映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『SOMEWHERE』

2011年05月31日 | Weblog
よい

ソフィア・コッポラ 監督・脚本
スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング、クリス・ポンティアス、ララ・スロートマン、クリスティーナ・シャノン、ベニチオ・デル・トロ 出演

ハリウッドの映画スター、ジョニー・マルコ。ロサンゼルスのホテル“シャトー・マーモント”を住まいに、高級車を乗り回してはパーティーで酒と女に明け暮れ、まさにセレブらしい派手な生活を送っていた。しかし、それはいずれも孤独な彼の空虚感を紛らわすだけに過ぎなかった。ある日、ジョニーは前妻と同居する11歳の娘クレオを夜まで預かり、親子の短いひとときを過ごす。それからほどなくして、自堕落な日常へ戻っていた彼の前に、再びクレオが現われる。前妻が突然家を空けるため、今度はしばらくの間、娘の面倒を見ることに。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337920



ことばで説明しにくい感情をうまく映像化するソフィア・コッポラの新作。
それは、父と、父と一晩を過ごした女性と、十一歳の娘とがいっしょにたべる朝食についてであったり、ひとりになれるはずの自室にもどったら、楽しくもないサプライズパーティーを善意で開いてくれる兄弟であったりする。

つまらなそうにスポーツカーで周回するオープニングとエンディングが、見事に呼応している。

理解できなくても我慢していた十一歳の感情が、後半限界を越える。そこも含めて、壊れかけた家族の中で、父との比較的楽しい思い出が中心の作品。

ポールダンス。

『ぼくのエリ 200歳の少女』

2011年05月30日 | Weblog
よい

トーマス・アルフレッドソン 監督
カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナー 出演

ストックホルム郊外の小さな町。集合住宅に母親と2人で暮らす12歳の少年オスカー。同級生のイジメに苦しみながらも、誰にも助けを求めることが出来ず、ただ復讐を夢想してはじっと堪え忍ぶ日々。そんなある晩、彼はひとりの謎めいた少女と出会う。彼女は、オスカーの家の隣に父親と引越してきたばかりの少女エリ。やがて、同じ12歳だという彼女と毎晩のように言葉を交わすようになり、自分よりも大人びた彼女に次第に心惹かれていくオスカー。その頃、町ではおぞましい殺人事件をはじめ奇妙な出来事が立て続けに起こり、住民の間に不安が広がっていた。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335935



いじめ撲滅ファンタジー。

ネコのCGは減点(笑)。

タイトルでネタバレするのはいかがなものか……。

以下ネタバレ(笑)。






絶賛というのは大げさだ。しかし、失敗を続けるエリの同居人(父?)、犬や猫などユーモラスな表現には好感がもてる。

ヴァンパイア映画の歴史というのは新解釈の歴史でもあって、それぞれの作品で新たなルール、世界観が作られる。この作品でもネコに弱い(という解釈はいいのだが、あの表現は……)とか許可を得ないとはいれないなどの新解釈がある。他にも同居人は吊るすのが好きだとか、ヴァンパイアになりかけた女性が自殺するというのも新しい。
これまでにも、キリストを連想させるイバラに弱いなどがあったが、本作ではキリスト教関係のことは出てこない。

主人公の父とその男友達、飲み仲間とその男友達、主人公とエリとの関係など、ヘテロ・セクシュアルではない関係(あえてあいまいな表現にしてあります)の強調が目立つ。

目立った女性は母親と飲み仲間の女性、それと看護婦さんくらいしかいない。もしかして、この監督……。

『瞳の奥の秘密』

2011年05月24日 | Weblog
よい

フアン・ホセ・カンパネラ 監督
リカルド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、パブロ・ラゴ、ハビエル・ゴディーノ、カルラ・ケベド、ギレルモ・フランセーヤ 出演

