自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

とっておきの理科の日

2016年08月28日 | 自由の森のこんなこと
「これはいったい何だろう?」で始まりました。



「これはいったい何の骨?」


ウマやシカの骨、イノシシ、いくつかの本物の骨格標本をみんなに見てもらい、何の骨かを考えます。

今日は理科の授業がメインでしたが、この学校がつくっている授業のどれもこれも、つくる根っこは同じです。
本物をよく見て、いろいろな違いを見つけたり、見えにくいものを発見したり。

1日中「理科」の授業を体験しながら、自由の森学園の授業とは?を感じてもらう「とっておきの理科の日」、たくさんの方が参加してくださいました。
本当にありがとうございます。




「とける・とろける」の授業中の実験


がんがん燃やしてます。
中に入っているのは「石」。石が融けるのか熔けるのか解けるのか説けるのか。
「とける」にあたる漢字はいくつかありますが、「おー熔けている」とか「融けてる」とか、見ていて勝手に見つけようと、自分が想像していました。




なぜか「藁半紙」みたいなものができました


「うんこと仲よく」するのはわりと勇気が入りそうですが、「臭い、汚い、気持ち悪い」の、敬遠されていそうな「うんこ」から、いろいろの新しい発見があります。




光は平行入射なのか、放射状に広がるのか


太陽光から地上で光を集める(熱をつくる)ために、実は放物線というものが使われています。
「パラボラアンテナ」というお椀みたいな形状のアンテナを知っている人もたくさんいるでしょうが、あの断面は2次曲線になっていて、そういうことは高校で学びますが、「パラボラの形」をつくって、光が集まる焦点の存在を知ります。
今日は雨だったり曇りだったりで太陽が出ず、ちょっと残念。




時間が遅れる?長さが縮んじゃう? 世界は見る人によって違う? いったいどういうこと?


光の速さは「誰が見ても同じ速度」というのは、本当に不思議な話です。たとえば時速200kmで走る新幹線を自動車で170kmで併走している場面を想像すると、車に載っている人は新幹線に時速30kmでわりとゆっくり抜かれていく景色が浮かびます。

にもかかわらず、光の速さはどうやら、「誰から見ても同じ速さに見える」というのが、相対性理論を見つけたアインシュタインの悩みだったみたい。


なかなかたっぷりな1日でした。
くたびれてしまった人もいるよねぇ。


でも、「わからないこと」だとか「わからなくなる」経験こそが、新しい何かを自分自身に生み出します。

そういう「わからない」の楽しみが伝わると、おもしろい場所ができるかな。



自由の森学園という場は、たくさんの「わからない」を考える場でもあります。
「わからない」ことが実は「おもしろみ」をつくります。

またお会いしましょう。

なかの。

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