自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

自由の森のウォーターボーイズ

2005年07月07日 | 自由の森のこんなこと
 昼休みの社会科研究室、昼食をとっていると、二人の男子生徒が訪ねてきて菅間さんとなにやら話しています。クラブの立ち上げが何とかかんとか。はじめは全く聞いていなかったのですが、ちょっと話が耳に入ってきました。どうやらかれらは菅間さんを顧問に新しい部を立ち上げようとしているようです。



さて、その真面目そうな高1の男子たちが作ろうとしている部とは、驚くなかれ、男子シンクロです。思わず、声をあげてしまいました。だってそれってウォーターボーイズのドラマを、ここで、マジにやろうってことなのです。部長(まだですけれど)の彼は先日初めて菅間さんをたずねて顧問を依頼したそうです。たまたま引き受けていた部活が休止していたので、軽く引き受けたのだとか。高1の彼はシンクロをやるために自由の森に入学したとのこと。その熱意を簡単には断れなかったようです。とは言え自由の森にはプールもありません。第一の難関は練習できるプールの確保です。たぶんそこでつまずくのではないかとたかをくくっていたのですが、なんと彼らは市民プールに出向いて練習を認めてもらったとか。二人はその報告に研究室にやってきたのです。ありえないことが、現実になり始めている。  僕は個人的にはテレビも映画もウォーターボーイズは大好きでした。スポコンものややたらと教師が目立つドラマは好きではないのですが、ウォーターボーイズは高校生が夢を実現するために生徒、教師、そして地域まで動かしてしまう痛快なドラマでとにかく楽しめます。彼らがそれに影響されているのかどうかは知りませんが、今、そこに立って真顔で話している彼らはまさに「そのもの」です。今部員は5人。それにマネージャー1人。

 あんまり面白かったので僕は聞きながら笑い続けてしまいました。本当に申し訳ない。君たちは本気なんだよね。このドラマのような進行に僕はどうからんだらいいのでしょう。本来なら、克服されるべき壁として立ちはだからなくてはならないのかもしれませんが、それはちょっと無理。気持ちとしては思いっきり応援してしまいたい。でもそれじゃドラマにならないから、影でしっかり応援します。頑張れ、自森のウォーターボーイズ!

おにざわ
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3階に扇風機がついた | トップ | 円周率は3ではなく3.14 »
最新の画像もっと見る