映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

2015年06月30日 | Weblog
よい

ジョージ・ミラー 監督
トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キース=バーン 出演

石油も水も尽きかけ荒廃した世界。愛する家族を守れなかったトラウマを抱え、本能だけで生き長らえている元警官、マックス。ある日、資源を独占し、一帯を支配する独裁者イモータン・ジョー率いるカルト的戦闘軍団に捕まり、彼らの“輸血袋”として利用される。そんな中、ジョーの右腕だった女戦士フュリオサが反旗を翻し、ジョーに囚われていた5人の妻を助け出すと、彼女たちを引き連れ逃亡を企てたのだった。裏切りに怒り狂うジョーは、大量の車両と武器を従え、容赦ない追跡を開始する。いまだ囚われの身のマックスもまた、この狂気の追跡劇に否応なく巻き込まれていくのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=350752





映画館で2D字幕版で観た。

これ、主人公はシャーリーズ・セロンだね。彼女の物語に途中から大きく関わってきたのが、トム・ハーディ。また、ニコラス・ホルト演じるニュークスの世界観の変化を楽しむ物語でもある。

怒涛のノンストップアクションがすばらしい。

インターセプターがほとんど活躍しないのが残念。

ジョーは弱いのか?

以下ネタバレ






もどる理由を明確に説明したトム・ハーディが、さらりと離れるのが変といえば変である。

『悪童日記』

2015年06月30日 | Weblog
よい

ヤーノシュ・サース 監督
アンドラーシュ・ギーマント、ラースロー・ギーマント、ピロシュカ・モルナール、ウルリク・トムセン、ウルリッヒ・マテス、ジョンジュヴェール・ボグナール 出演

第2次大戦末期。ブダペストに暮らす双子の兄弟は、両親のもとを離れ、田舎にある祖母の農園に疎開する。人々から“魔女”と呼ばれている冷酷な祖母は、双子を“メス犬の子ども”と呼び、容赦なくこき使う。双子はそんな過酷な日々の出来事を、父から渡された日記に綴る。そしてどんなことにも負けない強さを身につけるため、2人で様々な鍛錬を重ねていく。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349529





原作をおおむかしに読んだ記憶があるが、原作のほうがおもしろかった気がする(だからといって、本作が悪いわけではない)。

こどもにとっての理不尽はいつでもあるが、そこに戦争という時代の理不尽も押し付けられ、さらに特殊な家庭環境も影響する。

「魔女」役のピロシュカ・モルナールが印象的。

ラストで別れる理由がよくわからなかった。

ランタンが電池式のように見えたのが気になる。


『マップ・トゥ・ザ・スターズ』

2015年06月27日 | Weblog
ふつう

デヴィッド・クローネンバーグ 監督
ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、オリヴィア・ウィリアムズ、サラ・ガドン、エヴァン・バード、ジョン・キューザック、ロバート・パティンソン 出演

ハリウッドのセレブ一家、ワイス家。父スタッフォードはTV番組も持つ有名なセラピスト。13歳の息子ベンジーも子役としてブレイク中で、典型的なステージママのクリスティーナはマネージャーとして息子の売り出しに余念がない。そんな中、スタッフォードのセラピーを受けている落ち目の女優ハヴァナが、顔に火傷の痕がある少女アガサを個人秘書として雇い入れる。しかし、彼女こそはワイス家が7年前に封印した存在、一家の長女だった。彼女の出現をきっかけに、ワイス家の忌まわしき過去が少しずつ明らかになるとともに、順風に見えた家族の歯車が急速に狂い始め……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=350457





俗物的なシーンは理解できたが、ジュリアン・ムーアとミア・ワシコウスカとエヴァン・バードが、なぜ死者(幽霊)を見ることができるのかがわからなかった。

また、ジュリアン・ムーアの母役のサラ・ガドンの死因とミア・ワシコウスカとが関係あるのかないのかも(直接的にはない)、わかりにくかった。

あのエンディングも、とりあえずもっともらしい最後にしました……みたいな。

『コズモポリス』では主役でリムジンのうしろに座っていた大金持ち役のロバート・パティンソンが、今回は売れない役者兼運転手役というのも笑った。

『ホドロフスキーのDUNE』

2015年06月27日 | Weblog
よい

フランク・パヴィッチ 監督
アレハンドロ・ホドロフスキー、ミシェル・セイドゥー、H・R・ギーガー、クリス・フォス、ブロンティス・ホドロフスキー、ニコラス・ウィンディング・レフン、リチャード・スタンリー 出演

