自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

公開教育研究会

2012年11月26日 | 自由の森のこんなこと
もう1週間前のことですが、公開教育研究会が行われました。今年で28回目。
毎年2日間を使って全クラスが授業をし、その後に参観された方や生徒たちとともに授業検討をします。
午後は、1日目はテーマ別の分科会と教科別の分科会。2日目は落合恵子さんをお招きしての講演と生徒との対話の時間があり、その後生徒たちの合唱を聴きました。
2日間を通してたくさんの感想を持ちました。

今年は、15ある企画のうち生徒の主宰する分科会が9つ。どれに出ようかと本当に迷いましたが、私が参加したのは「自由の森の授業で学力はつくのか?」という分科会。企画したのは中3生たち。

いまいる自由の森学園という学校を卒業した後のイメージができない不安感は、中学生にも高校生にもあるみたい。しかしそれは自由の森学園以外の学校に通っている人たちだって、きっと同じ思いでいるはず。「将来のイメージ」というのは、中高生にとって想い描くことがとても困難だし、だからこそこういう分科会が生まれたのだと思いました。

いったい彼らの言う「学力」というものが何を指すのかということから、何を以て「不安」が解消されるのかという私の疑問が生まれます。
「大丈夫」は、自分自身で自信を持つこと。外からの評価でなく、自分で自分を評価することに「自己評価」の意味があります。自己肯定感を持つため、つまり自分自身への信頼をより確かなものにするためには、とても長い時間がかかります。

自由の森の卒業生も何人か来ていて(私もそうですが)、自分が卒業後にどのように生きているのかという話をしてくれました。私も結構しゃべってしまいました。
ありがたい時間です。

なかの

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