映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
コメントのところをクリックするとコメントできます。

『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』

2014年07月21日 | Weblog
よい

行定勲 監督
阿部寛、小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里、大竹しのぶ、羽場裕一、荻野目慶子、岸谷五朗、渡辺いっけい、永山絢斗、奥田瑛二、田畑智子 出演

艶という女と駆け落ちまでして大島に流れ着いた松生春二だったが、愛に飢えた艶の不貞に翻弄され続けることに。そんな艶が病気となり、危篤となる。激しく動揺する春二は、艶の過去の男たちに艶が死の床にあることを知らせようと思い立つ。こうして、艶の処女を奪った従兄の小説家、艶の元夫、あるいは不倫相手といった男たちのもとに届いた艶危篤の報せは、やがて男たちを取り巻く女たちに思わぬ波紋を広げていくことになるのだった。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343685#1





長いのと、「実際にあんなところまで集まってくるわけないじゃん」という不満点はあるが、ふつうにするにはおしい作品。

艶という女性は一種のマクガフィンで、彼女の物語や世界はほとんど出てこない。その彼女と関係を持った人間たちそれぞれの家族と物語が描かれる。

驚いたのが真木よう子で、現実の時間で生活疲れが匂い立つようなメイクと、過去の記憶シーンではとてもきれいな顔でその対比がきわだっている。

『ビル・カニンガム&ニューヨーク』

2014年07月21日 | Weblog
よい

リチャード・プレス 監督
ビル・カニンガム、アナ・ウィンター、トム・ウルフ、エディッタ・シャーマン、カルメン・デロリフィチェ 出演

ニューヨーク・タイムズ紙で人気コラムを担当する写真家ビル・カニンガムの、知られざる私生活と仕事ぶりをとらえたドキュメンタリー作品。84歳のビルはこれまで50年以上にわたりニューヨークの街角で写真を撮り続けているが、部屋にはキッチンもクローゼットもなく、ファッション以外のことにはまったく興味がないという。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341712#1





1.ファッションショーに行く。2.ストリートファッションを撮る。3.パーティーに行く。
これがビル・カニンガムの基本。おそらくニューヨークやパリなどのほんものの大都市じゃないとやっていけないスタイルなのだろう。

有名人を撮るのではなく、気に入ったファッションを撮る。パーティーに行っても飲食はしない(写真を撮るのが目的だから)。自分の好き勝手にするためにはお金を受け取らない。

自分のスタイルを保持するための厳しさと、周囲の人間に対する愛情がとてもよくでた作品。

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

2014年07月21日 | Weblog
よい

ダグ・ライマン 監督
トム・クルーズ、エミリー・ブラント、ビル・パクストン、ブレンダン・グリーソン、ジョナス・アームストロング、トニー・ウェイ、キック・ガリー、フランツ・ドラメー、ドラゴミール・ムルジッチ、シャーロット・ライリー、ノア・テイラー 出演

謎の侵略者“ギタイ”の攻撃によって、人類は滅亡寸前にまで追い込まれていた。そんな中、軍の広報担当だったケイジ少佐は、ある時司令官の怒りを買い、一兵卒として最前線へと送られてしまう。しかし戦闘スキルゼロの彼は強大な敵を前にあっけなく命を落とす。ところが次の瞬間、彼は出撃前日へと戻り目を覚ます。そして再び出撃しては戦死する同じ一日を何度も繰り返す。そんな過酷なループの中で徐々に戦闘力が磨かれていくケイジ。やがて彼はカリスマ的女戦士リタと巡り会う。彼のループ能力がギタイを倒す鍵になると確信したリタによって、最強の“兵器”となるべく容赦ない特訓を繰り返し課されるケイジだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348085





映画館で観た。

敵の説明とタイム・スリップの仕組みの説明がとても雑(笑)。最近のタイム・スリップもののなかでもそ~と~オソマツ。
しかし、その部分以降のどんどん強くなる表現の部分がとてもいい。
後半はふつうのアクションに近づくのだが、悪くない。

途中のフランスのカフェ(飲み屋?)っぽいところがよくわからなかった。

主人公が自殺をしないのは、宗教的なものなんだろうな。

『サイトシアーズ ~殺人者のための英国観光ガイド~』

2014年07月20日 | Weblog
よい

ベン・ウィートリー 監督
アリス・ロウ、スティーヴ・オーラム、アイリーン・デイヴィーズ、リチャード・グローヴァー、ジョナサン・アリス、モニカ・ドラン 出演

英国の田舎町で年老いた母に束縛され、冴えない人生を送る女性、ティナ。付き合い始めたばかりのクリスに、俺の世界を見せてあげると、キャンピングカーでヨークシャーの観光スポットを巡る旅に誘われる。頑固で偏屈な母を振り切り、どうにか旅立った2人。ところが、最初に立ち寄ったトラム博物館で、クリスはマナーの悪い不届きな客をひき殺してしまう。ところが警察はこれを事故として処理し、結局2人はお咎めなし。すると、これをきっかけにクリスの恐ろしい本性が露わとなっていく。そんな恋人の変貌に、最初こそ当惑を見せていたティナだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346409





