映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ダークナイト ライジング』

2012年07月31日 | Weblog
ふつう

クリストファー・ノーラン 監督
クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、アン・ハサウェイ、トム・ハーディ、マリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、モーガン・フリーマン、マシュー・モディーン、キリアン・マーフィ 出演

人々の尊敬を集めた地方検事ハービー・デントの罪を一身に被り、ゴッサム・シティから姿を消したダークナイト(=バットマン)。それから8年、ゴードン市警本部長は真実を心におさめ、街の平和のために尽力していた。そんな束の間の平和を享受していたゴッサム・シティだったが、鋼のような肉体をまとった巨漢のテロリスト“ベイン”の登場で一変してしまう。街は次々と破壊され、無法地帯と化していく。人々の心が恐怖と絶望に支配される中、ついにブルース・ウェインは自らの封印を解き、再びケープとマスクを身にまとうのだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340611



長い(164分)!

あんな死闘から8年もたったんならもうちょっと人間的に成長しておけよ、主人公。

マリオン・コティヤールの顔を見ただけで、だいたいの展開が読めました(笑)。

脱出シーンがくどい。この監督は『ダークナイト』の香港のシーンのように、無駄に長くする傾向がある。『インセプション』の睡眠薬調剤師のところとか。

アン・ハサウェイのパートナーっぽい女の子もいらない。

以下ちょっとネタバレ







フツーのベインにボロボロに負けて、ちょっと脱出に成功しただけで次に勝てるのがわからない。最初からマスクをむしってやればいいのに。

『インモータルズ -神々の戦い-』

2012年07月31日 | Weblog
ふつう

ターセム・シン・ダンドワール 監督
ヘンリー・カヴィル、ミッキー・ローク、ジョン・ハート、スティーヴン・ドーフ、フリーダ・ピント、イザベル・ルーカス、ルーク・エヴァンス、ケラン・ラッツ 出演

遥か昔、光の神と闇の神による争いが起こり、敗れた闇の神は地底の奥深くに封印された。時は流れ、古代ギリシャの時代。邪悪な野望を抱く王ハイペリオンが現われ、闇の神の封印を解き放とうと、“エピロスの弓”を探し求め、強大な軍隊を率いてギリシャへの侵攻を開始する。光の神の頂点に君臨するゼウスは、人類の救世主として人間の若者テセウスに白羽の矢を立て、自らの手で鍛え上げていく。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340162



あの『ザ・セル』、『落下の王国』の驚異の映像作家ターセム・シン監督の作品とは思えないデキ。

衣装と美術のクオリティがあまく、それと美女の撮り方も振るわない。
衣装はこれまでと同じ石岡瑛子だが、これまでのような迫力は感じられない。また、美術もたとえば、重要なアイテムであるはずのエピロスの弓のある場所も、いかにもセットですというような安易なものであった。

しかもこの弓、たいして活躍しないのだ(笑)。

物語もよくある話ではあるが、うまく描かれていない。

『小悪魔はなぜモテる?!』

2012年07月31日 | Weblog
よい

ウィル・グラック 監督
エマ・ストーン、ペン・バッジリー、アマンダ・バインズ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、パトリシア・クラークソン、カム・ジガンデイ 出演

非モテ系女子オリーヴは、敬虔なクリスチャンの学校に通う17歳。オリーヴは小さなきっかけから友人に「私はもうエッチ済」とウソをついてしまう。そのウワサは学校中に知れ渡り、「ビッチな小悪魔」としてのレッテルが貼られる。ある日、心優しいオリーヴは人助けにと、自分のキャラを利用して、ゲイ疑惑でいじめられているブランドンを”偽装エッチ“で助ける。すると、ブランドンとの真相を知ったモテない男子たちから“エッチ依頼”が相次いで舞い込んでしまい……
ストーリーはアマゾンより
http://amzn.to/tQ3Asw



原題『EASY A』がどうやったらこんな邦題になってしまうのか。

人助けのつもりのちょっと自分が損するウソが大きくなり、パブリック・イメージががらっと変わってしまうというシリアスなテーマをコメディで描いている。

エンディングのかたのつけかたがそれこそイージーすぎるが、一度見ておいて損はない。

極端なクリスチャンのグループがおもしろいが、いるんだろうな。あんなのが。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

2012年07月31日 | Weblog
よい

ブラッド・バード 監督
トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、ポーラ・パットン、ミカエル・ニクヴィスト、ウラジミール・マシコフ、ジョシュ・ホロウェイ、アニル・カプール、レア・セドゥー 出演