刑事裁判所を定年退職したベンハミンは、有り余る時間を使って、彼の人生で未だ忘れることの出来ないある殺人事件を小説にしようと決意する。そしてかつての職場を訪ね、当時の彼の上司で、今では検事に昇格している女性イレーネと再会を果たす。2人が関わった事件が起きたのは、25年も前の1974年。銀行員の夫リカルドの最愛の妻が自宅で暴行殺害された事件。やがて捜査は暗礁に乗り上げ、そのまま1年が経った頃、ベンハミンは駅で容疑者発見に執念を燃やすリカルドを偶然目にする。その姿に触発され、イレーネとともに捜査を再開したベンハミンは、ついに事件の核心へと迫るのだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337041#1



特殊技術なのかもしれないが、おそらく時間をかけて撮影したのだろう。

サスペンスとメロドラマがうまく融合している。

アルゼンチンの国情がよくわからないが、すこしサスペンスの要素がアマい感じもする(許せる範囲)。

映像(撮影フェリックス・モンティ)が美しい。

ドジなパブロ役のギレルモ・フランセーヤがいい。

『unknown アンノウン』

2011年05月21日 | Weblog
ふつう

サイモン・ブランド 監督
ジェームズ・カヴィーゼル、グレッグ・キニア、ブリジット・モイナハン、ジョー・パントリアーノ、バリー・ペッパー、ジェレミー・シスト、ピーター・ストーメア、ウィルマー・カルデロン 出演

閉ざされた廃棄工場の中で意識を取り戻した5人の男たち。彼らは全員記憶を失っていた。やがて、わずかな手がかりから彼らのうちの2人が誘拐された人質で、残る3人が誘拐犯であることが明らかとなる。しかし依然として誰が人質で誰が誘拐犯かはわからないまま。誰もが混乱する中、突如鳴り響く電話のベル。それは誘拐犯のボスからで、日没までにはここへやって来るというものだった。5人は互いに疑心暗鬼を抱えたまま、協力して脱出を試みる。そんな中、徐々に甦る曖昧で断片的な記憶が、彼らの混乱に拍車を掛けていく……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325800



アイデアは悪くはないが、シナリオが後半になればなるほど安っぽく、都合がよすぎる展開になる。

電話が二回線もあるならどうにでもなるだろうが……。

『ブラック・スワン』

2011年05月16日 | Weblog
ふつう

ダーレン・アロノフスキー 監督
ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー 出演

ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナは、元ダンサーの母親の期待を一身に背負い、バレエに全てを捧げて厳しいレッスンに励む日々。そんな彼女に、バレエ人生最大のチャンスが訪れる。長年バレエ団の象徴的存在だったプリマ・バレリーナ、ベスの引退を受け、新作の『白鳥の湖』のプリマにニナが抜擢されたのだ。しかし、白鳥の湖では純真な白鳥役と同時に、奔放で邪悪な黒鳥役も演じなければならない。優等生タイプのニナにとって、魔性の黒鳥を踊れるかが大きな試練としてたちはだかる。対照的に、官能的にして大胆不敵な踊りで、芸術監督のルロイに理想的な黒鳥と言わしめた新人ダンサーのリリー。彼女の台頭によって、不安と焦りが極限まで高まってしまうニナだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337733



バレエが舞台の映画だが、バレエを描いた作品ではない(これは減点要素ではない)。人間を描いた作品だが、たいして深くもおもしろくもない。

プリマ・バレリーナに抜擢されてアッパーになったり、プレッシャーでダウナーになったり、嫉妬したりするイカれた(イカれかけた)母娘の物語。それはそれでもっとおもしろく描くことが可能なはずが、狂気がすべて想定内というか期待はずれ。

ベスがウィノナ・ライダーだとは気づかなかった。

追加!!
足を負傷した直後の母が差し出すオルゴール、サイテーの演出だ。

『ブロンドと柩の謎』

2011年05月14日 | Weblog
ふつう

ピーター・ボグダノヴィッチ 監督
キルステン・ダンスト、エドワード・ハーマン、エディ・イザード、ケイリー・エルウィズ、ジョアンナ・ラムレイ、ジェニファー・ティリー、クローディア・ハリソン 出演