話の展開は弱いのだが、随所に意地の悪さ、シニカルさ、思い通りにならないシーンがちりばめられているのと、後半の殺人頻度の加速されていく加減もおもしろい。

この監督は低予算映画が多いようだ。
わたしの『キル・リスト』の記事。
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/d2acf1002d1272fabc2067142a691d4d

『ファミリー・アゲイン/離婚でハッピー!?なボクの家族』

2014年07月04日 | Weblog
よい

スチュアート・ジッカーマン 監督
アダム・スコット、リチャード・ジェンキンス、キャサリン・オハラ、エイミー・ポーラー、クラーク・デューク、ジェシカ・アルバ、ジェーン・リンチ 出演

両親の離婚を乗り越えてマトモに成長した(はずの)カーターは、仕事で成功し、恋人と素敵な毎日をすごしていた。だが、婚約した弟から「両親を結婚式へ呼んでほしい」と頼まれ、状況は一変する。子供時代のトラウマが頭をもたげ、セラピストからは自分が研究材料だったことを知らされ愕然。しかも、それぞれ再婚した両親がヨリを戻し始め、事態は思わぬ方向へ……。
ストーリーはアマゾンより
http://amzn.to/1zayIZo





原題は『 A.C.O.D.』。「離婚家庭で育ち、成人した子供」という意味。

そのことをネタにしたコメディなのだが、無理に笑える部分を増やしたりはせずに、そのような家庭で育った子供にはよくある笑える部分をわかりやすく表現している。

厳密には違うが、わたしもA.C.O.D.みたいなものなので、本作を観てまたすこしラクになった気がする。

冒頭10分くらいの展開が速すぎるのと、ラストの人の集まり方が不自然なのだが、ヘタにまとめようとしないところも好感が持てる。

水に流さずに、火で燃やしたな。

『地球へ2千万マイル』

2014年07月03日 | Weblog
よい

ネイザン・ジュラン 監督
ウィリアム・ホッパー、ジョーン・テイラー、トーマス・ブラウン・ヘンリー、フランク・パグリア、ジョン・ザレンバ 出演

イタリア沖の海中に墜落した米国の金星探査ロケットは、金星生物の繭を持ち帰っていた。繭から孵った金星竜イーマは急速に巨大化。人間による迫害と攻撃で凶暴化してゆく。
一度は軍が生け捕りにしたが、収容先の動物園の壁を破り、ローマの街へと逃走。
出動した軍はコロセウムに逃げ込んだイーマを包囲する。
ストーリーはアマゾンより
http://amzn.to/1oo7kRN





特撮レイ・ハリーハウゼン! 象もすごいぜ!

カラーライズ(元はモノクロ)に関して情報の確認ができないのでここには書かないが、アマゾンのレビューが参考になるかもしれない。

話に無理がある(特に巨大化)ところは許さないとダメだ。1957年のハリーハウゼン映画として楽しもう。

『トランセンデンス』

2014年07月02日 | Weblog
ふつう

ウォーリー・フィスター 監督
ジョニー・デップ、モーガン・フリーマン、ポール・ベタニー、レベッカ・ホール、キリアン・マーフィ、ケイト・マーラ、コール・ハウザー 出演

近未来。人工知能研究の第一人者ウィルは、反テクノロジーを標榜する過激派集団の銃弾に倒れる。だが、その死を受け入れられない妻のエヴリンは、親友の科学者マックスに協力を仰ぎ、ウィルが息を引き取る前にその意識をスーパーコンピュータにアップロードすることに成功する。やがてネットワークに繋がったウィルは、軍事機密や個人情報を含むあらゆるデータを手に入れ、加速度的な進化を始める。もはや超越的な存在へと近づいていくウィルの暴走に、いつしかエヴリンの心も揺れ始めるが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347925





映画館で観た。

字幕版で観たのだが、冒頭に爆笑問題のふたりらしい人たちのコメントというか、語りというかナレーションがあった。ないほうがいいと思う。爆笑問題が悪いのではなく、こういうアイデアを実現させた誰かが悪い。

抑揚のない展開、魅力のないキャラクター、かなりものたりない。

「雨」が降りだすあたりから、説得力が特に薄くなる。

以下ネタバレ






ナノテクを使うのはいい。しかし、ナノテクを作るシーンや技術などを前もって見せておかないと、観客はついていけない。

復活できるような人が、復活の前に他人の肉体を使って嫁にふれようとするだろうか?