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第1,273話 仕事の段取りと東大生の勉強法

2025年07月16日 | 仕事

「社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

「仕事を予定どおりに進めるのは簡単なことではありません。私はそれだけのエネルギーを使っています。」

これは、弊社がある企業のタイムマネジメント研修を担当させていただいた際に、受講者Aさんから聞いた言葉です。仕事が予定通りに進んでいないという受講者が圧倒的に多い中、Aさんは「仕事は毎日ほぼ予定通りに進んではいる。しかし、そのためには相当のエネルギーを使っている」とのことでした。そこで、Aさんの仕事の進め方を具体的にお聞きしたところ、まず仕事の段取りを細かく立てて、次に個々の業務にかける時間の見積もりをし、その時間の中で終了できるように適宜タイマーも使っているなどの話をしてくれました。

これに関連して、先日(2025年7月1日)の朝日新聞に「合格するために 東大生の勉強法とは」という記事が掲載されてました。記事によると、東大生の勉強法で共通していたのは「スケジュール管理」で、勉強すべき内容をすべて書き出し、月単位や1日単位のスケジュールに組み込む。やるべきことを明確にし、結果を毎日記録する。集中度合いを3段階に分けて記録し、自分の集中の傾向をつかんだりするということでした。また、人によっては毎日タイマーで時間をはかって勉強時間を見える化し、スケジュール管理表には取り組む参考書のページ数まで詳細に書き込んでいたとのことです。

これらはまさに、私がタイムマネジメント研修の中で紹介している段取りのやり方そのものです。前述の2つの事例から確認できることは、「仕事にしろ、勉強にしろ、予定通りに進めること」「成果を出すためにはそれ相応の努力が必要であり、手段の一つには段取りを行うことがある」ということです。

このような話をすると、段取りをすること自体が面倒ではないかとの質問をいただくことがあります。確かに慣れていなければ段取りに30分位はかかるかもしれませんが、慣れてしまえば10分程あれば行うことができるはずです。わずか10分程度の時間によって、その後の仕事や勉強が予定どおりに進む。それによって成果も上がるということであれば、少々の時間と手間を惜しんで段取りをしないという手はないのではないでしょうか。

「段取り八分」と言う言葉があります。これは、段取りをすれば「仕事は段取り八分で決まる(仕事の前の段取りで、仕事の8割は終わっている)」と言う意味であり、仕事における下準備の重要性を伝えているものです。毎朝、10分程度の時間を使って段取りを立てることで、仕事の8割ほどは完了するというのであれば、手間暇を惜しむことなく段取りを行うべきものだと思います。

段取りを立てること、これは一人一人の仕事を俯瞰することでもあります。現在、仕事を進めるうえで段取りをしっかり立てていないという人がいたら、一度客観的に自分の仕事を俯瞰して確認した上で、段取りを立てることを始めて見てはいかかでしょうか。また、もしあなたが管理職でいるのであれば、部下がしっかり段取りを立てているか、確認してみることから始めてみませんか。

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