映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『十三人の刺客』

2011年04月28日 | Weblog
よい

工藤栄一 監督
片岡千恵蔵、里見浩太郎、内田良平、丹波哲郎、嵐寛寿郎、西村晃、月形龍之介、丘さとみ、三島ゆり子、藤純子、河原崎長一郎、水島道太郎、加賀邦男、沢村精四郎、阿部九州男、山城新伍、原田甲子郎、春日俊二、明石潮、片岡栄二郎、北龍二、香川良介、菅貫太郎 出演

弘化元年(1844年)、明石藩江戸家老間宮図書が、筆頭老中土井利位邸の門前で訴状と共に自決した。これがきっかけとなり、明石藩主松平斉韶の異常性格と暴虐ぶりが幕閣の知るところとなったが、将軍徳川家慶の弟である斉韶を幕閣は容易に処罰できかねていた。しかし、事情を知らない将軍が斉韶を老中に抜擢する意向を示したことから、老中土井は暴君斉韶の密かなる排除を決意する。利位の命を受けた旗本島田新左衛門は13人の暗殺部隊を編成し、参勤交代により帰国途上の斉韶一行を中山道落合宿で待ち構え、襲撃する。
ストーリーはウィキペディアより
http://bit.ly/9KmGa9



最近リメイクされた作品のオリジナル。
余計な人間というか、描写が物足りないキャラクターがたくさんいるが、おもしろい。

西村晃が最初から最後までかっこいい。

敵方の内田良平も魅力的。剣も頭も切れて、なおかつ冷静沈着という非の打ち所が無い人物なのだ。

撮影(鈴木重平)と美術(井川徳道)もすばらしい。





『板尾創路の脱獄王』

2011年04月28日 | Weblog
よい

板尾創路 監督
板尾創路、國村隼、ぼんちおさむ、オール巨人、木村祐一、宮迫博之、千原せいじ、阿藤快、津田寛治、笑福亭松之助、石坂浩二 出演

ある日、信州第二刑務所に鈴木雅之という男が移送されてくる。彼はその物静かな風体とは裏腹に、これまで2度に渡って拘置所からの脱走を果たした曰くつきの囚人。そしてまた、この刑務所でも収監されて1時間足らずの間にまんまと脱獄してしまう。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335121



これはちょっとアマメの評価だな(笑)。

このエンディングならば、最後までず~~~~っとシリアスで行かなければならないはずだが、数ヶ所笑いを狙っているところが見える。

この作品の構造が許せない人もいるはずだが、実験的で挑戦的なところがよい。

テイ・トウワの『Amai Seikatsu(La Douce Vie)』というわたしの大好きな曲が使われているのも嬉しい。

『死刑執行人もまた死す』

2011年04月20日 | Weblog
死刑執行人もまた死す - goo 映画

よい

フリッツ・ラング 監督
ブライアン・ドンレヴィ、ウォルター・ブレナン、アンナ・リー、デニス・オキーフ、ジーン・ロックハート、ビリー・ロイ、アレクサンダー・グラナック、ウィリアム・ファーナム 出演

第二次大戦中、ドイツ占領下のプラハでナチの地区司令官が暗殺された。マーシャ・ノヴォトニーは怪しげな男を目撃したが追ってきたナチには別の方向へ逃げたと証言した。その夜、ゲシュタポに追われる犯人の医師フランツ・スヴォボダはマーシャ一家が住むアパートに身を隠した。



ゲシュタポの警部(アレクサンダー・グラナック)がとても魅力的。機転がきき粘り強く、敵役にしておくのがもったいないくらいだ。

政治的なメッセージ性が強いものの、脚本がしっかりしているのでちゃんとしたサスペンスとしても楽しめる。

尋問シーンのカットバックがすばらしい。

『血のバレンタイン』

2011年04月16日 | Weblog
ふつう

ジョージ・ミハルカ 監督
ポール・ケルマン、ロリ・ハリアー、シンシア・デイル、ニール・アフレック 出演

バレンタイン・デーに起きた炭鉱爆発とそれに連なる異様な殺人事件から、バレンタイン・デーを祝わなくなった町で、20年ぶりのパーティーが開かれようとしていた。しかし、またもや異常な事件が怒り出す……。



1981年の作品で、カルト・ホラーと言われているらしい。2009年にリメイクされた。

あんまりおもしろくない。

脚本に無理がありすぎ(笑)。理不尽な恐怖で押し通すか、まともな犯人設定をすればもうちょっとよくなったかもしれない。

炭鉱内部はしっかりつくってあるが、やはり暗い。

『トゥルー・グリット』

2011年04月16日 | Weblog
よい

ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン 監督・脚本
ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリン、バリー・ペッパー、ヘイリー・スタインフェルド 出演

