映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』

2015年07月30日 | Weblog
よい

ジョス・ウェドン 監督・脚本
ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー、ドン・チードル、アーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、ポール・ベタニー、サミュエル・L・ジャクソン、スタン・リー 出演

アイアンマンこと“戦う実業家”トニー・スタークが開発した<ウルトロン計画>――それは、人工知能による完璧な平和維持システム。しかし、進化と増殖を続けるウルトロンが選択した“究極の平和”とは、地球を脅かす唯一の存在=人類を抹消することだった…。世界中の都市を襲う人類滅亡の脅威に、最強チーム“アベンジャーズ”が再び結集。絶体絶命の彼らに残された最後の武器は、「愛する人を守りたい」という熱い思いだけ……。
ストーリーはオフィシャルサイトより
http://marvel.disney.co.jp/movie/avengers/about.html





映画館で2D字幕版で観た。

合格点をはるかに上回っているのでよい評価にしたが、敵のできかたとヴィジョンのできかたが不自然なのと、ウルトロン構想自体が『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でついこの間否定された発想とほとんど同じものであること、恋愛の描き方が手抜きすぎることが気になった……。

つまり、マイナス要素もかなりあるけど、おもしろいから許しちゃうってところですな。

キャプテン・アメリカのグチだとか、ハルクの怒らせ方だとか、ホークアイだけやられないだとか、ポイントのおさえ方がこの監督のすばらしいところだ。

『レイジング・ブル』

2015年07月26日 | Weblog
よい

マーティン・スコセッシ 監督
ロバート・デ・ニーロ、キャシー・モリアーティ、ジョー・ペシ、フランク・ヴィンセント、ニコラス・コラサント、テレサ・サルダナ 出演

世界ミドル級チャンピオンの栄誉に輝き“ブロンクスの猛牛”と呼ばれた男ジェイク・ラモッタの数奇な人生の浮き沈みを彼の自伝を基に描く。
ストーリーはMovie Walker より
http://movie.walkerplus.com/mv9704/





ボクサーの自叙伝が原作だからといって、ボクシングが話のメインとは限らない。もちろんボクシングは多く描かれているが。

性格や人間関係や環境が丁寧に描かれたドラマとしてとても楽しめる。

『フライト・ゲーム』

2015年07月22日 | Weblog
ふつう

ジャウマ・コレット=セラ 監督
リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、ミシェル・ドッカリー、ルピタ・ニョンゴ、スクート・マクネイリー、ネイト・パーカー、ジェイソン・バトラー・ハーナー 出演

一般の乗客を装い旅客機の警備に当たる航空保安官のビル・マークス。酒が手放せず、決して品行方正とは言えない彼が今回乗り込むのは、NY発ロンドン行きの便。大西洋の上空を飛行中の真夜中、機内ではほとんどの乗客が寝静まっていた。その時、ビルの携帯に不審なメールが届く。明らかにビルの行動を監視していると思われる正体不明の送信者は“指定の口座に1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺す”とビルを脅迫。やがて思いもよらぬ形で1人目の犠牲者が出てしまう。そんな中、犯人の指定する口座がビルの名義と判明、地上の保安局ではビルこそが容疑者の筆頭と考え始める。孤立無援の中、それでも見えない犯人の尻尾を掴もうと懸命に捜査を続けるビルだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348415





この監督は優秀だと思うが、シナリオの弱点を雰囲気でごまかそうとするクセがあるようだ。
本作では、パイロットの毒殺方法、投資信託の名義人が死亡したらどうしてあんな都合のいいことになるのかの説明ができていない。それは警察が気づかないほどのものなのか?

この欠点を気にしない人は、長さもほどよい娯楽映画として楽しめる。

しかし飛行機の着陸シーンのCGのしょぼさも気になったな。

『ブライダル・ウォーズ』

2015年07月19日 | Weblog
ふつう

ゲイリー・ウィニック 監督
ケイト・ハドソン、アン・ハサウェイ、クリステン・ジョンストン、ブライアン・グリーンバーグ、クリス・プラット、スティーヴ・ハウイー 出演

幼少の頃から理想の結婚を夢見てきた、幼馴染みで親友同士のリヴとエマ。そんな彼女たちも運命の相手を見つけ、いよいよ結婚することに。そして、同じホテルで別の日に結婚式を挙げようと計画し、憧れだったニューヨークの名門プラザ・ホテルを式場に選ぶ。ところが、ホテル側の手違いで同じ日時にダブル・ブッキングとなってしまい、どちらか一方が相手に譲らなくてはいけないハメになる。しかし、リヴもエマも頑として譲らず、ついに式の日取りを巡る争奪戦が勃発。互いに式の準備を妨害する争いは日に日に激しくなり、やがて2人の親友関係も絶縁状態になってしまうのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318997#1





女性にとっての「理想の結婚式を挙げること」を題材にしたコメディ。
しかし、微妙にドレスデザイナーの宣伝臭が強いこと(デザイン自体は美しいと思うが……)、エンディングがイージーすぎることが気になった。

特に、まっとうなことを言っているとしか思えないアン・ハサウェイの彼の扱い方が……。

赤いアン・ハサウェイ、おもしろい。

ケイト・ハドソンが役作りの必要性以上にブサイクに見えた。

『戦場でワルツを』

2015年07月13日 | Weblog
よい

アリ・フォルマン 製作・監督・脚本
声の出演 アリ・フォルマン 

旧友との再会をきっかけに、なぜか自分が戦争当時のことを思い出せないことに気づいたフォルマン監督。彼は、かつての戦友を訪ね歩き、失われた記憶を取り戻そうと試みる。やがてそれは、戦慄の真実としてフォルマン自身の心に重くのしかかってくることになるが…。自らが体験した過酷な現実を、アニメーションならではの幻想的な映像を織り交ぜ、真摯に語っていく。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333030





