映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『めがね』

2007年10月03日 | Weblog
めがね - goo 映画
ふつう

荻上直子 監督
小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研、もたいまさこ、橘ユキコ、中武吉、荒井春代、吉永賢、里見真利奈、薬師丸ひろ子 出演

春の浅い頃、タエコはとある海辺の町の空港に降り立った。大きなトランクを一つ提げて、民宿「ハマダ」に宿をとった。観光する所もない田舎町だが、ハマダの近くには不思議な人々が集っていた。毎朝、浜辺で行われる「メルシー体操」、近所でぶらついている高校教師のハルナ、笑顔でカキ氷を振舞うサクラ。彼らのマイペースさに耐え切れないタエコは、ハマダを出て、町でもうひとつの民宿「マリン・パレス」に移ろうとするが…。

『かもめ食堂』はほんものだが、こちらはにせものである。

単に『かもめ食堂』のおかげでスポンサーが集まったから二番煎じを作ってみんべ的なものにしか思えない。これを観るよりも、『かもめ食堂』を二回観たほうがよっぽどいい。この作品で癒されるなんてほざいているやつは、そもそも疲れていない卑しいばかだ。

しかし悪いところばかりではない。食い物のシーンは猛烈にうまそうである。それと大貫妙子の音楽の力もおおきいが、場内が明るくなるまで誰ひとり席を立たなかったのには感動した。

南の島を思わせるような舞台で全員きれいな標準語というのは、なじめなかった。
アップはそれほどでもないが、遠くの海や景色を見せるところの画がかなりきたなく感じた。