自立心と責任感を併せ持つ14歳の少女マティ・ロスは、町を訪れていた父親が雇い人のトム・チェイニーに殺されたとの報せを受け、自ら遺体を引き取りに向かうとともに、必ず父の仇を討つと心に誓う。しかし、犯人のチェイニーは法の及ばないインディアン領に逃げ込んでしまう。そこでマティは、大酒飲みだが腕は確かな隻眼のベテラン保安官ルースター・コグバーンに犯人追跡を依頼する。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338090#1



忘れる前に書いておこう。
生きのびるためのドライな考え方が、敵であれ味方であれ徹底的に染み込んだ西部劇。
それはときにユーモラスであり、ときに冷厳でもある。

美少女のヘイリー・スタインフェルドがいい! 彼女の商談シーンは最高である。

マット・デイモンも抑えた演技がすばらしい。

『ロボコップ2』

2011年04月15日 | Weblog
よい

アーヴィン・カーシュナー 監督
ピーター・ウェラー、ナンシー・アレン、ダニエル・オハーリヒー、ベリンダ・バウアー、トム・ヌーナン、ガブリエル・ダモン、フェルトン・ペリー 出演

治安が悪化するばかりの犯罪都市デトロイト。ある麻薬が蔓延する中、ロボコップは市民の生命を守るため孤軍奮闘していた。一方、オムニ社では会長がロボコップより忠実に従うロボコップ2号を開発させていた。そのさなか、ロボコップは麻薬組織のボスが牛耳る工場を突き止める。だがそこで、ボスの手下で機械に詳しい少年によって体を解体されてしまう。それでも何とか持ち直したロボコップは、ついに組織のボスを倒した。しかし、オムニ社の女博士はそのボスの死体からロボコップ2号を誕生させてしまう……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=25801



レイ・ハリーハウゼンを思わせるようなストップ・モーション!
ラストの戦いも悪くはないが、2号試作機のプレゼンシーンが秀逸だ。

悪人ばかりなのに、あまり魅力的な悪人がいないというのが残念。市長ががんばっていた(笑)。

ナンシー・アレンは1のころより太りすぎである。

『インビクタス/負けざる者たち』

2011年04月13日 | Weblog
よい

クリント・イーストウッド 監督
モーガン・フリーマン、マット・デイモン、トニー・キゴロギ、パトリック・モフォケン、ジュリアン・ルイス・ジョーンズ 出演

1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラがついに釈放される。そして1994年、初めて全国民が参加した総選挙が実施され、ネルソン・マンデラは南アフリカ初の黒人大統領に就任する。しかしアパルトヘイト撤廃後も、白人と黒人の人種対立と経済格差は依然として解消されず、国家はいまだ分断状態にあった。マンデラ大統領にとって国民の統合こそが悲願であり、自ら寛容の精神で範を示し、国民に和解と融和を呼びかける。そして、翌95年に南アフリカで初開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉える。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335400



男が感動するツボを的確に突いた作品。
そのツボが多数でてきて最後まで飽きるところがない。

ワールドカップ初戦の勝利の翌朝、早朝に集合してマンデラが収監されていた刑務所を見学に行くのは事実だろうがなかろうが不自然である。そこに彼女がいるのはなおさら。

音楽も素晴らしい。

『PUSH 光と闇の能力者』

2011年04月13日 | Weblog
よい

ポール・マクギガン 監督
クリス・エヴァンス、ダコタ・ファニング、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス、ジャイモン・フンスー、コリー・ストール、マギー・シフ、ミン・ナ 出演

第二次世界大戦時より国家に育成され、歴史的有事に関わってきたといわれる特殊能力者たち。しかし一部の能力者は政府の支配から逃れるため、身を隠しながら生きていた。そんな能力者のひとり、ムーバー(念動力)のニックはある日、ウォッチャー(未来予知力)のキャシーと出会い、世界中の能力者たちを監視する極秘政府機関“ディビジョン”から脱出したキラという女性を一緒に捜してほしいと頼まれる。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334688



主人公不在の(笑)、サイキックアクション。
クリス・エヴァンスがもっとも長く映っているので主人公かもしれないとは思うのdが、正直いてもいなくてもいい存在なのだ。

それよりも魅力的な存在がたくさんいて(というよりも、主人公の影が薄い!)、登場人物が多すぎるくらいだが、どのキャラクターも設定というか背景の描き込み不足が目立つ。ディビジョンと在野超能力者たちと中国側のみっつの勢力があると気づいたのはかなりあとになってからのことだった(笑)。

この監督は前作の『ラッキーナンバー7』が名作だったが、複数の登場人物たちの魅力をちりばめながら表現するのが得意なのかもしれない。

『ある日どこかで』

2011年04月09日 | Weblog
よい

ジュノー・シュウォーク 監督
クリストファー・リーヴ、ジェーン・シーモア、テレサ・ライト、スーザン・フレンチ、
クリストファー・プラマー、ビル・エルウィン、ジョージ・ヴォスコヴェック 出演