日本語版で観たのだが、ひとつ気になったことがある。歩兵戦闘車や装甲戦闘車両というべきものも、本作では「戦車」といっているのだ。しかもそのあとで、本物の戦車も登場するのだ。発音のしやすさや、字数の問題もあるのかもしれないが、あたまのほうで主人公が戦場で乗っているのは歩兵を運ぶことができて、なおかつ戦闘もできるようなもの(歩兵戦闘車)であり。戦車ではない。

戦闘の最前線でもうかつなことは現代でも起こるということを、イスラエル側から描いている。そしてラスト……。よく正直に表現できたなぁ。

『凶悪』

2015年07月13日 | Weblog
よい

白石和彌 監督
山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー。池脇千鶴、白川和子、吉村実子、小林且弥、斉藤悠、米村亮太朗、松岡依都美、ジジ・ぶぅ、村岡希美 出演

ある日、スクープ雑誌『明潮24』に死刑囚の須藤純次から手紙が届く。それは、判決を受けた事件の他に、彼が関わった誰も知らない3つの殺人事件について告白するものだった。須藤曰く、彼が“先生”と呼ぶ首謀者の男が娑婆でのうのうと生きていることが許せず、雑誌で取り上げて追い詰めてほしいというのだった。最初は半信半疑だった記者の藤井修一。しかし取材を進めていく中で、次第に須藤の告発は本物に違いないとの確信が深まっていく藤井だったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=345750





めんどくさいのはピエール瀧演じる須藤純次の性格である。他人に騙されやすく、騙されたことがわかると、とことんうらみぬく……。
そのめんどくさい性格のために、無駄な(しなくてもいい)殺人を繰り返すことになってしまうのだ。

山田孝之が自分で掘り返すシーンはやり過ぎ。

須藤のふたりの娘がひとりになっていたような気がしたのだが……。

以下ネタバレ






人5人殺して、懲役20年? いくら自白があったにしても軽すぎないか?

『黒い罠』

2015年07月04日 | Weblog
よい

オーソン・ウェルズ 監督・脚本
オーソン・ウェルズ、チャールトン・ヘストン、ジャネット・リー、ジョセフ・カレイア、エイキム・タミロフ、マレーネ・ディートリッヒ、デニス・ウィーヴァー 出演

メキシコ国境の小さな町で起こった車の爆殺事件。偶然にも現場を目撃したメキシコ政府の特別犯罪調査官バーガスは事件の捜査に乗り出すが、アメリカ側の担当者であるクインラン警部はヴァルガスの介入を露骨に拒否。だが上司の命令で、クインランはやむなくヴァルガスと共同捜査を開始する……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6674





黒い罠 完全修復版と第三の男のカップリングブルーレイを購入して観た。

わたしはブルーレイのキャプチャーができないので、写真はIMDbのを使わせてもらった。

本作の編集の経緯に関してはウィキペディアが詳しい。
http://bit.ly/1JExCMX



何回も観る価値は十分にあるので、よい評価にしたが、それでもグランディ一家は当初何をしたかったのかがわからない。手の込んだことをしているのに目的が弱いのだ。「弟を釈放しろ」が目的でもやっていることは結局違法。それでも手を出したらまずいとはわかっているのが、なおさらおかしい。この部分がうまくクリアされていない。

冒頭の爆発までのワンカットやねちっこいカメラワーク、60パーセントくらいで会話を切り上げ意図的に別のシーンに移りそこでも同じく60パーセント……、全体がわかってくるのはかなりあとになるという手法。おもしろい。

特典映像にもあったが、結局メインテーマはクインランの転落であり、それをバーガス側を主人公として描いているためにとっつきにくい印象を与えているのではないか。

マレーネ・ディートリッヒが出ていたり、『警部マックロード』のデニス・ウィーヴァーがモーテルのナイトシフトの管理人としてうまい芝居をしている。

ベッドにもたれる死体を枕側から見上げるショットは驚いた。

『ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人』

2015年07月04日 | Weblog
わるい

アンドリュー・ゴス 監督
ウェズリー・スナイプス、ケヴィン・ハワース、ライリー・スミス、タニット・フェニックス、シモーナ・ブルリコワ、スティーヴン・エルダー、パトリック・バーギン 出演

西部開拓時代のアメリカ。最愛の恋人を殺された孤高のガンマン、アマンは、悪党カンサとその手下たちへの復讐を果たし、自らも息絶える。するとアマンの母親が神と契約を交わし、我が子を生き返らせる。しかしアマンには恐るべき呪いがかけられていた。なんと、アマンに殺された者たちもゾンビ(ギャロウ・ウォーカー)として蘇ってしまうのだった。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348238#1





ウェズリー・スナイプス、期待していたのだが……。

ストーリーで神と契約と書いてあるが、もしかしたら悪魔的なものとの契約かもしれないと思った。

映画の自然な流れでストーリーを説明できないらしく、とうとう解説的なセリフいや、解説用のセリフで説明を始めたときはもうダメだなと思った。それが数回あるのだ。

「おまえがむかしの言葉をわかるとは……」←こんなのが数回。