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第970話 オンライン研修は対面型研修に取って代わるのか

2020年11月04日 | 研修

「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

「対面型研修と遜色ないです。コロナが収束したとしても、今後はずっとオンライン型研修にしたいと思います」

これは、この数か月間に弊社がオンライン研修を担当させていただいた際に、研修終了後にご担当者からいただくことが多い言葉です。

新型コロナウイルスの影響により、ご依頼いただく研修は従来の対面型研修から一気にオンラインを通じて行うものに変更になりました。オンライン研修の場合、グループディスカッションやロールプレイングなどは対面型と全く同様に行うことは難しいものの、何とか同等の成果が出せるように日々工夫をしながら行っています。そういう中で、冒頭のような言葉をいただけると弊社としても安心でき、また私自身も嬉しい気持ちにもなります。

しかし、オンライン型研修は本当に対面研修と同様の効果を出すことはできているのでしょうか?

もちろん、効果のほどは研修のテーマによっても大きく異なるので、一概に言えるものではないかと思います。しかし、そういうときに思い出すのが物理的距離と心理的距離の関係です。

たとえば講師の私からすると、対面型研修では物理的に離れている後方の席に座っている人より、講師に近い前方の席に座っている人の方が名前を覚えるのが早かったり、受講者の人となりに触れたりする機会が圧倒的に多く、心理的にも距離が近いと感じています。

それがオンラインになると、受講者との物理的な距離はみな等しく(遠く)なるわけです。そうなると研修の時間だけでは人となりはもちろんのこと、全員の顔と名前がきちんと一致することさえなかなか難しいと感じることがあるのです。

さらに、現在はオンラインであってもマスクを着用したままの人も多いため、講師の側からきちんと確認できるのは目のみで表情がわからないことも多いです。そのため講義内容がきちんと伝わっているのか、そうでないのか確認が難しいことも多々あります。こうなると、この点は繰り返し伝えたほうが良いのか、事例を用いたほうが良いのか、または休憩時間を入れたほうが良いのかなどの判断をすることが難しく、心理的な距離を一律に感じることが多くなっているのです。

このため、冒頭の発言のように「オンライン型研修は対面型研修と比べて遜色ない」と言い切ることは難しいのではないかと感じています。

以前、このブログでも触れましたが、オンライン型研修には研修会場に集合するための時間や交通費などのコストを削減できるというメリットがあります。もちろん、それは大きな要素ではありますが、同時に対面型研修にはそれらを補って余りある瞬時の双方向のやりとり大きなメリットがあり、それはオンライン型研修ではことも忘れてはならないことです。

今後、新型コロナウイルスの感染が収束に向かう際には、研修も以前のように対面型に戻す、あるいはすべてをオンライン型研修に変更するといったように一律に考えることはお勧めできません。対象者や研修テーマにより、それぞれのメリット・デメリットや得意分野などを踏まえ、じっくり検討していくことが大切なのではないかと考えています。

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