映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『モテキ』

2013年02月28日 | Weblog
よい

大根仁 監督・脚本
森山未來、長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子、山田真歩、伊達暁、りりィ、リリー・フランキー 出演

金なし夢なし彼女なしの31歳独身男、藤本幸世。派遣社員を卒業し、ニュースサイトのライターとして働き始めた彼はある日、ツイッターで知り合ったキュートな雑誌編集者の松尾みゆきとイイ感じに。彼氏持ちと判明するも簡単には諦めきれない。すると今度は、みゆきの親友で清楚な美人OL桝元るみ子からまさかの逆告白。さらに、ガールズバーで働く派手目のコケティッシュな美女・愛や美人でドSな会社の先輩・唐木素子とも急接近。どうやら藤本に2度目の“モテキ”が奇跡的にやって来たようなのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339817





TVシリーズは観ていない。

音楽のときのボリュームアップは家庭で試聴するときに迷惑だった。が、映画館での演出と考えるとアリかもしれない。

主人公のメンドクサイ性格と長澤まさみの序盤のノリのよさはどちらも不自然だが、楽しめた。

モテたのはふたりにだよね? 四人じゃないよね?

冒頭のシーン、「九州の女はいいよ~。耐えて、耐えて、耐えて……、刺すよ~」という笑福亭鶴瓶のことばを思い出した。

エンディングが絶対にないくらいに甘いのだが、それがあったからこそ集客が良かったのかもしれない。もちろんわたしの好みではない。

監督がツイッターで流した、「疲れて居酒屋で居眠りしちゃった長澤まさみ」の写真はわたしの宝物フォルダに保存しました。

『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』

2013年02月27日 | Weblog
よい

ポール・フェイグ 監督
クリステン・ウィグ、マーヤ・ルドルフ、ローズ・バーン、ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ、エリー・ケンパー、メリッサ・マッカーシー、クリス・オダウド、ジル・クレイバーグ 出演

30代独身のアニーは、開業したケーキ店がつぶれた上、恋人にも捨てられ、人生最悪の日々を過ごしていた。そんな折り、大親友のリリアンが結婚することになり、アニーはブライズメイドのまとめ役を頼まれる。さっそく他の4人のブライズメイドたちを紹介されるが、いずれ劣らぬ個性派揃い。意見も合わないばかりか、互いにライバル意識をむき出しにする始末。それでもリリアンのために立派なウェディング・プランをと意気込むアニーだったが、前途には想像を絶する困難の数々が待ち受けていた。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341702





主人公のクリステン・ウィグがシナリオにも参加している。有名なコメディエンヌらしいが、すばらしい才能である。

一番上の写真の、人を嫌な気持ちにさせるとんでもなくしつけ~友人挨拶!

メーガンの連邦航空保安官察知能力!

シモネタが多いのはわたしは許せたのだが、後半キャラクターが多すぎてメイン以外は存在感が薄くなるのは気になった。

『ヘッドハンター』

2013年02月27日 | Weblog
よい

モルテン・ティルドゥム 監督
アクセル・へニー、ニコライ・コスター=ワルドー、シヌーヴ・マコディ・ルンド、 ユーリー・ウルゴード 出演 

ロジャーはノルウェーでも有数のヘッドハンター。しかし彼には、画廊を営む美しい妻の気持ちを繋ぎ止めるために行っている、もう一つの裏の顔があった。それは、ヘッドハンターの立場を巧みに利用して、契約相手が所有する高級絵画を盗み出すというもの。そんなロジャーの新たなターゲットは、妻がとっておきの情報を仕入れた精密機器メーカーの元重役、クラスだった。これを最後に裏稼業から足を洗おうと考えていたロジャーだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343339





おそらくTSUTAYAだけでレンタルしている作品。

後半が急ぎすぎて都合がよすぎるところと途中で「ここで電話をかけるか?」というところがあるが、とてもおもしろい。

ワキのキャラクターもしっかり描かれていて、銃器マニアの友人やケチくさい大家さんなどもちゃんと味を出している。

原題はヘッドハンターズであり、映画解説者の町山智浩さんによるとこれには「首狩り族」の意味も込められているらしい。

『ムーンライズ・キングダム』

2013年02月27日 | Weblog
よい

ウェス・アンダーソン 監督
ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・シュワルツマン、ボブ・バラバン、ジャレッド・ギルマン、カーラ・ヘイワード 出演

