映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『クーリエ 過去を運ぶ男』

2013年07月31日 | Weblog
わるい

ハニ・アブ・アサド監督
ジェフリー・ディーン・モーガン、ジョシー・ホー、ティル・シュヴァイガー、リリ・テイラー、ミゲル・フェラー、ミッキー・ローク 出演

運ぶ物の中身も目的も問わず、指定されたとおりに必ず荷物を届けるプロの運び屋クーリエは、イーブル・シビルという正体不明の男に鍵のかかったカバンを60時間以内に届けるよう依頼される。生死すら定かでないイーブルを探しはじめたクーリエだったが、行く先々で危機に襲われ、関係した者たちは次々と死体になっていく。やがてクーリエは驚きの事実に突き当たり……。
ストーリーは映画.comより
http://eiga.com/movie/58157/





このストーリーはアラン・パーカーの『エンゼル・ハート』の影響があるのではないか? ミッキー・ロークも出ているし……。

しかし、まったくおもしろくない。おもしろくなりそうな雰囲気は前半にあるのだが、もう冒頭のジェットコースターのやる気のない合成シーンで悲しくなる。

「イーブル・シビル」の正体が後半のヤマ場になるが、なぜわざわざそんなトリックにしたのかがあまり納得いかない(笑)。

『白雪姫と鏡の女王』

2013年07月29日 | Weblog
よい

ターセム・シン・ダンドワール 監督
ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ、アーミー・ハマー、ネイサン・レイン、メア・ウィニンガム、マイケル・ラーナー、ロバート・エムズ、ショーン・ビーン 出演

幼い頃に父親である国王を失って以来、18歳になる今日まで継母の女王に幽閉されてきた白雪姫。その間、女王は散財を繰り返して王国の財政は破綻寸前。そこで女王は隣国の若くてお金持ちのイケメン王子との結婚を画策。ところが王子は白雪姫と恋に落ち、怒った女王は白雪姫を恐ろしい怪物がいるという森に追放してしまう。やがて、森の中で7人の小人のギャング団と出会い、彼らの仲間に入れてもらった白雪姫は、女王への逆襲を期して小人たちから様々なことを学び、成長していく。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342773#1





この監督の名前がどんどん長くなっていっているような気がする。はじめは「ターセム」、次は「ターセム・シン」、今回は「ターセム・シン・ダンドワール」だと! 出世魚みたいなものか? 『ザ・セル』と『落下の王国』の映像、ストーリーが抜群にすばらしく、『インモータルズ -神々の戦い-』がちょっとわたしの好みではなかったのだが、本作はまた映像美が復調しかけている。あのキレのある構図をまた見たいものだ。

『スノーホワイト』とくらべて、よりコミカルで万人向け。こちらの作品でも王女より女王のほうがきれいだと思う(笑)。

執事というか召使いのおっさんがおもしろい(途中で変身する人)。

『ベルフラワー』

2013年07月29日 | Weblog
よい

エヴァン・グローデル 監督・脚本
エヴァン・グローデル、ジェシー・ワイズマン、タイラー・ドーソン、レベッカ・ブランデス、ヴィンセント・グラショー 出演

『マッドマックス2』の世界観を愛し、悪の首領、ヒューマンガスに憧れるウッドローとエイデン。定職にも就かず、田舎町のベルフラワー通り界隈で火炎放射器の開発と実験に明け暮れる日々。2人はいつか文明が崩壊した世界で、火炎放射器を搭載した改造車を乗り回し、ヒューマンガスのような支配者になることを夢見ていた。そんなある日、ウッドローはバーで知り合ったミリーと恋に落ちる。彼女と付き合うことで、新たな人生の歓びに目覚めるウッドローだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342270#1





自主映画。ときどきフレームに変なよごれがあったり、わけのわからんノイズっぽいものがはいっていたりするが、それもおもしろい。

主人公が彼女と出会うイベントが、居酒屋のコオロギ早食いコンテスト! そんなう夢も希望もない環境で、主人公は恋愛と友情と『マッドマックス2』に夢を見出し、火炎放射器付きの車メデューサを作ろうとしている。

事故にあってからの展開がすばらしく、現実と妄想の境界が一気にあいまいになる。

『エージェント・マロリー』

2013年07月19日 | Weblog
よい

スティーヴン・ソダーバーグ 監督
ジーナ・カラーノ、マイケル・ファスベンダー、ユアン・マクレガー、ビル・パクストン、チャニング・テイタム、マチュー・カソヴィッツ、マイケル・アンガラノ、アントニオ・バンデラス、マイケル・ダグラス、エディ・J・フェルナンデス 出演

フリーランスの女スパイとして活躍するマロリー・ケイン。ある日、彼女のもとに民間軍事企業の経営者ケネスからバルセロナでの人質救出という依頼が舞い込む。同業者のアーロンらと協力してみごとミッションを成功させたマロリー。次にケネスが持ち込んできた依頼は、イギリス諜報機関MI-6から請け負ったという仕事。それはフリーランスのスパイ、ポールとともに新婚夫婦を装い、指定された男に接触するだけの簡単なミッションと思われたが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342934#1





おもしろい!