母校で初演を迎えていた新進の劇作家リチャードのもとへ現れた老婦人は、金時計を手渡すと“帰ってきて”という言葉を残し去っていく。数年後、再び母校を訪れたリチャードはその町のホテルで一枚の肖像画に心を奪われる。そこに描かれた美女エリーズは、かつての老婦人の若き日の姿だった。日増しに膨れ上がる“彼女”への想いに苦しむリチャードは、ついに時間の壁を越えエリーズと出会う……。

脚本が甘く、そしてアマイ(笑)。

あんなに過去へのタイムトラベルを熱望した主人公が、あんなミスをおかすだろうか?
金時計の処理はあれでいいのか? 来歴をはっきりさせるべきではないか?

純粋な一途な愛にあこがれる人にはオススメ。

『ボーダー』

2011年04月07日 | Weblog
ふつう

ジョン・アヴネット 監督
ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、カーティス・ジャクソン、カーラ・グギーノ、ジョン・レグイザモ、ドニー・ウォールバーグ、トリルビー・グローヴァー 出演

互いに尊敬しあい、強い絆で結ばれたタークとルースターは長年パートナーを務めてきたニューヨーク市警のベテラン刑事。正義感ゆえに熱くなりがちなタークと冷静沈着なルースターの名コンビで、幾多の悪党たちを刑務所送りにしてきた。それでもなお、多くの重犯罪者たちが法律を盾に警察の追及をかわし、のうのうと暮らしていた。ところが、そんな悪人ばかりを狙った連続殺人事件が発生、容疑者が警察関係者である可能性が高まる中、やがてタークに疑いの目が向けられていくが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331862#1



犯人が誰かというのはすぐにわかってしまうので(脚本の失敗)、じゃあロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの演技合戦かと思いきや、それも悪くはないが特にすばらしいものでもなかった(演出の失敗)。

犯人がハッキリわかったあとでも、電話連絡一本で解決できそうなところをわざわざ個人で解決しようとして失敗するバカな展開で興ざめした。

『ザ・ロード』

2011年04月07日 | Weblog
わるい

ジョン・ヒルコート 監督
ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、ロバート・デュヴァル、ガイ・ピアース、シャーリーズ・セロン 出演

文明が崩壊し荒廃したアメリカ大陸をひたすら南を目指して旅を続ける一組の父子を主人公に、飢えや寒さ、さらには人肉さえ口にする暴徒たちの襲撃から我が身を守る極限のサバイバルの行方と、そんな過酷な状況でも最愛の息子の無垢な心を守り通し、人間らしさを失うまいと振る舞い続ける父親の無限の愛を描き出す。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335576



無能な父親に育てられた純真無垢な少年が、運よく生き延びる過程を描いたなんのおもしろみもない作品。

もう少しサバイバル術とかを息子に教えてほしいものだよバカオヤジ(笑)。

『人生万歳!』

2011年04月05日 | Weblog
よい

ウディ・アレン 監督・脚本
ラリー・デヴィッド、エヴァン・レイチェル・ウッド、パトリシア・クラークソン、ヘンリー・カヴィル、エド・ベグリー・Jr、マイケル・マッキーン、コンリース・ヒル 出演

かつてはノーベル賞候補になるなど天才物理学者と持てはやされ、順風満帆かに思われたボリス。だがそんな彼も、自ら招いた災いを機に今ではすっかり落ちぶれ、冴えない独身中年に成り下がっていた。こうして淡々と日々をやり過ごしていたボリスはある夜、南部の田舎町から家出してきた若い娘メロディと出会う。



ユダヤ人的な厭世観、こだわり、みみっちさ、人生観に満ち溢れたコメディ。

それは冒頭の歌でもわかる。
グルーチョ・マルクス(マルクス兄弟というウディ・アレンが尊敬しているコメディ・ユニットのひとり)が歌っているようだとはわかるのだが、どの作品かはわからない。
家にもどってDVDで調べ『けだもの組合』だとわかり、「グルーチョ・マルクス I must be going」で調べて曲のタイトルが『"Hello, I Must Be Going"』だとわかった(ほぼそのまんまやんけ!)。
参考ページ
http://www.asahi-net.or.jp/~kz3t-szk/mar_hoo.htm






しかも、なんか複雑になりそうだというのはわかるのに、答えは原題でもあり割と早めに出てくるセリフでもある「WHATEVER WORKS(なんでもアリ)」だと用意されているのだ。

あとは過剰なセリフと展開をムフフと喜べばいい。

英語ができたほうがかなり楽しめそうである(わたしはできないのだ)。