ある罪状でモスクワの刑務所に収監されていたイーサン・ハントはIMF(米国極秘諜報機関)チームの手引きで脱獄を果たし、新たな任務に就く。それは、核テロを目論むコードネーム“コバルト”という人物の情報を入手すること。そして、ロシアの中枢クレムリンへ侵入するイーサンたちだったが、突然爆破事件が発生、何者かの陰謀によってその容疑がイーサンのチームにかけられる。さらに、米国大統領は政府の関与を否定するべく“ゴースト・プロトコル”を発令、イーサンらはIMFから登録を抹消されてしまう。政府に見捨てられたイーサンたちは、孤立無援の中で事件の黒幕を追い、さらなる核によるテロを未然に防ぐという過酷なミッションの遂行を余儀なくされる。そんな中、世界一の高さを誇り、最新のセキュリティシステムで守られたドバイの超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”で黒幕たちの取引が行われることをかぎつけたイーサンだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340335#1



りっぱなデート・ムービーであり観光地映画。

1>本作>>>>>3≧2 というのがわたしの評価。

どのようにしてコバルトがクレムリンに潜入できたのか周波数はどのようにして知ったのかなど、細かいところの説明不足は否めないが、全体の話の展開は飽きさせない。

コメディ要素は大歓迎だが、本作にはそぐわないようなところもあった。シリアスなおもしろさを打ち消したかもしれない。故障が多すぎるガジェットなど。

『孫文の義士団』

2012年07月22日 | Weblog
ふつう

テディ・チャン 監督
ドニー・イェン、レオン・ライ、ニコラス・ツェー、ファン・ビンビン、ワン・シュエチー、レオン・カーフェイ、フー・ジュン、エリック・ツァン 出演

清朝末期の香港。そこに、腐敗した王朝の打倒を掲げて立ち上がった男、孫文が日本からやって来るとの極秘情報がもたらされる。目的は、中国各地の同志たちと武装蜂起へ向けた協議を行うため。孫文を亡き者にしたい西太后はこのチャンスを逃すまいと500人もの暗殺団を送り込む。そこで、孫文を守るための義士団が結成される。集められたのはスパイとして働く警官や車夫、ワケありの物乞いなど市井の民たち。彼らに課された使命は、孫文の影武者と共に囮となり、会談が終わるまでの1時間を500人の暗殺団相手に戦い抜くというものだった。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338544



統制がとれて計画を立てた暗殺団と、急遽かき集められたボディガードたちが戦えば結果は明らかなはずなのだが……。

いい人たち(ボディガードたち)にはそれぞれ物語がある。親子の葛藤であったり、オイディプスコンプレックスであったり、元夫婦の問題であったり……。それらの描き方がもうひどい! そしてまったく有機的にからんでいなくて、それぞれのエピソードがポツンポツンとおわっていくだけなのだ。

死ぬのに時間がかかり過ぎで、わざとらしいのもマイナス。

『二十四時間の情事』

2012年07月15日 | Weblog
二十四時間の情事 - goo 映画

よい

アラン・レネ 監督
エマニュエル・リヴァ、岡田英次 出演

薄闇。男女が抱きあう。彼女がつぶやく、「私、広島で何もかも見たわ」彼が答える、「君は何も見ちゃいない」病院、被爆者の顔、苦しみの図、あの影、焼けた石。博物館のきのこ雲の模型。平和広場。記念アーチ。橋や川。「何も見ちゃいない」午前四時だ。彼はあの時、夏休みで広島にいなかった。彼女は映画出演でパリから広島へきた。その前はイヨンヌ県のヌベールにいた。二人は偶然知り合った。





公開時が『二十四時間の情事』で、最近は『ヒロシマ・モナムール』(原題)と紹介されることもある、だそうだ。

マルグリット・デュラスの小説をいくつか読んで、独特のリズムと緊張感がすばらしいとは思っていたのだがそれが作家のオリジナルのテクストに由来するのか、それとも優秀な翻訳者のおかげなのかは残念ながら判別がつかなかった。今回彼女の脚本作品を観ることによって、そのリズムと緊張感はマルグリット・デュラス独自の魅力だとわかった(もちろん小説の翻訳者が優秀なのは間違いない)。

上記のgooのストーリー紹介だと男は夏休みで広島にいなかったようだが、そんなことを作品で言っていたかな?

ええとモノクロ作品にエロを求める人もいるかもしれないので書き加えておくが、24時間やりつづけるという中身じゃありません(笑)。

男は女をすこし理解したつもりでいるが、女は男を理解したとは思っていないようだ。

駅のシートでふたりの間にはいるオバサンがいい。

『ファースター 怒りの銃弾』

2012年07月14日 | Weblog
ふつう

ジョージ・ティルマン・Jr 監督
ドウェイン・ジョンソン、ビリー・ボブ・ソーントン、オリヴァー・ジャクソン=コーエン、カーラ・グギーノ、マギー・グレイス 出演

兄とともに銀行強盗を成功させた男“ドライバー”は、何者かにアジトを襲われ、目の前で兄を殺された上、自身も命は取りとめたものの刑務所送りとなってしまう。やがて、10年の刑期を終え出所したドライバーは、すぐさま復讐へと向かい、ターゲットを確実に仕留めていく。一方、その事件を任された定年間際のベテラン刑事は、犯人を割り出すや着実にドライバーを追い詰める。また、狙われる側も凄腕の殺し屋を雇い、ドライバーの暗殺に動き出すが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339482



