映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
コメントのところをクリックするとコメントできます。

『物語る私たち』

2014年10月30日 | Weblog
よい

サラ・ポーリー 監督
サラ・ポーリー、マイケル・ポーリー、ダイアン・ポーリー、ハリー・ガルキン、レベッカ・ジェンキンス 出演

1990年、明るく奔放だった女優ダイアン・ポーリーは病に倒れ、愛する夫と5人の子どもたちを遺してこの世を去る。その時、末っ子のサラ・ポーリーは、まだ11歳だった。兄姉たちからは、父親に似ていないことをいつもからかわれていた。いつしかサラも、自分の本当の父はマイケル・ポーリーとは別の人かも知れないとの不安を拭えなくなっていく。長じてついに、自分の知らなかった母ダイアンの人生と向き合う決意をしたサラは、自ら探偵役となり、家族や母を知る人々に話を聞いて回るのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347213





映画館で観た。

本当の父親が別にいるのかいないのか、いたとしたら誰なのか? というヘビーなメインテーマと、その過程で言われた、「真実はひとつだが、事実は語る人の数だけある」ということばが観る者の胸に重く響く。

素材として存在する全部と、それを編集してひとつの作品にしたものとでは印象が違う……、これは編集をする人には重く残ることばだろう。

お母様がなくなっていることと、当事者たちも時間を経ていること、監督の意図などで、明るくコミカルにしあがっている。

あのエンディングのオチは強力。

『FORMA-フォルマ-』

2014年10月30日 | Weblog
ふつう

坂本あゆみ 監督
松岡恵望子、梅野渚、ノゾエ征爾、光石研、仁志原了 出演

9年ぶりに再会した高校の同級生、綾子と由香里。工事現場で警備員をしていた由香里を、綾子は自分が勤める会社に誘い、一緒に働くようになる。しかしやがて、綾子は由香里に対して冷たい態度を取るようになる。そんな彼女の不可解な言動によって由香里は次第に追い詰められていくが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347143





映画館で観た。

監督が熊本出身ということで、TOHOはません(熊本にある)で観た。

長い(145分)。公園のところはかなり長く感じた。

意図的なのかわからないが、婚約者や長田が出てくるところはコミカルで、長田の部分では劇場内で笑いも起こっていた。する、しないの行動基準がおかしいのだ。

紙バッグはわかった!

以下ネタバレ






長田の性格からして、彼がしそうなことは予測がつく。しかし、届け先が家ではなく仕事場のテーブルの上というのがどうにもおかしい。「モニターに写った画像を見る」という映画上の必要性のために、登場人物の性格や流れが軽視されている。また、その後の父親の行動も不自然。ふつうは警察に電話だろう。

『2ガンズ』

2014年10月22日 | Weblog
よい

バルタザール・コルマウクル 監督
デンゼル・ワシントン、マーク・ウォールバーグ、ポーラ・パットン、ビル・パクストン、ジェームズ・マースデン、フレッド・ウォード、エドワード・ジェームズ・オルモス 出演

ボビー・トレンチは、麻薬組織に潜入中のDEA(麻薬取締局)捜査官。ところが、彼がコンビを組むマイケルも正体を隠して組織に潜り込んだ海軍情報部の将校だった。ボビーはマイケルと共に証拠となるボスの金=300万ドルを押収すべく銀行を襲う。しかし、強奪した金はなんと4000万ドル(約40億円)もあった。しかもその大金はマイケルの裏切りで忽然と消えてしまう。一方マイケルもまた裏切りに遭い、お尋ね者となってしまう。実は、その金はCIAの裏金だったのだ。そこでボビーとマイケルは再び手を組み、消えた4000万ドルの行方を追って捜査を開始するが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346632#1





前半がかなりいい。逆にいうと、後半はちょっと厳しい(ありえない)。

基地にはいるあたりから無理な感じが強すぎて、あの終わり方はう~~む、どうだろう(笑)。


『セブン・サイコパス』

2014年10月22日 | Weblog
よい

マーティン・マクドナー 監督・脚本
コリン・ファレル、サム・ロックウェル、ウディ・ハレルソン、クリストファー・ウォーケン、トム・ウェイツ、アビー・コーニッシュ、オルガ・キュリレンコ 出演

アメリカ、ロサンジェルス。脚本家のマーティは「セブン・サイコパス」というタイトルだけが決まっている作品の執筆を請け負うが、1行も書けないまま締め切りだけが迫ってくる。そこで見かねた親友の売れない俳優ビリーは、ネタ集めにと“サイコパス(イカれた奴)募集”の新聞広告を勝手に出してしまう。するとさっそくマーティのもとには、全米中の凶悪犯を殺しまくったと自慢するアブない男ザカリアが現われる。一方ハンスという男の下で愛犬誘拐詐欺のバイトにも精を出すビリーは、危険なマフィア、チャーリーの愛犬に手を出してしまい大ピンチ。こうしてマーティの周りには、図らずも映画のネタにはもってこいのサイコパスな奴らが次々と集まってくるのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346269





傑作であった。

話のまとまり、テンポのよさ、演技、コメディ要素、どれも満足できた。

出演陣もかなり豪華な気がする。

灰色の場所のギャグが最高!



