映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『LIFE!』

2014年03月31日 | Weblog
ふつう

ベン・スティラー 監督
ベン・スティラー、クリステン・ウィグ、アダム・スコット、キャスリン・ハーン、シャーリー・マクレーン、ショーン・ペン、パットン・オズワルト、アドリアン・マルティネス、オラフル・ダッリ・オラフソン 出演

ニューヨークの伝統ある雑誌『LIFE』で写真管理部という地味な仕事に就いている平凡な男ウォルター。単調な日常を送る彼の唯一の趣味は空想すること。現実世界では秘かに想いを寄せる同僚のシェリルに話しかけることさえままならない彼だが、空想の世界ではどんな危険にも怯まない勇敢なヒーローとなって大活躍するのだった。そんな中、『LIFE』の最終号を飾るはずだった写真のネガが行方不明になっていることが判明する。追い詰められたウォルターは、ネガのありかを直接聞き出すため、世界中を冒険している写真家ショーンを追って自らも冒険の旅に出るのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347535





映画館で観た。

わるくないハート・ウォーミングな作品だが、ショーン・ペンがなぜあんなめんどくさい写真の送り方、撮り方をしたのか? そして、なぜベン・スティラーはあそこで財布を捨てたのか? がシナリオ的に説明が足りない。

性質に問題ありの主人公はおもしろいと思うが、その見せ方が大げさすぎてついていけないところもあった。


『アップサイドダウン 重力の恋人』

2014年03月31日 | Weblog
よい

フアン・ソラナス 監督・脚本
キルステン・ダンスト、ジム・スタージェス、ティモシー・スポール、ジェームズ・キドニー、ジェイン・ハイトメイヤー、ブル・マンクマ、ケイト・トロッター、ヴラスタ・ヴラナ 出演

正反対の方向に重力が作用する不思議な双子惑星。互いの惑星はそれぞれの頭上に向き合うように存在し、一方の重力はもう一方の物質に対しては決して作用を及ぼさなかった。そんな2つの世界は、富める“上の世界”と貧しい“下の世界”という関係にあり、双方の交流は厳しく禁じられていた。そんな中、下の世界に暮らす少年アダムは、上の世界の少女エデンと恋に落ち、人目を忍んで密会を重ねる。ある日、その密会現場を警備隊に見つかり、逃げようとしたエデンは上の世界に激しく落下してしまう。10年後、アダムは死んだと思い込んでいたエデンが今も生きていることを知る。エデンとの再会を願うアダムは、2つの世界を繋ぐ唯一の巨大企業“トランスワールド社”の社員となり、危険な上の世界への潜入を試みるが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=345089





貧富の世界を描いたファンタジー。SF色が強くなると、『エリジウム』になるのではないか。

ファンタジーなのでしかたがないが、CGの多用が気になるかもしれない(世界観の統一やあまり派手じゃないビジュアルはいい)。

エンディングがいそぎすぎであまい。

あまり論理的に考えずに、物語を楽しもう。

『カレ・ブラン』

2014年03月28日 | Weblog
ふつう

ジャン=バティスト・レオネッティ 監督・脚本
サミ・ブアジラ、ジュリー・ガイエ、ジャン=ピエール・アンドレアーニ、カルロス・レアル、フェイリア・ドゥリバ、マジッド・イヴ、アデル・エグザルチョプーロス 出演

近未来。高層ビルが建ち並ぶ無機的な街。10代の少年フィリップは、人肉加工場で働く母と2人暮らし。しかし、今の生活に絶望した母は自殺し、一人残されたフィリップは施設送りに。そこで彼は、未来の伴侶マリーと出会う。成人したフィリップは、組織の管理職として働き、就職希望者たちを理不尽な能力テストで“家畜”とそうでない者に仕分けしていた。一方、家庭では、妻になったマリーとの関係がすっかり冷え切っていたフィリップだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344828#1





『カレ・ブラン(CARRE BLANC)』がどういう意味なのか? これを調べるのに手間取った。
ー「カレ・ブラン」とは、フランス語で白い四角、数字のゼロを意味する。フランスの新鋭ジャン=バティスト・レオネッティ監督は、長編デビュー作を「カレ・ブラン」と名付け、人間が“ゼロ”すなわち無へと向かう近未来のディストピアを生みだした。ー
映画.comからの引用
http://eiga.com/movie/78093/interview/

作品の評価、感想を書く前に言っておきたい。
本作をネットで調べるとたいてい「社畜」と「家畜」ということばが使われている。
観る者に考える自由をくれ! おそらく映画を製作した人間とは無関係のバカがこれらのことばを使ったのだろうが、本作を観てほんとうに会社を意識したのか? また、「家畜」のほうも匂わせてはいるが、わざわざこのことばを使う必要性はない。イージーすぎるイメージを押し付けられるのは迷惑だ。

