自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

第54回奥武蔵中学校駅伝競走大会に出場しました

2011年12月07日 | 自由の森のこんなこと
 12月3日(土)、朝から土砂降りの雨の中奥武蔵中学校駅伝競走大会に男子中1・1名、中2・8名の10名で参加してきました。自由の森学園としては、中学校駅伝は実に20年ぶりの出場となりました。参加校は127チーム(男子69・女子58)。

 部員数の減少で大会に参加できないサッカー部と、試合の機会のないアメフト部の活躍の場として考えたチームづくりでしたが、その他に運動の好きな2年生に声をかけ、10人のメンバーで練習が始まりました。放課後のグラウンドやロードワーク十分とは言えない練習量でしたが日に日に「走る」を意識したメンバーの姿が頼もしく感じていました。

 本番当日は信じられないぐらいの土砂降り。誰もが中止と思う中、宮沢湖に到着すると、先のレースの女子たちがレインコートを着て練習? その様子を見ながら、彼らの中でも気持ちが決まった様子。今までの彼らなら弱音を言っているところでしょう。でも、何かが違うのです。待機場所まで1kmほどある道のりを、40kgはある重たいテントを補欠の2人が懸命に運び、スタンバイ。レースの時刻が近づき、雨の中練習に出かける選手たち。いよいよスタート。これまた、コール場まで少しでも濡れないように傘をさして見送る補欠メンバー。自分がレースに出なくてもチームとしての働きをしてくれるのが、とても嬉しい!

 チームを引っ張る先頭一区のスタート。500m経過地点で応援していると多くの選手の中を走る姿にまだまだ疲れは感じない。しかし、2区にタスキが渡る時点ですでに最後尾。力の差を感じるが、選手の顔にあきらめはない。2区は唯一の1年生だが、坂道もしっかりした足取りでなんとも力強い走り。3区の選手は1000m地点でかなり疲れていたが「すごく疲れていたが次に待っている仲間がいるから頑張らなくちゃ、と思った」と、その時の様子を語ってくれました。4区の選手はへとへとになりながらも沿道の応援に励まされながら走り抜く。5区の選手の時にはすでに周回遅れとなり、他校のアンカーたちに囲まれながら。6区アンカーのときにはすでに一人だけのレースとなっていたのです。どんなにつらい状況だったのかと察している私たちに「いつもより早く走れた気がした」と満足感のある表情を見せてくれました。そして、そんな自由の森チームを雨の中最後のゴールまで応援をしてくれていた他校の選手達にも感謝です。

 単に「走る」だけれど、一人ひとりの「走り」と「願い」を繋げていくことに大きな何かを感じました。駅伝にチャレンジした10人が、この短期間に驚くほど頼もしく、格好良く変わる瞬間だったこと。来年にタスキが繋いでくれることを願いつつ、これから刻々と変化する彼らの姿を楽しみにしています。

中2-2担任/体育科 菅 香保
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