「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」などで知られるチリの鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督。1975年、彼はフランク・ハーバートのSF大河小説『デューン』の映画化に取り組む。その一大プロジェクトには、メビウスやダン・オバノン、H・R・ギーガーをはじめとした各界のトップ・アーティストが集結し、大いに注目を集めた。しかし結果的には資金難に陥り、撮影を前に頓挫してしまう。しかしこのプロジェクトは幻に終わりながらも、後のSF映画に多大な影響を与えたと言われている。本作はそんな映画史上最も有名な“実現しなかった映画”、ホドロフスキー版「DUNE」の全貌を、ホドロフスキー本人をはじめとした関係者の証言と貴重な資料の数々で明らかにしていくドキュメンタリー。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347163





ホドロフスキーはちゃんとした人間だった。マリファナは吸うみたいだけど……。

言っていることがまっとうで、ポジティブで、とても健康的で周囲の人までも熱中させていく。わたしが観たホドロフスキー作品は『エル・トポ』と『ホーリー・マウンテン』だけだけれども……。

ミック・ジャガーとの出会いなど、偶然にも恵まれている。

また、ダリやオーソン・ウェルズなど、金だけでは動かないヒトクセある人間をどのようにして引っ張りだすのかもおもしろかった。

特典映像の30年ぶりのプロデューサー、セドゥ(ミシェル・セイドゥー)との再会がとても感動的であった。

『ケープタウン』

2015年06月24日 | Weblog
よい

ジェローム・サル 監督
オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィテカー、コンラッド・ケンプ、ジョエル・カイエンベ、インゲ・ベックマン 出演

南アフリカのケープタウン。ある日、元人気ラグビー選手の娘ニコールの惨殺死体が発見される。捜査の指揮に当たるのはズールー族出身の刑事アリ・ソケーラ。彼が率いる捜査チームには、私生活に問題を抱えた白人刑事ブライアン・エプキンがいた。酒と女に溺れ、妻にも見捨てられた彼だったが、刑事としてはアリがもっとも信頼を置く部下だった。やがて捜査を進める2人の前には、最新の銃器で武装した凶暴なギャングが立ちはだかる。さらに、事件の背後に潜む麻薬を巡る想像を絶する深い闇が次第に明らかとなってくるが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349078





芸術と娯楽の間で揺れているようなところもあり、必ずしも完成度は高くない。
特に敵の設定がSFじみていること、ラストの展開など。

ガラスを使ってロープを切ろうとするのも、もうちょっと見せ方に工夫がほしいところだ。

しかし、原題が「ZULU」(ズールー族)ということであれば、アクションやミステリー要素とともに、フォレスト・ウィテカー演じるアリ・ソケーラの人間ドラマの要素も多めに出てきて不思議ではない。このことに気づかないと、なんか余計なシリアス(まじめすぎる)要素が多いかも……、と不満につながってしまう。

ラストは凄絶だが、演出、編集にとまどいがあるように感じた。

『ドム・ヘミングウェイ』

2015年06月20日 | Weblog
ふつう

リチャード・シェパード 監督・脚本
ジュード・ロウ、リチャード・E・グラント、デミアン・ビチル、エミリア・クラーク、ケリー・コンドン 出演

かつて凄腕の金庫破りとして暗躍したドム・ヘミングウェイは、ボスの身代わりとして12年間の服役生活に耐えてきた。ついに出所した彼はその報酬としてボスから多額の現金を受け取るが、ハメをはずしすぎて現金を持ち逃げされてしまう。一文無しになった彼は、疎遠になっていた娘エブリンのもとに押しかけるが……。
ストーリーは映画.comより
http://eiga.com/movie/81485/





冒頭、刑務所内で性処理をしているように見える(笑)。しかも女性が! こんなことあるのか?

はっきりと前半エピソードと後半エピソードとに分かれていて、そのつながりかたがとてもヘタクソ(笑)。

エンディングが都合がよすぎる甘さ!