1965年、アメリカ・ニューイングランド沖に浮かぶ小さな島。家庭に恵まれず世界に自分の居場所がないと感じている12歳の少年サム。所属するボーイスカウトのサマー・キャンプ中に置き手紙を残し、姿を消してしまう。一方、厳格な父と口うるさい母に辟易していた同い年の少女スージーも両親の目をかいくぐり、家を飛び出す。1年前に出会い、瞬く間に恋に落ちたサムとスージー。2人は1年にわたって文通を続け、入念な駆け落ちの計画を練り上げていたのだ。草原で落ち合った2人は、手に手をとって秘密の場所“ムーンライズ・キングダム”を目指す。一方、シャープ警部やボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら島の大人たちは2人の失踪に気づき大あわて。折しも島には大きなハリケーンが接近していたのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343239





映画館で観た。

この監督の作品はデビュー作以外は全部観ているようだが、一貫して「非主流」のおもしろさを保持している。

疎外された少年少女のラブ・ストーリーという、ふつうに撮ったら疎外の部分は陰惨すぎて、ラブ・ストーリーの部分は必要以上に盛り上がりすぎの作品になるところを、この監督がもつ浮遊感のあるユーモアとパステル調の色彩で独自の作品にしあげている。

前半に多い重箱のスミをつつくシニカルな部分と、ラストもいい。

『ブレイクアウト』

2013年02月24日 | Weblog
ふつう

ジョエル・シューマカー 監督
ニコラス・ケイジ、ニコール・キッドマン、ベン・メンデルソーン、カム・ジガンデイ、リアナ・リベラト、ジョルダーナ・スパイロ、ダッシュ・ミホク 出演

妻と反抗期の娘と豪邸に暮らすダイヤモンド・ディーラーのカイル。ある日、武装した強盗一味が家に押し入ってくる。そして妻を助けたければ金庫を開けろとカイルに迫る。しかし、そんな絶体絶命の状況にもかかわらず、なぜか解錠することを頑なに拒み続けるカイルだったが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342313#1





同名の作品がいくつかあるのでまぎわらしい。

展開がたいてい予想内であることと、犯人のうちのひとりのキャラクター設定が都合がよすぎる思い込みクソ野郎だったのであまり楽しめなかった。

車のシーンも誰もが理解できる展開……(笑)。

ニコラス・ケイジもニコール・キッドマンも好きだが、本作ではあまり演技にノッていないようだ。

『J・エドガー』

2013年02月17日 | Weblog
よい

クリント・イーストウッド 監督
レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、 アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、ジュディ・デンチ 出演

人生の終盤に差し掛かったFBI長官J・E・フーバー。彼は回顧録の作成にとりかかり、部下に書き取りを命じて語り出す。1919年、司法省に勤務していたフーバーは、長官の目に留まり、新設された急進派対策課を任される。これを機に、秘書室のヘレンにプロポーズするが断られてしまう。それでもフーバーは、彼女を個人秘書として生涯にわたって雇い続けることに。その後、FBIの前身である司法省捜査局の長官代行となったフーバーは、片腕となるクライド・トルソンと秘書のヘレンだけを信頼し、自らの信じる正義を実現すべく、捜査の近代化と権力の集中を進めていくのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340895




理解できなかったところもあるのだが、人間の「複雑さ」の描き方がいい。

以下ネタバレかもしれないが……







ストーリーにもあるように、女性にプロポーズして失敗するシーンで、恋愛(女性)を機械的な所作として描いていて主人公の性格なり行動パターンなりが窺える。しかしだ、そのかなり前から彼の性的嗜好が同性に向かっていることも描いていて、なぜプロポーズをしたのか(偽装結婚とは思えない)がよくわからない。失恋が原因でゲイに再びなったということか? バイってことか?