1924年11月、メディア王ウィリアム・ランドルフ・ハーストは、大物映画人トーマス・インスの誕生日を祝うため自分の豪華ヨットで盛大なパーティを催した。主賓のインス以外にこのパーティに招かれたのは一握りの一流映画スターと大物業界人たち。その中には、あのチャールズ・チャップリンと、ハーストの愛人で女優のマリオン・デイビスの姿も。そして、チャップリンはマリオンへの気持ちをあまり隠そうとしない。やがて、船は様々な欲望と危険な陰謀の香りを漂わせながらサンペドロの港を後にするのだった……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241186#1



事実に基づいた話で、このオネイダ号事件に興味があったのだが、作品のタイトルなどの詳細がわからずに偶然ショップで見つけて購入した。パッケージには、「ピーター・ボグタノヴィッチ監督が、オーソン・ウェルズの証言をもとに、大胆な推理で封印されていた<謎>を解き明かしていく歴史的傑作ミステリー!!」とある。
オーソン・ウェルズはハーストをモデルにして『市民ケーン』を監督・主演している。

つまらん。作品を観る前にネットで調べた「オネイダ号事件」の情報とほとんど同じなのだ(笑)。

以下ネタバレ。








事実と比べて死んだ人は同じで、あとは事故死か他殺か。他殺の場合は(おそらく)ハーストが犯人なのだ。そして本作は、犯人が誰かという作品ではない。ハーストがどんな人間で、どのようにして殺人をしてしまったのかを描かなければならないはずなのだが……。それがものたりない。

ロリー・パーソンズ役のジェニファー・ティリーのうざったさはピカ一。

『パンドラム』

2011年05月11日 | Weblog
ふつう

クリスティアン・アルヴァルト 監督
デニス・クエイド、ベン・フォスター、カム・ジガンデイ、アンチュ・トラウェ、カン・リー、エディ・ローズ、ノーマン・リーダス 出演

西暦2174年。地球は枯渇する資源の争奪で滅亡寸前に陥っていた。そこで人類は、巨大な宇宙船で地球と似た環境の惑星タニスへ移住する計画を進める──。やがて、船内で冷凍睡眠から目覚めた2人の宇宙飛行士。ところが、彼らは記憶を失っており、ミッションの内容はおろか何も思い出せない事態に。しかも、他に乗組員の姿は見当たらず、彼らは手がかりを求めて広い船内を捜索し始めるのだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337855#1



おもしろい仕組みはあるのだがそれを活かしきれていないし、盛り上がりに欠ける作品。

まず、パンドラムの説明がヘタクソ。トートツであるし、後半に何かあるための前フリですよ~と大声で叫んでいるようにしか見えない(笑)。そして、パンドラムの悲劇が起こったあとの宇宙船で、なんのフェイルセーフもなく同じことができるというのがそもそもおかしい。

1000年近くあると生物の変種は生まれるかもしれないが、あんなに束になってワイヤートラップを多用し、1対1になると武器をわたしてくれるような生物、しかもそんなふうになる説明がことばでしかないような生物、ヒジョーに残念である。

SF映画で地球が滅亡してもいいが、その理由もわからないでビデオレターだけが届くわけがない。

『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』

2011年05月10日 | Weblog
よい

ダニエル・アルフレッドソン 監督
ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、アニカ・ハリン、レナ・エンドレ、アンデシュ・アルボム・ローゼンダール、ハンス・アルフレッドソン、ヤコブ・エリクソン、ソフィア・レダルプ、ミカエル・スプレイツ 出演

宿敵ザラとの直接対決で瀕死の重傷を負ったリスベット。ミカエルによって発見された彼女は、一命は取り留めたものの、厳重監視の病室で外部との接触さえも困難な状態に置かれてしまう。そんな中、亡命スパイのザラを利用して数々の犯罪に手を染めてきた秘密組織が、国家的スキャンダルを闇に葬り去ろうとリスベットはじめ関係者の口封じに動く。そして彼女の運命を狂わせた精神科医ペーテル・テレボリアンと共謀し、リスベットを精神病院送りにするべく狡猾に立ち回っていく。対してミカエルは、妹でもある敏腕弁護士アニカ・ジャンニーニ、リスベットを雇用する警備会社社長ドラガン・アルマンスキーら彼女の数少ない理解者たちを総動員して“狂卓の騎士”を結成し、巨悪に立ち向かっていく。そしてついに、舞台は法廷での全面対決の時を迎えるが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336922#1



