自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

校長はどこに立つの?

2005年04月14日 | 自由の森のこんなこと
 高校入学式が終わり、いよいよ新一年生の学校生活がスタートしました。
 入学式 ―はじまりの会― は会場の飾りつけはシンプルですが、中国舞踊、民族舞踊、サンバが次々に演じられて、ちょっと新入生たちにカルチャーショックを与えます。そしてやはり自由の森の特長は在校生全員による合唱です。どこかの県では別な歌の声量が調査の対象となったとのことですが、ここでは在校生みんなが歓迎の気持ちを合唱にのせていました。文化が式を貫いていたと思います。


 式が終わって、芽吹き始めたケヤキの林をバックに各クラスごとの記念撮影。新入生はちょっと遅れて行った僕に真ん中の席をあけて待っていました。「僕は真ん中は嫌だよ。」
 僕は担任していたころから、生徒の真ん中に座ったり立ったりせず、端に立つようにしています。主役は生徒だと思うから。デンマークの小学校の入学式の様子を描いた本を読んだことがあります。そこでは各クラスごとに担任と生徒と保護者でパーティーがあるだけで、全体を集めての式典はありません。校長はなるべく権威的な立ち現れ方をしないように配慮されているといいます。そう考えると、なんで僕が写らなくてはいけないのか?なんて、ちょっと根本的な疑問も生まれてしまいます。個人的には照れ屋なので写らないで済むなら勘弁してほしい。
 みんなの立ち位置を確認しているとき、となりに立ったある新入生がつぶやきます。「クラス写真の時、ピースとかしたら怒られるんだよね。」写真は3カット撮りました。3カット目はみんな好きなポーズとって、という指示がカメラマンを務める教員から飛んでました。そこで、みんなちょっとぎこちなくピースサインしていました。

おにざわ
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「受けとる」ことの大切さ | トップ | 入学式をおえて »
最新の画像もっと見る