自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

やまけんが語る、語る

2006年08月19日 | 自由の森のこんなこと
 しばらくの夏休みをいただきました。
 今日は「学びの森2006」。げんなりするほどの暑さでしたが、たくさんの方々に参加いただきました。



 写真は、小学生対象の熱気球をつくる講座の完成飛行です。こんなに暑いのに飛ぶのかと心配していましたが、みんなが思い思いに書き込んだ気球は見事離陸に成功しました。やったね。



 夕方からは特別講座としてやまけんこと山本謙治氏の講演を行いました。本名ではやはりピンとこないのがやまけんです。自由の森学園の2期生、ここの空気とめしをたらふく食って卒業し、現在は農産物流通コンサルタントというにわかには理解しがたい仕事をしている彼、「出張食い倒れ日記」の方が知られているかもしれません。

 先日のテレビ番組の中で、自由の森の話をしたもののうまくカットされてしまい、今回は母校で話をしてくれることに。ギャラは食堂の食い放題。定食をどんぶり飯で平らげ、さらにミートソースを一皿かき込んでいました。久々に校内を歩いて体育館の太鼓を見つけるや、早速ばちを握っていました。

 講演の前半は自由の森から現在までの歩いてきた道を語ります。食や農に関わるきっかけは食堂のキャベツでした。そして、慶応藤沢キャンパス、野村総研と、ラッキーに恵まれたとは言え、進もうとするその突破力には関心します。講演が終わってから、その気力とパワーはどうして身につけたのかたずねてみました。彼はこういいます。「そんなに特別な子どもではなかった。おそらく自由の森での3年間の体験の蓄積がそれを支えているんだと思う」今のところの彼の分析です。

 後半は食料自給率、農業人口の急減など日本の農業と食に関してデータを示しつつ語ります。さすがに講演は慣れているようです。中1の在校生が参加していて、途中、いきなり質問をはさみますが、きちんと受け答えするあたりはここの授業をくぐってきたからできることでしょうか。日本の農と食を守るためにできることを3点紹介して30分延長した講演は終わりました。



おにざわ
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