ギリギリ……(笑)。

前作のエンディング直後から話はスタートするのだが、逃亡したニーダーマンがパトカーを襲撃する理由がさっぱりわからない(笑)。

「狂卓の騎士」の意味がストーリーを読んで初めてわかった(笑)。作品内ででてきたかな? 

なぜ異母兄弟は煉瓦工場を目指すのか? 変なスリコミでもあるのか。

法廷シーンは単純だが、おもしろい。


三部作の中ではこれが一番まともではないだろうか。みっつトータルでいったらふつうのデキだが……。

雑誌編集部のエリカがもっと重大な裏切り者ではないかと、1のときから思っていたのだが、違った。




わたしの『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の記事
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/26d0524e5d6b281f01493764919611e9

『ミレニアム2 火と戯れる女』の記事
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/123a98ce57960714ba4fb1f949a6ef0d

『ミレニアム2 火と戯れる女』

2011年05月09日 | Weblog
ふつう

ダニエル・アルフレッドソン 監督
ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、アニカ・ハリン、ペール・オスカルソン、レナ・エンドレ、ミカエル・スプレイツ、ゲオルギー・ステイコフ 出演

鼻ピアスに全身タトゥーの華奢な天才ハッカー、リスベットの協力でヴァンゲル家事件を解決し、晴れて月刊誌『ミレニアム』への復帰を果たした社会派ジャーナリスト、ミカエル。事件以来、リスベットとは連絡の取れないまま1年が経とうとしていた。そんな時、少女売春組織の実態に迫る特集記事の準備を進めていた記者2人が殺害される事件が発生、現場にリスベットの指紋が付いた銃が残されていたことから、彼女は殺人犯として指名手配に。過去のトラウマから誰も信じることのできないリスベットは、警察の追跡をかわしながら、たった一人で犯人と対決する道を選ぶ。一方、いくつもの状況証拠にもかかわらずリスベットの無実を信じるミカエルは、真犯人を突き止めるべく独自に調査を開始する。やがて事件の背後に浮かび上がる“ザラ”というキーワード。そんな中、痛みを感じない謎の金髪の巨人がリスベットへ迫っていくが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336921#1



前作よりもマシになったと思うのだが、それでもおもしろくはない。

開始一時間くらいで格闘シーンがある。謎の男対ボクシングのプロという設定なのだが、とてもそうは見えない(笑)。
しかも、勝負がついてもとどめを刺さずに、納屋みたいなところに火をつける!。それだけでも十分に不自然であるのに、さらにそこからなんとなく脱出できてしまうのだ!

エンディング近く、女主人公が銃撃されて倒れる。そ・こ・で・も・とどめを刺さないのだよ。元GRUのクセに(怒)!


わたしの『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の記事
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/26d0524e5d6b281f01493764919611e9

『いけちゃんとぼく』

2011年05月09日 | Weblog
よい

大岡俊彦 監督・脚本
深澤嵐、ともさかりえ、萩原聖人、モト冬樹、蓮佛美沙子、柄本時生、江口のりこ、上村響、村中龍人、中村凜太郎、白川裕大、窪田傑之、宮本愛子 出演 声の出演 蒼井優

小学生のヨシオには、いつの頃からか“いけちゃん”がいつも一緒にいた。それは、ヨシオにしか見えない不思議ないきもの。いじめられたとき、お父さんが事故で亡くなったとき、どんなにつらいときでもこの色も形も変幻自在のいけちゃんが見守り励ましてくれた。こうしてヨシオは、一つひとつ困難を乗り越えながら少しずつ大人へと成長していくのだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332875#1



