映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『彼が二度愛したS』

2009年07月28日 | Weblog
彼が二度愛したS - goo 映画

ふつう

マーセル・ランゲネッガー 監督
ヒュー・ジャックマン、ユアン・マクレガー、ミシェル・ウィリアムズ、リサ・ゲイ・ハミルトン、マギー・Q、シャーロット・ランプリング、ナターシャ・ヘンストリッジ 出演

ニューヨークのオフィスの片隅で、ひとり黙々と仕事をこなす会計士ジョナサン・マコーリーの退屈で孤独な毎日は、弁護士ワイアット・ボースと出会ったことで一変する。お互いに名前も明かすことなく一夜限りの情事を楽しむエグゼクティブ限定の会員制秘密クラブの存在を知り、甘美でスリリングな夜にはまってゆくのだった。そんな中、名前が“S”で始まる美しい女に心を奪われるが、残忍な殺人事件に巻き込まれてしまう。



つじつまのあわない不合理でおもしろくない話、スタイリッシュな映像と音楽、無意味に多いセックスシーン、ああ、これはデート・ムービーだったのだ……。

あのエンディングシーンはかなりひどい。タクシーのところで終わるべきである。

以下ネタバレ






もし主人公(ユアン・マクレガー)がSを気に入らなかったらこの話は成立しない(笑)。そんな穴だらけの計画をだらだらと見せられても、感動もへったくれもないのだ。

『スルース』

2009年07月28日 | Weblog
スルース - goo 映画

ふつう

ケネス・ブラナー 監督
マイケル・ケイン、ジュード・ロウ 出演

ロンドン郊外にあるベストセラー推理小説作家ワイクの邸宅に、ティンドルと名乗る若い男がやって来る。彼はワイクの妻と不倫関係にあり、離婚を承諾しないワイクを説得にやってきた。ティンドルの要求にワイクはある提案をする。それはティンドルに、ワイクの高価な宝石を盗み出させる事だった。ワイクには保険金が入り、ティンドルも別れた妻と暮らせるお金が手に入る。承諾したティンドルはワイクの言うままに泥棒を演じるが…。



とても舞台劇の香りがする作品だと思ったら、戯曲の二回目の映画化らしい。

ケネス・ブラナー監督でマイケル・ケイン、ジュード・ロウ出演の作品がアメリカ映画だといわれても素直に首肯できないのだが……(笑)。

マイケル・ケインとジュード・ロウのたたかい(それはゲームといってもいいし、演技合戦といってもいい)が3回行われる。その3回目のたたかいがもっとも納得できない、理解しづらいものとなってしまっているのだ。

ホモ・セクシャルなにおいがするのもやっぱイギリス映画じゃ(笑)?

『ダンテ01』

2009年07月25日 | Weblog
わるい

マルク・キャロ 監督
ランベール・ウィルソン、リン・ダン・ファン、シモーナ・メカネスキュ、ドミニク・ピノン、ブリュノ・ロシェ、フランソワ・レヴァンタル、ジェラール・ラロシュ、フランソワ・ハジー・ラザロ、ヤン・コレット、ドミニク・ベテンフェルド、アントナン・モーレル 出演

宇宙監獄ダンテ01に、新人の研究者エリザと謎の囚人が送られてきた。
精神異常の犯罪者たちは彼に反応しさまざまな行動を示し、彼もまた不思議な能力を見せるようになる。



『デリカテッセン』や『ロスト・チルドレン』でジャン=ピエール・ジュネと共同監督をし、『ヴィドック』のキャラクター・デザインをした人と言われれば、そりゃぁ観たくなるのが人情である(笑)。

美術はそこそこよい、というかしっかりしているのだが、それだけであった。
ストーリーのおもしろさがちっともない。特にラスト10分は理解できなかった。まるで予算が足りずに無理矢理決着をつけました的なエンディングであった。

『ゴッドファーザー』

2009年07月15日 | Weblog
よい

フランシス・フォード・コッポラ 監督
マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン、ジョン・カザール、ダイアン・キートン、ロバート・デュヴァル、リチャード・カステラーノ、タリア・シャイア、スターリング・ヘイドン、ジョン・マーリー、リチャード・コンテ、アル・レッティエリ、アレックス・ロッコ、シモネッタ・ステファネッリ 出演

夏の陽射しが眩しいコルレオーネの屋敷。そこで行われている彼の娘コニーの結婚式からこの物語の幕は上がる。華やかな音楽も届かない書斎では、ブラインドが降ろされ、その中でドン・ビトー・コルレオーネが友人たちの頼みごとを聞いていた。彼は相手が貧しく微力であっても助けを求めてくれば、親身になってどんな問題でも解決してやっていた。彼への報酬と言えば、ささやかな友情の証と、“ドン”あるいは“ゴッドファーザー”という尊称だけ。そしていつなりとも彼の呼び出しに応じ、恩を返せばよかった。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7931



デジタル・リマスター版が出ているということを最近知って(笑)、観てみた。

重厚な家族の物語、マフィア版。
これを観ると、新潟県民とはどんなに忙しくても面会したという田中角栄を連想してしまう。ふたりともドンだし……(笑)。

冒頭の結婚式のにぎやかさと、それと同時に行われるイタリア系移民たちの静かな部屋で訴える話の血なまぐささ、マイケル(アル・パチーノ)が報復を決意したあとの実際に撃ったときにはどうすべきかの指導のリアルさ、フレド(ジョン・カザール)のなさけなさ(笑)など、見どころがたくさんある。

