自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

研修医になったS君

2005年06月02日 | 自由の森のこんなこと
校長室に昨日、
「10期生のSさんがお待ちしています」
と事務局から連絡を突然、うけました。S君という名前もたくさんあるのでどのS君なのかわからず、玄関までおりていくと、懐かしい顔が、そこにありました。
「お久しぶりです。授業でお世話になり、生物の授業がとても役立ったので、一言、御礼を言いたく、お呼びしました」
という彼は、2年間の浪人生活の後、某医大に入学し、今年国家試験に合格し、今は研修医として都内の大学で勉強中だそうです。 

精神科・外科・内科・泌尿器科などすべての医療行為をする専門科領域で、ひととおり研修をする事が、医者になるために必要で、彼はそのための研修医という身分です。研修医を終えての彼の希望は小児科医だそうです。理由は、現場の医学部では一番敬遠されていて、日本は先進諸国の中でも小児科医の数が少ない事と、自分にとってやりがいのある分野だと思ったそうです。

 医学部入試のための勉強から国家試験などではむちゃくちゃ勉強したけれど、自由の森に在学し、学んだ事が色々な面で自分の中で役に立っていたと胸をはる彼の姿に、心から励まされる思いがしました。

「ひさしぶりに帰って母校はどう見えた?」という質問に、「変わらずにここにあるということが、とてもホッとする気持ちですね」と言っていました。 4600人を超える卒業生のうちの彼は1人ですが、元気に夢を語り、社会で活躍し、自由の森での学びを大切にしてくれていることを伝えに来てくれた、この日の彼の突然の訪問は、素敵にさわやかでした。

モルゲン
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