ほとんどすべてが想定内の展開。銃撃戦、カーチェイス、格闘アクションがどれも目立たない。つまりふつうのアクション。

そしてちょっと驚いたのが……、
以下ネタバレ










ずうずうしい生き返り(笑)。

『裏切りのサーカス』

2012年07月12日 | Weblog
ふつう

トーマス・アルフレッドソン 監督
ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、トビー・ジョーンズ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、キアラン・ハインズ、キャシー・バーク、デヴィッド・デンシック、ジョン・ハート、スヴェトラーナ・コドチェンコワ 出演

英国のMI6とソ連のKGBが熾烈な情報戦を繰り広げていた東西冷戦時代。英国諜報部<サーカス>のリーダー、コントロールは、長年組織に潜んでいるソ連の二重スパイ“もぐら”の情報を掴むも独断で作戦を実行して失敗、責任をとってサーカスを去る。コントロールの右腕で彼とともに引退した老スパイ、スマイリー。ある日、英国政府のレイコン次官から“もぐら”を突き止めろという極秘の指令が下る。ターゲットとなるのは、コードネーム“ティンカー”、“テイラー”、“ソルジャー”、“プアマン”という4人の組織幹部。さっそく信頼を置くかつての部下ピーターらと組み、調査を開始するスマイリーだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341569



映画館で観た。

時制(いつ、何が起こったのか?)をはっきりさせないことは映画のテクニックとしてアリだと思うが、本作の場合それがイジワルとしか思えない。作品の魅力を増すことにはなっていない。ゲイリー・オールドマンを汚い池みたいなところで何度も泳がせる必要はないのだ。

公式サイトで本作の説明不足を補うような、<鑑賞前にご一読ください>というコーナーがあるが、それは読んでいても構わない。ただし、<相関図&キャスト>というコーナーは絶対に見てはならない! ミステリーぶちこわし、最悪のおせっかいである。

リッキー・ターが主人公と会った時点でミステリー要素は消失するはずだが、その後もテンポが同じであるのはいただけない。

以下ネタバレ









ゲイがふた組!

ジム・プリドーがどのようにして国内にもどったのか、イギリスは簡単に教師になれるのか、またラストの銃撃はなぜあのタイミングなのか(もっと早くてもいいはずである)?

『勇気ある追跡』

2012年07月12日 | Weblog
よい

ヘンリー・ハサウェイ 監督
ジョン・ウェイン、キム・ダービー、グレン・キャンベル、ロバート・デュヴァル、デニス・ホッパー 出演

少女マティはトムという雇い人の男に父親を殺され、復讐を誓う。そして、その征伐のため、アイパッチを着けたベテラン保安官のコグバーンが雇われることに。さらには若いテキサス・レンジャーのラ・ボーフもその任を請け負い、こうして3人はトムら犯人一味を追う旅に出る。だがやがて、マティがトムに捕らえられ、ラ・ボーフが救出に向かう。その間コグバーンは援護射撃で一味に対抗、激しい攻防の末にトムを倒し、マティは無事助け出されるのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=23947





コーエン兄弟の『トゥルー・グリット』のオリジナル版。

わたしはコーエン兄弟の作品のほうが好きだが、本作もおもしろい。
だいたいのストーリーは同じなのだがエンディングが明らかに違い、しかもそのどちらもがおもしろい。

敵に対して本気で向かっていくときの迫力は本作のほうが上かも……。


『トゥルー・グリット』の私の記事
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/6cf9a041fad22b0a1039adb6627f2afe

『モンスターズ/地球外生命体』

2012年07月07日 | Weblog
ふつう

ギャレス・エドワーズ 監督・脚本
スクート・マクネイリー、ホイットニー・エイブル 出演

2009年、NASAの探査機が地球外生命体の存在を示すサンプルの採取に成功するが、地球への帰還を目前に、メキシコ上空で大破してしまう。やがて、地球外生命体の増殖が始まり、メキシコの北半分が危険地帯として隔離される事態に。6年後、アメリカ軍とメキシコ軍によるモンスター封じ込め作戦が懸命に続けられる中、現地を取材中のカメラマン、コールダーに本社からある指令が出される。それは、メキシコに足止めされている社長の令嬢サマンサを無事にアメリカまで送り届けろというもの。当初は安全なフェリーを利用するはずが、思わぬトラブルに巻き込まれ、危険な陸路での縦断を余儀なくされる2人だったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339767





よくがんばっている!

とても低予算で制作されたと噂のSFロード・ムービーだが、SF要素があまり必要とは思えない。
なんだったら病原菌の設定だけでジワジワとくる見えない恐怖でもよかったのではないかと思う。

ロード・ムービーですることがなくなったら、女の子にオシッコをさせればいいんだ(2回)!