よって面接のシーンも就職なのか、全体主義社会でのステップアップのためのものなのか、はっきりとはわからないと思うぞ。かなり高齢者も受けていたしね。

養成学校みたいなところを出たふたりがともに「ふつうの感覚」を保持していたことと、あまり救いにならないエンディングが減点要素。

映像が美しい。

『ダラス・バイヤーズクラブ』

2014年03月28日 | Weblog
よい

ジャン=マルク・ヴァレ 監督
マシュー・マコノヒー、ジャレッド・レトー、ジェニファー・ガーナー、デニス・オヘア 出演

1985年、テキサス州ダラス。酒と女に明け暮れ、放蕩三昧の日々を送るマッチョなロディオ・カウボーイ、ロン・ウッドルーフ。ある日、体調を崩した彼は、突然医者からHIVの陽性で余命30日と宣告される。ほかの多くの人同様、エイズは同性愛者がかかる病気と信じていたロンにとって、それはあまりにも受け入れがたい事実だった。それでも生きるため、エイズについて猛勉強するロン。やがて、アメリカでは認可された治療薬が少ないことを知り、有効な未承認薬を求めてメキシコへと向かう。そして、トランスジェンダーのエイズ患者レイヨンの協力を得て、大量の代替治療薬を国内のエイズ患者にさばくための仕組み“ダラス・バイヤーズクラブ”を立ち上げるロンだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347390





映画館で観た。

命がけなのはいうまでもないが、アメリカのシステムの矛盾も大きく取り上げた作品だと思う。

冒頭の3Pはホモ行為にはならないのか(笑)?
あと、空港で機長に化けるのは法的にOKなのか?

演技に関してはジャレッド・レトーのほうが力(リキ)はいっていたと思う。スーパーの握手シーンとかね。

『G.I.ジョー バック2リベンジ』

2014年03月23日 | Weblog
ふつう

ジョン・M・チュウ 監督
チャニング・テイタム、ブルース・ウィリス、ドウェイン・ジョンソン、エイドリアンヌ・パリッキ、 レイ・スティーヴンソン、D・J・コトローナ、イ・ビョンホン、レイ・パーク、ジョナサン・プライス、RZA、エロディ・ユン、ファラン・タヒール、アーノルド・ヴォスルー 出演

世界の平和を守ってきた最強の機密組織“G.I.ジョー”。ところがそんな彼らに対し、米国大統領による冷酷な殲滅指令が発せられ、メンバーが次々と命を奪われる。かろうじて生き残ったメンバーは、ロードブロック、レディ・ジェイらわずか数名。陰謀の裏には、最強暗殺者ストームシャドーの復活により再び勢力を拡大し始めたテロ組織“コブラ”の存在があった。窮地に立たされたロードブロックたちは、最後の切り札として初代G.I.ジョーと呼ばれた伝説の司令官ジョー・コルトンに支援を要請。こうして新たなボスを迎えた新生G.I.ジョーは、世界征服を目論むコブラの陰謀を阻止すべく再び立ち上がるのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341958#1





続編としてはかなりわるい。単体としてもふつう。

ありえないことでも見た目の派手さや楽しさでごまかせていた前作と比して、本作ではそれができていない。

その中でも一番ひどいのが、イ・ビョンホンの扱い方。無理に東京を出すから、もう収集がつかない!

『グッドフェローズ』

2014年03月23日 | Weblog
よい

マーティン・スコセッシ 監督
レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコ、ポール・ソルヴィノ、クリストファー・セロン、ジュリー・ガーフィールド、サミュエル・L・ジャクソン 出演

“グッドフェローズ”と呼ばれるマフィアの世界に憧れるニューヨークの少年ヘンリー。そんな彼はある日、地元のボス、ポーリーのもとで働くことになり、ついにその世界へ足を踏み入れる。こうして、先輩のジミーやトミーから仕事のイロハを学び、一端のギャングとして成長していくのだった。やがて、カレンと結婚し、自分の家庭も築くヘンリー。しかし、ジミーらと犯行に及んだ空港での大金強奪事件をきっかけに、ヘンリーの人生に狂いが生じ始める。仲間が事件の証拠を揉み消す中、FBIに目をつけられたヘンリーは、組織に関するあらゆる証言を迫られていくのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6287





『マラヴィータ』を観て強烈に本作を観たくなった(笑)。
そして、『アメリカン・ハッスル』の音楽の使い方や、絶対シリアスなのに切り取り方で喜劇的に扱う手法は、本作の強い影響がある。

冗談を言いながら言った相手にからむというシーンは緊張感にあふれているが、あれは実際に経験したことがある。笑いながら怒りだすのだ。それをけんかで終わらせるのか、冗談で終わらせるのかは相手の対応しだいになる。

『トランス』

2014年03月18日 | Weblog
ふつう

ダニー・ボイル 監督
ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル、ロザリオ・ドーソン、ダニー・スパーニ、タペンス・ミドルトン、サイモン・クンツ、マット・クロス 出演

ゴヤの傑作『魔女たちの飛翔』がオークション会場から盗まれる。実行犯はギャングと手を組んだ競売人のサイモンだった。ところが彼は、なぜかギャングのリーダー、フランクに絵を渡さず抵抗し、逆に殴り返される。その拍子に記憶の一部を失い、名画の隠し場所を思い出せなくなってしまうサイモン。そこでフランクは、催眠療法士のエリザベスを雇い、サイモンの記憶を探ることに。ところがエリザベスは、そんなフランクの狙いに感づき、自分をパートナーに迎えるようフランクに迫るしたたかで曰くありげな女だった。そんな中、本格的なサイモンの催眠療法が始まる。しかし、嘘と秘密にまみれた三者の思惑は入り乱れ、事態は思いもよらぬ方向へと転がり始め……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346268