女主人公ジーナ・カラーノのアクションの動きがいいと思ったら、女子総合格闘技の有名な人(つまり、演技的には素人なのだろう)らしい。

話はよくある話なのだが、冒頭のコーヒーショップから、「これは動きが本格的だ!」と思わせる迫力があった。

これを93分にまとめるソダーバーグもすばらしい。

『華麗なるギャツビー』

2013年07月19日 | Weblog
ふつう

バズ・ラーマン 監督
レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン、アイラ・フィッシャー、ジェイソン・クラーク、アミターブ・バッチャン、エリザベス・デビッキ 出演

証券会社に就職し、ニューヨーク郊外に移り住んだ青年ニック・キャラウェイ。隣は宮殿のような豪邸で、夜な夜な豪華なパーティが開かれていた。しかし、そんな騒乱の屋敷に住んでいるのはジェイ・ギャツビーという謎めいた男ひとりだけ。ある日、ニックのもとにもパーティの招待状が届く。招待客はギャツビーについて様々な噂をたてるが、誰も彼の素性はおろか、パーティを開く理由さえ知らなかった。そんな中、ついにギャツビー本人と対面したニック。やがて、ギャツビー自らが語る本当の生い立ちを聞かされるのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343085





映画館で2D字幕版で観た。

『ムーラン・ルージュ』のときにも感じたのだが、この監督の映像スタイルはわたしの好みではない。特に、本作においての前半は色づかいも含めて気にいらない。

音楽のつかい方はすばらしいと思うのだが、映像の軽さがよくない。

ロバート・レッドフォード版はテレビでテキトーに見ただけで、原作もおおむかしに読んだっきりだが、本作で二回あった手をのばすシーンは原作にあったような気がする。

『ザ・ウォード/監禁病棟』

2013年07月14日 | Weblog
ふつう

ジョン・カーペンター 監督
アンバー・ハード、メイミー・ガマー、ダニエル・パナベイカー、ローラ=リー、リンジー・フォンセカ、ミカ・ブーレム、ジャレッド・ハリス 出演

1966年。20歳のクリステンは、火災現場で呆然としていたところを放火の容疑で逮捕され、そのまま精神病院の監禁病棟に収容される。そこには、いかにも問題を抱えていそうな4人の少女がいた。自分が監禁されたことに納得のいかないクリステン。そんな中、彼女は不気味な何者かの気配に身の危険を感じ始める。そして、一緒に監禁されている少女たちを説得して脱走を試みようとするのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339983#1





アンバー・ハードはやはりきれいで、久しぶりのカーペンター作品だったのに……。

元ネタが『アイデンティティー』か? あれよりはフラストレーションはたまらなかったが。

そして、すべての説明がついたからといって、ホラー映画としておもしろいかどうかは別なのだ。

以下ちょっとネタバレ





停電でレコードプレーヤーが止まる。そして電気が復活してもレコードは再生されない。ということは、妄想の中ということか?

ありえないところ(狭い荷物用エレベーターだとか)にキャラクターが出現するということは、そいつが超現実的な幽霊のたぐいか、世界が現実ではないということなのだ。

『ルビー・スパークス』

2013年07月14日 | Weblog
ふつう

ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス 監督
ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、アントニオ・バンデラス、アネット・ベニング、スティーヴ・クーガン、エリオット・グールド 出演

天才と騒がれ若くして華々しいデビューを飾った小説家のカルヴィン。しかしその後が続かず、今や極度のスランプ状態に。すっかり心を閉ざし、セラピーに通う彼は、セラピストのアドバイスで、理想の女の子“ルビー・スパークス”をヒロインにした小説を書き始める。すると突然、現実の世界で彼の前にルビーが現れる。しかもカルヴィンがタイプライターを叩けば、ルビーはその言葉通りに振舞うのだった。この魔法のような出来事に戸惑いつつも、ルビーとの日々に幸せを感じるカルヴィンだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343830





これは男として素直には楽しめないなぁ。そういう点では、『(500)日のサマー』と似ていると言えるかもしれない。

そして脚本(ゾーイ・カザンが出演と脚本と製作にも参加している)が若い(悪い意味で)。

夢見る乙女が考えた、夢見る男の話。「夢見る」は「妄想」かもしれないが……。



わたしの『(500)日のサマー』の記事
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/1ced36a2509c943b7f2b06ec2b3bdfbf

『リミットレス』

2013年07月09日 | Weblog
よい

ニール・バーガー 監督
ブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロ、アビー・コーニッシュ、アンドリュー・ハワード、アンナ・フリエル、ロバート・ジョン・バーク 出演