序盤タイクツなのだが、後半よくなる。

原作は知らないが、西原理恵子はアマくないこどもの世界を描くのがバツグンにうまい。そのうまさと比べるとどうしてもこの映画はいまひとつのデキなのだが、それでも、こどもの成長、親の愛、女の愛という要素があれば、そこそこおもしろくなってしまう(笑)。

主人公はいけちゃんの記憶を失わないと、いろいろとツジツマが合わないで生きていくことになるはずなのだが、「見えなくなった」という表現はあったが、それ以外の描写はなかった

きょうちゃん役の窪田傑之(くぼたたけし)と蒼井優がいい。

『タイタンの戦い』

2011年05月09日 | Weblog
ふつう

ルイ・ルテリエ 監督
サム・ワーシントン、ジェマ・アータートン、マッツ・ミケルセン、アレクサ・ダヴァロス、ジェイソン・フレミング、レイフ・ファインズ、リーアム・ニーソン 出演

神と人が共存していた神話の時代。そこでは、欲望のままに行動する神々が熾烈な抗争を繰り返していた。ある時、ゼウスの息子でありながら人間として育てられたペルセウスは、冥界の王ハデスに家族をなすすべなく殺されてしまう。ハデスの暴虐に、このままでは地上が地獄と化す危機に直面する中、復讐に燃え、失う物のなくなったペルセウスは、命知らずの猛者たちを率いて、ハデス打倒の旅に出る。しかしそれは、巨大な魔物クラーケンや見た者を石に変える妖女メドゥーサが待ち受けるあまりにも過酷な道のりだったのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335568



ハデスよわっ!
冥界の王とかいっている割には、戦闘があっさりしている。これはもしかしたら画期的かもしれない(笑)。

困難に直面→解決策の提示(これが案外簡単に見つかる)→解決への努力のパターンの繰り返しで単調である。

キャラクターの描き込み不足。敵も味方も男も女も不足している。だから、主人公はイオとアンドロメダのどっちが好きなのかもわからない。

ゼウスの神殿がしょぼい。

『プレデターズ』

2011年05月05日 | Weblog
ふつう

ニムロッド・アーントル 監督
エイドリアン・ブロディ、ダニー・トレホ、トファー・グレイス、ローレンス・フィッシュバーン、アリシー・ブラガ、ウォルトン・ゴギンズ、マハーシャラルハズバズ・アリ、オレッグ・タクタロフ、ルーイ・オザワ・チャンチェン 出演

落下中に意識を取り戻し、墜落死を免れた傭兵のロイス。そこは鬱蒼としたジャングルの中。そして同じように状況も分からぬまま見知らぬ土地に放り出された数人の男女。彼らはCIAの凄腕スナイパーやロシア特殊部隊の隊員、あるいはヤクザや死刑囚といったいずれ劣らぬ戦闘と殺しのエキスパートたち。やがて一同は、自分たちが謎の地球外生命体によって彼らの惑星に拉致されたことを悟る。そしてその目的が、その地球外生命体が狩猟を楽しむためだと。ロイスは渋々ながらもリーダーとなり、人類最強の殺し屋集団を率いて、恐るべき未知の敵へと立ち向かっていくが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336307



観終わった直後にもういちど同じ作品を見直すことができるかどうかでたいてい「よい」と「ふつう」の判断を下しているつもりだが、これは迷った。

標準以上のデキではあるし、直後に見直すこともできる。しかし、猛烈に描き込みが不足していて不満な点が多いのだ(笑)。

登場人物が多すぎてなおかつ、キャラクターが立っていない。

マチェーテ(ダニー・トレホ)を殺すのが早すぎである!。

モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)がなんのために出てきたのかわからない。

プレデター同士の戦闘にまったく迫力がない。

暗いシーンが多すぎである。

あのヤクザが戦う前のうなずきはなんだ(笑)。あれで意思疎通ができるくらいならば、前半の存在価値がほとんどないというキャラクターの描き方はなんだったのか!

そしてあのエンディング。書いているうちに腹が立ってきた(怒)!

