筑紫哲也さんの講演会が終わって・・・
11月20日の公開研で筑紫さんが本校で講演していただきました。
テーマは「21世紀の社会とこれからの教育」についてでした。
最近の子供たちの様子からお話が始まりました。ある学校の高校で宿題をだしたら、現在の高校生が夢を持っていますかという問いをだしたら、約半数の人たちが「夢はない」と答えたそうです。一方で、看護士やボランティア活動をしたいという若者たちも増えてきているという実態がわかったそうです。世界の統一試験で世界最高レベルの教育成果をあげている事が証明されたフィンランドにいってきたときのお話もしていただきました。天然資源もなく、面積もほぼ、同じフィンランドでは子供たちは夏休みなどの間は徹底的に体を使った自然遊び、体験をさせていたそうです。塾もなく、詰め込み教育もしていません。
そのかわり、教師は補習や、もう1年学校に残って留年できる制度があり、一人の落ちこぼれを出しません。
そこではゆっくりと楽しみながら学んでいる生徒たちの姿があります。情報や知識は本当に「知る」ということではなく、実際に自分で体験したり、追求したりすることが大切。自分の言葉をどれだけもっているか、どれだけ行動できるか、未知を知る事、感じる事、学ぶ事が楽しいと思える事が大切だと話されていました。
また筑紫さんは20世紀がこれだけ戦争と環境破壊をした時代だったので21世紀はそこから改善される時代になると考えていたそうです。それが 9.11に象徴されるテロという形で戦争がおこるとは思わなかったそうです。このままでは食料や資源をめぐっての戦争がおこる事が考えられるので平和や理想主義についてしっかり考えてみる事が若い人たちには大切だと言われました。
多岐にわたる筑紫さんのお話は、自由の森の教育理念に繋がる事もたくさんあり、あっという間の二時間でした。国というものがこれからどういう役割を持つか、企業が有限な地球資源をどうとらえるか。消費者としての私たちが与えられた情報を鵜呑みにせず、まず疑う事、そしてこれからの未来に働きかけていくことはたくさんあり、それをみんなが学んでいく事が大切だというお話でした。それは学ぶ事で一人一人が考え、行動できる市民として成長し、自分の人生を選びながらしっかりと歩んでいく自由の森学園の教育の願いに重なる内容でした。
生徒たちの質問も本質的で内容のある講演でした。この講演を充実させるために事前のアンケートを作成したり、司会、運営をすすめた公開研実行委員の皆さんの活躍がすばらしかったと思いました。
モルゲン
11月20日の公開研で筑紫さんが本校で講演していただきました。
テーマは「21世紀の社会とこれからの教育」についてでした。
最近の子供たちの様子からお話が始まりました。ある学校の高校で宿題をだしたら、現在の高校生が夢を持っていますかという問いをだしたら、約半数の人たちが「夢はない」と答えたそうです。一方で、看護士やボランティア活動をしたいという若者たちも増えてきているという実態がわかったそうです。世界の統一試験で世界最高レベルの教育成果をあげている事が証明されたフィンランドにいってきたときのお話もしていただきました。天然資源もなく、面積もほぼ、同じフィンランドでは子供たちは夏休みなどの間は徹底的に体を使った自然遊び、体験をさせていたそうです。塾もなく、詰め込み教育もしていません。
そのかわり、教師は補習や、もう1年学校に残って留年できる制度があり、一人の落ちこぼれを出しません。
そこではゆっくりと楽しみながら学んでいる生徒たちの姿があります。情報や知識は本当に「知る」ということではなく、実際に自分で体験したり、追求したりすることが大切。自分の言葉をどれだけもっているか、どれだけ行動できるか、未知を知る事、感じる事、学ぶ事が楽しいと思える事が大切だと話されていました。
また筑紫さんは20世紀がこれだけ戦争と環境破壊をした時代だったので21世紀はそこから改善される時代になると考えていたそうです。それが 9.11に象徴されるテロという形で戦争がおこるとは思わなかったそうです。このままでは食料や資源をめぐっての戦争がおこる事が考えられるので平和や理想主義についてしっかり考えてみる事が若い人たちには大切だと言われました。
多岐にわたる筑紫さんのお話は、自由の森の教育理念に繋がる事もたくさんあり、あっという間の二時間でした。国というものがこれからどういう役割を持つか、企業が有限な地球資源をどうとらえるか。消費者としての私たちが与えられた情報を鵜呑みにせず、まず疑う事、そしてこれからの未来に働きかけていくことはたくさんあり、それをみんなが学んでいく事が大切だというお話でした。それは学ぶ事で一人一人が考え、行動できる市民として成長し、自分の人生を選びながらしっかりと歩んでいく自由の森学園の教育の願いに重なる内容でした。
生徒たちの質問も本質的で内容のある講演でした。この講演を充実させるために事前のアンケートを作成したり、司会、運営をすすめた公開研実行委員の皆さんの活躍がすばらしかったと思いました。
モルゲン