話の進むテンポは悪くない。

『NO』

2015年06月20日 | Weblog
よい

パブロ・ラライン 監督
ガエル・ガルシア・ベルナル、アルフレド・カストロ、アントニア・セヘルス、ルイス・ニェッコ、マルシアル・タグレ、ネストル・カンティジャーナ、ハイメ・バデル、パスカル・モンテーロ 出演

1988年、ピノチェト独裁政権下のチリ。ピノチェト大統領の続投に対して、信任(YES)か不信任(NO)かを問う国民投票が行われようとしていた。そんな時、敏腕広告マン、レネ・サアベドラのもとに友人で“NO”陣営の中心人物でもあるウルティアがCM制作の依頼にやってくる。投票までの27日間、両陣営に対し1日15分間のテレビ放送枠が許されたためだが、選挙自体が独裁への批判をそらすための出来レースと冷めた見方のレネは気乗りしない。それでも引き受けることを決意したレネは、プロのプライドを懸けてCMづくりに奮闘する。しかし出来上がったCMは、そのあまにも能天気な内容にNO陣営の幹部は眉をひそめるばかりだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348796





そこまで笑えるような要素はないが、おもしろい。

主人公と、勤める会社の社長との関係が心憎い。ありがちな金や権力でのゆさぶりをかけてくるが、戦いのルールは守っているのだ。

主人公と嫁さんが別居しているのはわかるが、その別居先に別の男性がいるのがよくわからない。

退屈な正論ばかりを訴えるのではなく、広告屋の流儀で進めようとするところがいい。仲間内でもぶつかることもあるが。

『ウィンターズ・ボーン』

2015年06月20日 | Weblog
よい

デブラ・グラニック 監督
ジェニファー・ローレンス、ジョン・ホークス、シェリル・リー、デイル・ディッキー、ギャレット・ディラハント、ローレン・スウィーツァー、アイザイア・ストーン、アシュリー・トンプソン、ケヴィン・ブレズナハン 出演

アメリカ中西部ミズーリ州のオザーク高原。現代のアメリカ社会から見捨てられたかのような貧しい寒村。心を病んだ母と幼い弟妹を抱え、一家の大黒柱として懸命に生活を切り盛りする17歳の少女、リー。とうの昔に家を出ていた父が、自宅を保釈金の担保にしたまま失踪してしまい、自宅差し押さえの窮地に陥る。家と家族を守るため、自ら父親の捜索に乗り出すが、親族はじめ村人たちは父親の存在をタブー視するようにリーを追い返す。それでもひるむことなく、ついには危険な闇社会にも足を踏み入れようとするリーだったが……。
ストーリーはallcinemaより





貧困と血縁社会と犯罪組織。

敵側もドリー家のことをよく知っているようなので、もうちょっとうまくまとめていれば、ここまで面倒な状況にはならなくてよかったような気もする。

あれほど会うのを恐れていた親玉がどうして牛のセリにいるということが主人公にわかったのか?

ラストはエグい。

『サボタージュ』

2015年06月08日 | Weblog
ふつう

デヴィッド・エアー 監督
アーノルド・シュワルツェネッガー、サム・ワーシントン、オリヴィア・ウィリアムズ、テレンス・ハワード、ジョー・マンガニエロ、ハロルド・ペリノー、マーティン・ドノヴァン、マックス・マーティーニ、ジョシュ・ホロウェイ、ミレイユ・イーノス、ケヴィン・ヴァンス、マーク・シュレーゲル 出演

DEAのジョン・ウォートンは、“破壊者”の異名で恐れられる伝説の捜査官。そんな彼が率いる特殊部隊は、副リーダー格のモンスターはじめ恐れ知らずのタフな部下8人で構成された最強チーム。彼らが次に狙うのは、要塞と化した麻薬カルテルのアジト。その計画には摘発という表の目的に加え、そこに眠る2億ドルの闇資金から1000万ドルの大金をネコババしてチーム内で山分けするという裏の目的もあった。こうして襲撃作戦は決行され、仲間の一人を失う犠牲を出したものの概ね予定通りに完了する。ところが隠したはずの1000万ドルが忽然と消えてしまい、おまけに不正を疑われたジョンは閑職へと追いやられてしまう。半年後、ようやくジョンがチームに復帰するが、時を同じくして、メンバーを標的とした連続猟奇殺人事件が発生、一人また一人と不可解な死を遂げていく。アトランタ市警のキャロライン刑事と協力して事件の真相解明に乗り出すジョンだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349347