ここまでの精神世界のコントロール、マインドコントロールが可能なのかどうか……、できないと思う。

そして主人公が患者として出会うときに顔写真を見て医師を選ぶ……、ありえないと思う。

本作にリアリティはない。


展開が軽い。そしてその軽さにおもしろみがない。

『エンド・オブ・ウォッチ』

2014年03月18日 | Weblog
よい

デヴィッド・エアー 監督・脚本
ジェイク・ギレンホール、マイケル・ペーニャ、アナ・ケンドリック、ナタリー・マルティネス、アメリカ・フェレーラ、フランク・グリロ、デヴィッド・ハーバー 出演

ロサンジェルスの一角にある重犯罪多発地区サウス・セントラル。その中でも特に危険なニュートン地区で巡回パトロールに当たる白人警官のテイラーとメキシコ系警官のザヴァラ。固い絆で結ばれた2人は、署内でも屈指の検挙率を誇る名コンビ。大学の法学部入学を目指すテイラーは入試課題に映像制作を選び、自分たちの日常業務を複数のビデオカメラで常時記録していた。そんなある時、台頭するヒスパニック系ギャングの取り締まりに関連して、その背後に潜むメキシコの巨大麻薬カルテルの秘密に触れてしまった2人は、次第にのっぴきならない状況に追い込まれていく。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=345751





POV(ポイント・オブ・ビュー、一人称視点)の使い方がヘタクソだと思うが……。

地域の凶悪犯罪をリアルに描き、しかも面白い。

凶悪な犯罪が起こる要因状況、警官としてもつ・もたないの判断、犯罪者なりの流儀の通し方など、いいポイントがたくさんある。

「お前はファミリーだから、お前にもしものことがあったら、嫁さんとこどもの面倒はみる」におもわず泣きそうになった。

『オブリビオン』

2014年03月18日 | Weblog
ふつう

ジョセフ・コシンスキー 監督
トム・クルーズ、モーガン・フリーマン、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズブロー、ニコライ・コスター=ワルドー、メリッサ・レオ、ゾーイ・ベル 出演

2077年、地球はエイリアンの襲撃によって壊滅的な被害を受ける。やがて生き残った人類は他の惑星へと移住し、人々のいなくなった地球では、ドローンと呼ばれる無人偵察機による監視が続けられていた。そんな地球に残り、ドローンのメンテナンスやパトロールなどの任務に当たるジャック。ある日、未確認の宇宙船の墜落現場へと向かった彼は、そこでカプセルの中で眠る美女を発見する。やがて目を覚ました彼女はジュリアと名乗り、なぜか会ったこともないジャックの名を口にする。しかし肝心な記憶は曖昧で、彼女自身が何者なのかも分からなかった。一方ジュリアとの出会いをきっかけに、自分にも失われた記憶があることに気づくジャックだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344646





以下ネタバレ






自軍の兵器や装置を敵軍にメンテナンスさせるだろうか?

敵軍の捕虜を自軍で使うというアイデアは面白いが、記憶抹消のシステム、その技術の中途半端さが都合がよすぎる。

旧式の宇宙船が地球にもどってくることが、どうやって地球の人たちにわかったのだろうか?

SFだからこそ、「もっともらしさ・リアリティ」を感じさせなければならないのに、本作は脚本の弱さをごまかすためにSFにしているように感じる。

『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

2014年03月18日 | Weblog
よい

アレクサンダー・ペイン 監督
ブルース・ダーン、ウィル・フォーテ、ジューン・スキッブ、ステイシー・キーチ、ボブ・オデンカーク 出演

アメリカ北西部のモンタナ州に暮らす老人ウディ・グラント。ある日、100万ドルの賞金が当たったという、どう考えてもインチキな手紙を受け取る。ところがウディはそれを信じ込み、はるか遠くのネブラスカまで歩いて賞金を受け取りに行こうとする始末。息子のデイビッドは、周囲が何を言ってもまるで耳を貸さない父に根負けし、無駄骨承知で彼を車でネブラスカまで連れて行くことに。そしてその道中で、ウディの生まれ故郷に立ち寄る父子だったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347524





映画館で観た。

映画会社の人、「ふたつの心をつなぐ旅」はやめろ。センスがなくてかっこわるくて、映画が好きな人がつけているとは思えない。

モノクロ映像、携帯をできるだけ排除、お母さんが下品で本作の世界を描いている。

これくらいの頑固爺いはどこにでもいるが、下品なヨメ、できた息子、態度が変わりすぎるむかしの知り合いたちのおかげで、ユーモラスでもあり感動的でもある作品になっている。お母さんがいなかったら、息子がもっと攻撃的にならざるをえないからだ。

以下ネタバレかも……







お母さんが死ぬのではないかと思っていたが違った。

コンプレッサーがおもしろい。