レオナルド・ディカプリオとジュディ・デンチの演技がいい。

ちょっと長い。 

『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

2013年02月17日 | Weblog
ふつう

アン・リー 監督
スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、アディル・フセイン、タブー、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー 出演

小説のネタを探していたカナダ人作家は、パイ・パテルというインド人男性を訪ね、彼の語る驚愕の冒険譚を聞くことになる――。インドのボンディシェリで動物園を営む一家に育ったパイ少年。やがて彼が16歳となったとき、一家はカナダに移住することになり、パイは両親や動物たちと一緒に日本の貨物船に乗り込むことに。しかし、途中で嵐に遭遇し、船は沈没。運良く救命ボートに乗り移ることができたパイだったが、彼と同じように辛くも逃げ延びたシマウマやハイエナ、オランウータン、そしてリチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラと同乗するハメに。こうして少年パイの過酷な漂流生活がスタートするのだが……。
ストーリーはallcinemaより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344013




映画館で、3D(マスター・イメージ)日本語版で観た。

観るべきポイントは、長期間トラと一緒でどのように生きたのか? それと、一番上の写真のようなドラッグムービーを思わせる映像美。

しかし、食料を得るシーンがトビウオと長めの魚を網ですくうところとおまけ(のように見える)の浮き島のみっつしかない。とても227日ももつようには見えないのだ。

映像美は悪くはないが、『ブレインストーム』や『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』、『エンター・ザ・ボイド』などを観ていると、順当な進化だとは思っても飛躍を感じさせるところまでには至っていない。

そしてラスト……。

観客を沈黙させる破壊力はあるが、だからといってこの作品全体の評価が上がるかというと迷うところだ。

『ロード・オブ・クエスト ドラゴンとユニコーンの剣』

2013年02月05日 | Weblog
よい

デヴィッド・ゴードン・グリーン 監督
ダニー・マクブライド、 ジェームズ・フランコ、ナタリー・ポートマン、ゾーイ・デシャネル、ジャスティン・セロー、トビー・ジョーンズ、ダミアン・ルイス 出演

勇敢でハンサムなファビアス王子と、そんな兄にコンプレックスを抱える冴えない弟サディアス王子。囚われの姫を救ったファビアスは彼女と結婚することになるが、結婚式当日に姫が魔術師に連れ去られてしまう。兄弟は姫を救出するべく旅立つが……。
ストーリーは映画.comより
http://eiga.com/movie/56282/





洋物・ファンタジー・シモネタ・コメディ。
主人公のダニー・マクブライドが脚本にも参加している。そして、ナタリー・ポートマンのケツ出し写真が控えめ(おさえめ)に修正されたらしくて、海外で話題になった作品(笑)。

シモネタが苦手な人にはおすすめしないが、そうでなければ観る価値あり。
ケツも観られるし、ギャグもいいものもある。ファビアス王子の歌とか。

魔女たちが全部ひどいくらいにグロテスク(笑)。

『ハーブ&ドロシー』

2013年02月05日 | Weblog
よい

佐々木芽生 監督
ハーバート・ヴォーケル、ドロシー・ヴォーケル、チャック・クロース、 ロバート・マンゴールド、リンダ・ベングリス、リチャード・タトル、ローレンス・ウィナー、 河原温、ソル・ルウィット、クリスト&ジャンヌ=クロード 出演

マンハッタンの質素なアパートに暮らすヴォーゲル夫妻は、日々美術展を巡り、気に入った作品を愛で、熱心にアーティストと語らう。家に帰れば1LDKの間取りを所狭しと埋め尽くした4000点ものアートの数々が待っていた。元郵便局員のハーブと元図書館司書のドロシーが慎ましい生活を送りながら40年の歳月をかけて買い集めた現代アートの膨大で貴重なコレクションは国立美術館に寄贈されることになる。
ストーリーはgoo映画より
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17079/index.html





ひたむきなアート愛好者夫婦の物語。

彼らの特徴は入手した作品を絶対に売らないこと。お金儲けが目的ではないから。
奥さんの稼ぎを生活費に当てて、旦那さんの稼ぎを美術品購入に使う。旦那さんの仕事は郵便局内での作業。そんなに高収入ではない。どうするか。ギャラリーを通さずにアーティストと直接交渉をする、まだ有名になる前のアーティストにあたる、作品や作者をを理解した上で交渉する……。
この地道な行動の繰り返しが信頼につながり、確固たる位置を築いていく。

ハーブ&ドロシーのコレクションが国立美術館に譲渡されることが決まったとたんに、自分の作品をプレゼントするアーティストがでてきたそうだ。そうすれば自分の作品が国立美術館に収納されることになるから……。
全部返却したそうだ(笑)。