作家志望のエディ・モーラは、出版契約を交わしたものの、一行も書けずに追い詰められていた。そんな時、元妻の弟と出会い、開発中だという新薬を譲り受ける。それは、通常は20%そこそこしか使われていない人間の脳を100%活性化させる夢の薬だった。半信半疑ながらも服用してみると、これまでの記憶は全て甦り、あらゆる情報の整理統合は瞬時に出来てしまい、小説さえもあっという間に書き上げてしまった。やがて大量の薬を手に入れたエディは、株で大儲けし世間の注目を集める。そんなエディに、大物投資家カール・ヴァン・ルーンが巨額の投資話を持ちかけるが……。
ストーリはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340469#1





とてつもなく頭が良くなった男が、ヤバい金を借りたままで返済をほったらかしにすることがあるのか、という点がひっかかった。

途中で欲望にはキリがなく、ほどほどでやめておけばうまくいくものを……みたいなことを言うので、それがエンディングあたりで効いてくるのだろうと思ったら、いい意味で裏切られた。

そのエンディングでのデニーロと主人公のやりとりがもっともキレのある会話で緊張感もあり、おもしろかった。

あの金貸し役の人も、いい味を出していた。

『スノーホワイト』

2013年07月09日 | Weblog
よい

ルパート・サンダーズ 監督
クリステン・スチュワート、シャーリーズ・セロン、クリス・ヘムズワース、サム・クラフリン 出演

幼い頃に母を亡くしたプリンセス“スノーホワイト”は、継母となった魔女ラヴェンナによって実父マグナス王を殺され、自身も城の塔で幽閉生活を強いられる。それから7年。世界一の美貌が自慢のラヴェンナは、魔法の鏡により、成長したスノーホワイトが自分の美を脅かす存在であることを知る。そこで、永遠の美と若さを得るため、スノーホワイトを殺害してその心臓を手に入れようと画策。しかしスノーホワイトは間一髪のところで城から脱出し、黒い森へと逃げ込んだ。するとラヴェンナは、刺客として森に詳しいハンターのエリックを送り込む。だが、スノーホワイトと出会ったエリックは自分が騙されていたことに気づき、彼女の逃亡に協力していく。こうして森の中で少しずつたくましさを身につけ、懸命にラヴェンナの追跡をかわしていくスノーホワイトだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341293#1





そっちのキスで復活するんかい(笑)! そこがおもしろかった。

あとはたいしたことはないのだが、標準よりは上。

実は……、ターセム・シンが監督したのがこちらだとばかり思い込んでいたのだ……。

この作品の中では、シャーリーズ・セロンが一番美しいと思うな……。

白雪姫と男ふたりの関係がどうなったのか、まったく説明なし。

『幸せへのキセキ』

2013年07月03日 | Weblog
よい

キャメロン・クロウ 監督
マット・デイモン、スカーレット・ヨハンソン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、パトリック・フュジット、エル・ファニング、ジョン・マイケル・ヒギンズ、コリン・フォード、マギー・エリザベス・ジョーンズ、アンガス・マクファーデン、カーラ・ギャロ、J・B・スムーヴ、ステファニー・ショスタク 出演

ロサンジェルスの新聞社に勤めるコラムニストのベンジャミン・ミー。最愛の妻の死から半年たった今も悲しみは癒えず、一方で14歳の息子ディランはたびたび問題を起こし、7歳の娘ロージーも元気がない。そこで新天地での再スタートを決意したベンジャミンは、郊外の丘で理想的な物件を見つける。ところがそれには、2年間閉園状態の動物園と個性豊かな飼育員たちも付いていた。それでも、ロージーの喜ぶ姿を見たベンジャミンは、周囲の反対を押し切り、動物園を購入してしまう。そんなベンジャミンに対し、飼育員チームのリーダー、ケリーは、素人に動物園のオーナーは務まらないと警告するのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341580





困ったときに都合のいいことが起こるの連続……と、とらえることもできるが、誰でも見られるファミリー向けの作品としては標準以上。

熊のエピソードが「やりすぎ」の印象を受けたのと、アメリカの風習がわからないので断言はできないが、赤い凧のエピソードもオーバーな気がした。

『ブリッツ』

2013年07月03日 | Weblog
ふつう

エリオット・レスター 監督
ジェイソン・ステイサム、パディ・コンシダイン、エイダン・ギレン、ゾウイ・アシュトン、デヴィッド・モリッシー、マーク・ライランス 出演

サウスロンドン警察のブラント刑事は、犯罪者への容赦のない暴力がたびたびマスコミで非難の的となっているが、正義感と仲間を思う気持ちは人一倍で、同僚たちとは揺るぎない絆で結ばれていた。そんな中、警官ばかりを狙った狡猾な殺人鬼“ブリッツ”による連続殺人事件が発生、ブラントは新任のナッシュ巡査とコンビを組み捜査に当たる。やがてブリッツの正体が、バリー・ワイスという男であることが判明するが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340345





脚本がおかしい。

人を殺して盗んだ金をそのまま持ってて、別件でつかまっても有罪にならない。

そしてあのエンディング……。イージーお手軽粗雑すぎる。