳細をしらないので、これは作品内で描かれている物語を楽しむしかない。

なんだいいやつじゃん! という表現が気持ちいい。

『恋はデジャ・ブ』

2012年09月03日 | Weblog
よい

ハロルド・ライミス 監督
ビル・マーレイ、アンディ・マクダウェル、クリス・エリオット、スティーヴン・トボロウスキー、ブライアン・ドイル=マーレイ、マリタ・ゲラーティ、ロビン・デューク、マイケル・シャノン 出演

TVキャスターのフィル(B・マーレイ)はある日、同じ日を繰り返し体験していることに気づいた。彼は“過去”の経験を活かして、愛する女性に告白しようとするが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7378





シナリオに穴があるが、それを凌駕する魅力にあふれた作品。

すべてをやりつくした人間が善人になるというのが気に入らないが(笑)、主人公の考え方の変化もおもしろい。