『愛しのローズマリー』

2011年05月05日 | Weblog
よい

ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー 監督
グウィネス・パルトロー、ジャック・ブラック、ジェイソン・アレクサンダー、ジョー・ヴィテレッリ、レネ・カービー、スーザン・ウォード、アンソニー・ロビンス 出演

父親の遺言を守り、少年時代から外見の美しい女性だけを追いかけ続けてきたハル。しかし、もともとチビで小太りの彼、そんな恋が成就するわけもなく、気づいてみればすっかり中年の冴えないオッサン。そんな彼の嘆きを偶然耳にした自己啓発セミナーの講師が、ハルに内面の美しい女性が美人に見える催眠術をかけてしまう。そして、ハルが最初に出会った心の美しい女性はなんと体重300ポンド(136kg)巨漢女性!でも催眠術にかけられたハルの目に映るのはスレンダーな絶世の美女。さっそく猛烈なアタックを始めるハルだったが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=236865#1



いっていることはごもっとも、最後まで見て楽しい気分になれるのも間違いないのだが、肉体的欠陥や精神的な欠陥を乗り越えるのに結局セミナーや暗示や催眠術や親のせいやSFXなどを使わないとダメだとしたら、それはそれで虚しい。

途中までおもいっきり大きなお世話をしているジェイソン・アレクサンダーが、急に反省していい人になるのも馴染めない(笑)。

『エンジェル ウォーズ』

2011年05月02日 | Weblog
ふつう

ザック・スナイダー 監督
エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ、ジェナ・マローン、ヴァネッサ・ハジェンズ、ジェイミー・チャン、オスカー・アイザック、カーラ・グギーノ、スコット・グレン、ジェラルド・プランケット、マルコム・スコット 出演

愛する家族を奪われ、醜悪な継父の陰謀で精神病院へと送られてしまった少女、ベイビードール。そこに待ち受けていたのは、世にもおぞましいロボトミー手術だった。彼女は同じ境遇にいるロケット、ブロンディ、アンバー、スイートピーの4人の少女たちに一緒に抵抗しようと呼びかける。しかし、希望を失った4人は、ベイビードールの脱出計画にためらいを見せる。そんな中、いよいよ絶体絶命の窮地に立ったベイビードールは、彼女の最大の武器にして最後の砦である空想の世界へと飛び込んでいくのだった。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336630



日本語阪しか近所でやっていなかった。

思わせぶりな冒頭のエンジェルの説明がウザくて無駄(笑)。

エロさは予想以下。

スローモーションの戦闘シーンは悪くはないが、なぜそこなのかはわからない。

多層構造(無限後退 by 町山智浩)はありふれているし、あの頭のはじまり方だとダイナシである。『未来世紀ブラジル』や『レポゼッション・メン』をみならってほしい。

どうもこの監督とは相性が悪いみたいだ。



ダンスを見せろ!

『アントニー・ジマー』

2011年05月02日 | Weblog
ふつう

ジェローム・サル 監督・脚本
ソフィー・マルソー、イヴァン・アタル、サミー・フレイ、ジル・ルルーシュ、ダニエル・オルブリフスキー 出演

金融犯罪分野の天才、アントニー・ジマーの行方を追って世界中の警察ばかりかマフィアまでもが躍起になっていた。しかし、誰もその姿を知る者はいなかった。そんな中、彼が愛人であるキアラと接触を図るとの情報が捜査当局にもたらされる。すると、キアラのもとにジマーから、捜査を攪乱するため適当な男を見つけて行動を共にするようメッセージが届く。ほどなく、フランソワという男がキアラの目に留まる。そんなことを知る由もないフランソワが、美しいキアラの誘いに抗えるはずもなく……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332623

『ツーリスト』(評判が悪すぎて未見)のオリジナル。

こちらの作品ではそれぞれの行動にスジがたっているが、なぜこんなシチメンドウクサイことをするのかの根本的な理由がわからない。

ソフィー・マルソーの印象がこれまでとがらりと違っていた……。