マーティン・マクドナー監督の前作『ヒットマンズ・レクイエム』もよかった。この監督、できる。

わたしの『ヒットマンズ・レクイエム』の記事
http://blog.goo.ne.jp/jm131/e/f46e737934ec2d5ae72e6c7219776ecc

『ジャージー・ボーイズ』

2014年10月22日 | Weblog
よい

クリント・イーストウッド 監督
ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーゲン、マイケル・ロメンダ、ヴィンセント・ピアッツァ、クリストファー・ウォーケン、マイク・ドイル、レネー・マリーノ、エリカ・ピッチニーニ 出演

ベルヴィル。そこは犯罪が日常茶飯事というニュージャージーの最貧地区。1951年、イタリア系移民が多く住むこの街で、しがないチンピラ暮らしをしているバンドマンのトミー・デヴィートは、美しいファルセットを響かせる少年フランキー・カステルチオ(のちのヴァリ)を自分のバンドに迎え入れる。フランキーの歌声は地元マフィアのボス、ジップ・デカルロも魅了し、サポートを約束する。最初は鳴かず飛ばずの彼らだったが、才能豊かなソングライター、ボブ・ゴーディオとの出会いによって大きな転機を迎える。ヴォーカルのフランキー、ギターのトミー、ベースのニックに、キーボードと作曲を担当する最年少のボブが加わり、バンド名を“フォー・シーズンズ”と改めた4人は、『シェリー』を皮切りに次々とヒットを連発、ついにスターダムへとのし上がるのだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349344





映画館で観た。

ブロードウェイ・ミュージカルの映画化であり、都市脱出ものでもある。

しっかりした脚本で手堅いつくりのイーストウッドらしいが、カメラに語りかけてくるような演出もある。

フォー・シーズンズとわたしはあまり時代的に合わないが、曲がかかれば聴いたことがあるものばかりであった。


タモリ倶楽部を見ている人はなじみやすいかも。

『ドン・ジョン』

2014年10月09日 | Weblog
ふつう

ジョセフ・ゴードン=レヴィット 監督・脚本
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア、トニー・ダンザ、ロブ・ブラウン、グレン・ヘドリー、ブリー・ラーソン、ジェレミー・リュック、アン・ハサウェイ 出演

モテモテのプレイボーイにもかかわらず、完璧な女性を求めるあまりポルノ・ビデオにハマってしまった主人公が、対照的な2人の美女との出会いをきっかけに、本当の恋を学んでいく姿をコミカルに綴る。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347494#1





やはりあの映画の美女はアン・ハサウェイであったか……。

主人公の成長がすべて偶然であることがあまり気に入らない。都合がよすぎる。

そしてわたしの知り合いのご夫婦に、旦那さんの結婚の条件が「ポルノ(による手慰み)を認める」である人が実在することを書き添えておこう(笑)。


『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』

2014年10月09日 | Weblog
ふつう

マイケル・ベイ 監督
マーク・ウォールバーグ、ドウェイン・ジョンソン、アンソニー・マッキー、トニー・シャルーブ、エド・ハリス 出演

驚きの実話を基に、筋肉命のおバカな貧乏ボディビルダーたちが、ジムの常連客で裕福なビジネスマンを誘拐して一攫千金を目論み大騒動を巻き起こすさまをコミカルに描く。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348074





実話をもとにしたバカ話。だが冗長。あと20分短くなれば……。

『オンリー・ゴッド』

2014年10月09日 | Weblog
ふつう

ニコラス・ウィンディング・レフン 監督・脚本
ライアン・ゴズリング、クリスティン・スコット・トーマス、ヴィタヤ・パンスリンガム、ラータ・ポーガム、ゴードン・ブラウン、トム・バーク 出演

タイでボクシングクラブを経営しながら闇のビジネスに手を染めていたビリーとジュリアンの兄弟。ある日、兄ビリーが何者かに惨殺され、知らせを受けた母でありギャングの女ボス、クリスタルはジュリアンに復讐を命じる。やがてそんなジュリアンの前に、神に代わって裁きを下す謎の男チャンが現われる。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346167#1





ラストで? となったが、ほかはそれほど悪くはない。因果応報でもやりすぎるとよくない、という意味か?

ホドロフスキーに捧げたのはなぜだろう。

『ドライヴ』がよすぎたので、期待しすぎた人が多そうだ。