雰囲気にだまされて高評価の人も多いみたいだが、ツジツマがあわないところが多すぎる。

まず、切れたザイルのところに薬莢だが銃弾だかを置いてあるが、置いた理由がわからないし、それを調べずにほっておくのもおかしい。

次に、最初の犠牲者がキャンピングカーを列車の線路上に置かれて死亡するが、金がほしかったら殺す前に尋問するのがふつうじゃないか? そして、単に殺人のためにとても面倒くさいやり方をする必然性がない。仮に敵対勢力からの復讐だとしても、眠ったままの特殊部隊員ごと移動させられるか? 

以下ネタバレ






敵対勢力の特殊部隊3人を、ふたりで倒せるのか? こちらは無傷で。そしてどのようにして、彼らがやってきていることを知ったのか? 

仲間を中途半端に殺す理由が薄いのだ。

シュワルツェネッガーの女刑事からの消え方も都合がよすぎる。偶然に頼りすぎである。

『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』

2015年06月04日 | Weblog
よい

テリー・ギリアム、テリー・ジョーンズ 監督
グレアム・チャップマン、ジョン・クリーズ、テリー・ギリアム、エリック・アイドル、マイケル・ペイリン、パッツィ・ケンジット 出演

神のお告げで聖杯の存在を知ったアーサー王は、配下の円卓の騎士たちと共に果てしない探索の旅に出る。行く手を阻む悪い魔女や怪物、謎の黒騎士を退け、アーサー王は聖杯の納められている砦にたどり着くが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=23656





この作品を初めて観たのは1985年前後、今はなき高田馬場のパール座であった。
満席で、通路に寝そべる人や自分のヘルメットに座りこむバイカーまでいた。

おそらく『アンドナウ』、『人生狂騒曲』、『ホーリーグレイル』、『ライフ・オブ・ブライアン』を二本ずつ別の週に観たと思うのだが、本作『ホーリーグレイル』だけが日本語吹き替え版であった。当時、このエンディングは日本語で説明がないと理解されないからだろうと思った記憶がある。

印象と違ったのが、黒騎士のシーン。もっと長くて、日本語版のセリフもなんとか引き分けにしようとしていたと思ったのだが……。これはほかの映画やマンガの絶対負拳と混同しているのかもしれない。それほどこのシーンのギャグには影響力がある。

ディスクの映像特典でロケ地を再訪するのだが、そのラストには感動した。

『ザ・マシーン』

2015年06月04日 | Weblog
よい

カラドッグ・ジェームズ 監督・脚本
ケイティ・ロッツ、トビー・スティーヴンス、デニス・ローソン、サム・ヘイゼルダイン、プーネ・ハジモアンマディ 出演

西側諸国と中国とが冷戦状態に墜ちいった近未来。イギリス国防省は科学者であるヴィンセントに戦闘型アンドロイドの開発を依頼していたが、その研究は思うように進まず暗礁に乗りかけていた。義体は完成しているももの、それをコントロールする人工知能の開発に手間取っていた。何度も繰り返されるコンピュータとのテストの中、若い研究者・エヴァが画期的な人工知能の理論を唱え、ヴィンセントの助手に抜擢される。
より人間らしい人工脳にするため、エヴァの脳データをスキャンして大型コンピュータに取り込み終わった日、助手のエヴァが中国の暗殺者によって殺されてしまう。
ストーリーはウィキペディアより
http://bit.ly/1KGfaAj





低予算だが、重くなりがちなテーマをほどよくエンターテインメントにしている。

兵士マシーンが進化すると言語を失う(ように見える)のはわかるが、なぜ彼らを処分していたのかがわからない。
また、助かった彼らはどうなったのか?