マイケルが逃亡したイタリアのコルレオーネ村のところはないほうが引き締まったかもしれない(全部で175分)。

淀川長治さんの話によると、同時期に本作と『チャイナタウン』が公開されて、批評家の下馬評では『チャイナタウン』のほうが好評であったらしい。しかしフタをあけると、圧倒的に本作のほうが興行成績がよかったそうだ。『チャイナタウン』も名作だけどね。

『デッド・フィッシュ』

2009年07月08日 | Weblog
ふつう

チャーリー・スタドラー 監督
ロバート・カーライル、ゲイリー・オールドマン、エレナ・アナヤ、テレンス・スタンプ、ケヴィン・マクナリー、ビリー・ゼイン、ジミ・ミストリー、ジョン・ピアソン、アンドリュー・リー=ポッツ、イド・ゴールドバーグ、カレル・ローデン 出演

駅で別れ話をしていたミミとエイブ。エイブの携帯で母親に連絡していたミミは、ひったくりにあってしまう。偶然それを救った殺し屋のリンチはミミに一目ぼれしてしまうが、携帯を取り違えてしまったことに気づいていなかった……。



B級スタイリッシュ・アクション・コメディ。

冒頭とエンディング近くのつながりとか、工夫のあとはうかがえるのだが(笑)、それでもラスト10分のかたのつけ方が安易すぎる。それまでのリズム感を無視して、しゃにむにそれぞれの登場人物にそれらしい結末をむかえさせようとしているのだ。

『ライラにお手あげ』

2009年07月07日 | Weblog
ふつう

ピーター・ファレリー、ボビー・ファレリー 監督
ベン・スティラー、ミシェル・モナハン、マリン・アッカーマン、ジェリー・スティラー、ロブ・コードリー、カルロス・メンシア、スコット・ウィルソン、ダニー・マクブライド、ステファニー・コートニー、ローレン・ボウルズ 出演

40歳まで独身で気ままに生きてきたエディだったが、周囲のプレッシャーもきつくなり、付き合って間もないブロンド美女ライラと衝動的に結婚してしまう。ところが新婚旅行先でライラの本性を見せつけられ、早々に結婚を後悔し始めた矢先、幸か不幸かミランダという理想の女性とめぐり逢ってしまうエディだったが…。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332891#1



約116分の作品だが、90分までのテンションで90分で終わるべきだった。

シモネタ満載でも前半(90分まで)のギャグは楽しめるのだが、後半になるときれいにまとめよう、エンディングだけはどうにかまともにしようとしている気がして覚めてしまった。

エル・マリアッチのギャグはよかった。

ベン・スティラー、ジェリー・スティラーの親子が共演している。

『ブラインドネス』

2009年07月06日 | Weblog
ブラインドネス - goo 映画

わるい

フェルナンド・メイレレス 監督
ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、アリシー・ブラガ、伊勢谷友介、木村佳乃、ドン・マッケラー、モーリー・チェイキン、ミッチェル・ナイ、ダニー・グローヴァー、ガエル・ガルシア・ベルナル 出演

とある都会の街角。日本人の男が運転する車が交差点で立ち往生していた。突然目の前が真っ白になり、完全に視力を失っていたのだ。親切な男に助けられ家まで送り届けられるが、そのまま車を持ち去られてしまう。男は妻に付き添われ病院に。医者は、眼球に異常はなく原因はわからないと告げるが、各地では失明者が続出していた。車泥棒も、そして、診察した医者までも。驚異的なスピードで“ブラインドネス”は感染していった…。



視力を失う原因がはっきりしなくてもいいが、それならば、視力を失ったひどさを突き詰めてほしかった。あまりにもでたらめな設定ばかりで飽きてしまった。

食料を武器にして性欲を満たそうとするのはわかるが、それよりも宝石などの物欲を優先させるのがひどい。

2時間の作品で90分で収容所を出てくるが、なんのもりあがりもドラマもない。

人肉を喰う犬が、食料を持った初めて会う人間になつく。

家に帰れば服がたくさんあるのに、わざわざ食料を調達したあとで入手しようとする男。ばかにしか見えない。

『地上5センチの恋心』

2009年07月04日 | Weblog
地上5センチの恋心 - goo 映画

ふつう

エリック・=エマニュエル・シュミット 監督・脚本
カトリーヌ・フロ、アルベール・デュポンテル、ジャック・ウェベール、ファブリス・ミュルジア、アラン・ドゥテー、カミーユ・ジャピ、ニナ・ドレック、ロランス・ダムリオ、ジャクリーヌ・ビール 出演

昼間はデパートの化粧品売場で働き、夜はレビュー用の羽飾り作りの内職をしながら二人の子どもと暮らす未亡人オデットの楽しみは、大好きなロマンス小説を読む事。憧れの人気作家バルタザール・バルザンのサイン会があると聞けば、思い切りめかし込んで駆け、ファンレターを手渡すのだった。一方、批評家に酷評され、妻には浮気されて落ち込むバルタザールは、“イチ”ファンであるオデットに救いを求めるのだった…。



ミュージカル要素のはいった、中年のためのラブコメ。

写真からもわかるように、女性の幸福感を新しい表現方法で描いている。

ちょっとまとまりがない。

イエスのギャグはよかった。