映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『SP 革命篇』

2011年03月30日 | Weblog
ふつう

波多野貴文 監督
岡田准一、香川照之、真木よう子、松尾諭、神尾佑、山本圭、野間口徹、堀部圭亮、堤真一 出演

官房長官を狙ったテロ事件から2ヵ月後。テロリストとの死闘を繰り広げた井上はじめ警視庁警備部警護課第四係の面々も通常の警護活動に戻っていた。しかし、井上の尾形に対する不信感はいよいよ頂点に達しようとしていた。そして、尾形の内偵を進めていた公安部・田中が衝撃の事実を突き止める中、ついに謎に包まれていた尾形の野望が形となって現われる。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336792#1



話がすべて想定内(笑)、しかも謎がすべて明らかになるというのはウソ!

国会内にいい人たちと、悪い人たちがいてお互いにその存在を知っている。
悪い人たちは爆弾を爆破させたりしているのに、なぜか人に対しては銃器を使いたがらない!

テレビシリーズのファンだったのだが、本作が一番デキが悪いのではないか?
映画の前篇にあたる『野望篇』はどうせテレビですぐにやるだろうからと未見だが(実際に、テレビ放映されたまとめみたいなのを見ていれば話は十分わかるし、必要なかった)。

主人公の同僚役の松尾諭がイイ味をだしていた。

『抱擁のかけら』

2011年03月25日 | Weblog
よい

ペドロ・アルモドバル 監督・脚本
ペネロペ・クルス、ルイス・オマール、ブランカ・ポルティージョ、ホセ・ルイス・ゴメス、ルーベン・オチャンディアーノ、タマル・ノバス 出演

2008年のマドリード。かつて映画監督として活躍していたマテオ・ブランコは、14年前のある事件で視力を失い、以来ハリー・ケインと名乗って脚本家となり、当時の記憶を封印して違う人生を生きていた。そんなある日、ライ・Xと名乗る男がハリーの前に現われ、自分が監督する映画の脚本を執筆してほしいと持ちかける。やがて、男が自分の封印した記憶に深く関わっていることに気づくハリー。それは、甘美な恋と激しい嫉妬、恐ろしい裏切りに満ちた愛の物語だった──。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335300



映像・音楽よし。脚本がいまひとつ。

これくらいの話、わざわざ映画にしなくても実社会によくある話だと思ってしまうのは、わたしが歳だからか、国民性か、個性の違いか……。

金持ちのエルネスト・マルテル(ホセ・ルイス・ゴメス)もそれほど悪人には見えないのに、彼の息子のライ・X(ルーベン・オチャンディアーノ)の存在を不気味に感じるのは、これももしかしたら脚本の練り込み不足からそうなったのかもしれない。

ストーリーの要素はいろいろ詰め込みすぎているのに、最後までまとまっているのが主人公のマテオ・ブランコ(ルイス・オマール)しかないのもつらい。

悪口しか書いていないが(笑)、標準以上のレベルには楽勝で達している。

『三つ数えろ』

2011年03月23日 | Weblog
よい

ハワード・ホークス 監督
ハンフリー・ボガート、ローレン・バコール、ジョン・リッジリー、マーサ・ヴィッカーズ、レジス・トゥーミイ、ペギー・クヌードセン、ドロシー・マローン、エリシャ・クック・Jr 出演

主人公の探偵フィリップ・マーロウは、富豪の退役将軍スターンウッドに呼ばれ、次女が書店主ガイガーから多額の請求を受けている件について調査の依頼を受ける。その背後にはこれまでにも何度かゆすってきた与太者ブロディがいるのでは――というのが将軍の読みである。しかし、調査を始めると間もなくガイガーが何者かによって殺されてしまい事態は思わぬ方向へ向かうことになる。
ストーリーはyahoo映画より
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id22849/



ふだんのストーリー紹介はオールシネマやgoo映画から引用するのだが、どちらもうまくまとまっていない。もともとうまくまとまっていない映画だからしかたがないが(笑)、yahoo映画がもっともまともだった。

それと、この作品にミステリー要素はほとんどない。
論理的なロジックを楽しむようなものではない。あくまでもムードを楽しむものだ。

スターンウッド家のニ姉妹、本屋さん、タクシー運転手さん、メイドさんと、登場する女性がみんな色っぽいのが特徴。

『ガルシアの首』

2011年03月01日 | Weblog
よい

サム・ペキンパー 監督
ウォーレン・オーツ、イゼラ・ヴェガ、ギグ・ヤング、ロバート・ウェッバー、エミリオ・フェルナンデス、クリス・クリストファーソン、ヘルムート・ダンティーネ 出演

メキシコの大地主が愛娘を妊娠させた男、ガルシアの首に賞金を懸けた。酒場のしがないピアノ弾きベニー(オーツ)は、情婦のエリータ(ヴェガ)からガルシアが既にこの世にない事を聞かされ、エリータと共にガルシアが葬られた彼の故郷を目指す。だが、同じく懸賞金を狙う男たちがベニーの後を追っていた。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=4849#1



後半の処理に疑問があるが、おもしろかった。

後半の処理とは、「依頼主を教えろ」以降のことである。
孤独になったことが原因だというのはわかるが、キャラクターの変化が唐突に感じる。
ラスト近くの処理もちょっともたついている。


映像が美しくて、這い上がろうとする人間が特徴的な作品。
今の目で見ると、スローモーションが特徴的ではなくなってきている(他にもいろいろあるから)のもおもしろい。

『パララックス・ビュー』

2011年03月01日 | Weblog
ふつう

アラン・J・パクラ 監督
ウォーレン・ベイティ、ウィリアム・ダニエルズ、ヒューム・クローニン、ステイシー・キーチ・Sr、ポーラ・プレンティス 出演

上院議員暗殺事件を追うジャーナリストのフレイディは、パララックスという暗殺組織の存在を突き止める。その実態を暴こうとする彼に、パララックスは黒い手を伸ばすが……。政府機関による暗殺組織の恐怖をスリリングに描いた社会派サスペンス。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18495#1



こんなのを「社会派」とかいっているやつは見る目がない。
単なる二流のエンターテインメント。

大統領候補暗殺事件に居合わせた人間が次々と殺されていく。
しかし、殺されていく理由が本人たちにもわかっていない。
ひとりだけわかっていそうな人間がいたが、それも匂わせるだけではっきりしない。
徹底的にバカというか、無理があるのは、それが大統領候補が殺されてから三年もかかっているところである。その間なにもしなかった人間を殺す必要性がまったくわからない。

ダムのところのアクションはよかった。