監視体制が厳しそうなのだが、ヴィンセント博士にだけは特別に甘いのも問題あり(笑)。

『イコライザー』

2015年06月04日 | Weblog
よい

アントワーン・フークア 監督
デンゼル・ワシントン、マートン・ソーカス、クロエ・グレース・モレッツ、デヴィッド・ハーバー、ジョニー・スコアーティス 出演

ホームセンターの真面目な従業員、ロバート・マッコール。かつては、CIAの凄腕エージェントだった彼だが、引退した今は、自らの過去を消して静かな生活を送っていた。そんなある日、行きつけのカフェで知り合った少女娼婦テリーが、ロシアン・マフィアから残酷な扱いを受けていることを知る。見過ごすことが出来ず、ついに封印していた正義の怒りが爆発するマッコール。単身で敵のアジトに乗り込むや、悪党どもをあっという間に退治してしまう。これに危機感を抱いたロシアン・マフィア側は、すぐさま最強の殺し屋を送り込んでくるのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349444#1





60過ぎのオッサン(デンゼル・ワシントン)のアクション。見せ方に命をかけていた。

ほとんど主人公は派手な動きをしない。アップと短い動きをつなげて派手なアクション風に見せているのだ(悪くはない)。

太めの警備員(ジョニー・スコアーティス)がデンゼル・ワシントンを引きずっていくところと、ロシアン・マフィアがアイリッシュ・マフィアをしめるあたりが本当のアクションだろう。

クロエ・グレース・モレッツは太り過ぎに見えた。

敵が警察に扮してアパートにやってきて尋問するシーンの緊迫感がいい。

敵の前で時間を計り仕事をする一流のプロ……、説得力ないな(笑)。

『崖っぷちの男』

2015年06月01日 | Weblog
わるい

アスガー・レス 監督
サム・ワーシントン、エリザベス・バンクス、ジェイミー・ベル、アンソニー・マッキー、エド・バーンズ、タイタス・ウェリヴァー、ジェネシス・ロドリゲス、エド・ハリス 出演

マンハッタンの高級ホテル。ひとりの男が21階の窓枠を乗り越え、幅わずか30cmの縁に立ち、いまにも飛び降りようとしていた。街中が騒然とする中、男は交渉の相手として女性刑事リディアを指名する。やがて男の素性が、NY市警の元警察官ニック・キャシディと判明する。ニックは30億円のダイヤ横領の罪で服役中で、父親の葬儀で仮出所中に脱走したのだった。ニックはヤジ馬が見守る中、リディアに対し自らの潔白を証明しようとする。しかしその背後では、ニックの指示を受けた弟ジョーイとその恋人によってある計画も秘かに進行していくのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341804#1





ビルの屋上で爆破して中にはいる……。報道や警察のヘリがいたらすぐにバレそうである。そのあとでヘリが実際に出てくるし。

ラスト近く、なぜエド・ハリスが弟をつかまえてホテルの屋上に来るのか? 危険なことはすべて警察に頼むんじゃなかったか? 

このようにリアリティ・もっともらしさがまったくない。最後に渡す指輪のところまで!

脚本(パブロ・F・フェニベス)が、たぐいまれなクソである。

『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』

2015年06月01日 | Weblog
よい

ローレン・グリーンフィールド 監督

無一文からアメリカ屈指の大富豪に成り上がったデヴィッド・シーゲルとその妻で元ミセス・フロリダのジャッキー。2人はアメリカ最大の邸宅を作るという野望を抱き、その実現のために総工費100億円をかけた大豪邸、通称“ベルサイユ”の建設に乗り出す。写真家兼映像作家のローレン・グリーンフィールド監督は、そんなシーゲル夫妻のアメリカン・ドリームをカメラに収めるべく密着取材を開始する。その矢先、リーマンショックによる世界的金融危機が起こり、夫妻の莫大な資産は一夜にして霧散し、代わりに1,200億円もの借金を抱えるハメに。浪費家だったジャッキーも、厳しい現実を受け入れようといささかピント外れながら、彼女なりに節約生活を開始するが…。本作は、そんな図らずも目撃することになった大富豪のド派手な大転落の顛末を記録したドキュメンタリー。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349119#1





アメリカン・ドリームのドキュメンタリーにしようとしたら、途中でリーマンショックがやってきて夢敗れる話になってしまったという……。

だから、ベルサイユは作品内では完成していないし、ジャッキーも住むことはできていない。

不動産会社の営業のえげつなさはすこし出てくるが、後半はそれよりも銀行のえげつなさのほうが目立ってくる。
思わず主人公たちを応援したくなるのだ(笑)。