南会津流半農半スキー 和泉屋AK.T

夏は南郷トマト農家、冬はテレマークスクール&ガイドの和泉屋AK.T~~
南会津流半農半スキーのブログでーす!

山毛欅沢山(1,522m)

2011-03-01 18:42:51 | テレマーク

この山を「ぶなざわやま」とは、なかなか読めない。

名前の通りの、ブナの山を想像して出掛けてみた。

110301_001

朝からどんより曇り。天気予報では、昼過ぎから雨とのこと。

なるべく昼前までに下山しようと、朝6時には小立岩の集落を出発。

「なだれ注意」の看板が、見慣れたせいか景色の一部となってしまう。

40分ほど林道を歩く。

110301_004

林道歩きが終わり、取り付けそうな尾根を探して、沢に入る。

110301_006

数少ないスノーブリッジは、獣達の足跡でいっぱいだ。

彼らにとっても貴重な「橋」なんだな。自分も利用させてもらった。

110301_009

すると上流に、昨日のものと思われる全層雪崩の跡が。

デブリですっかり沢は埋められていた。

こわいこわい…

110301_010

取り付けそうな斜面がなかなか見つからない。

しまりの無いざら目の急斜面を、どうにかこうにか枝尾根に取り付く。

950m付近から、若いブナの一斉林となった。

110301_018

1,285mのピークから、ようやく目指す山毛欅沢山が見えてきた。

110301_023

1,300m付近の平らな主尾根に出ると、立派なブナの森となってきた。

110301_027

110301_031

山の名前にふさわしい、気持ちの良いブナ林がずっと続く。

110301_032

いました、「ゆきむし」セッケイカワゲラ!

ほんといつも思う。こいつ等はいったい何処から来ているのか?

もし沢だとしたら、途方もない距離と高低差…。不思議だ~

そして、雪の中歩って寒くねえのかなあ…って。

110301_037

1,490mの尾根に出ると、山頂は目前。山頂まで雪庇が張り出している。

向こうには、ガスに見え隠れした大戸沢岳や三岩岳が。

110301_041

歩き出して4時間20分。ようやく山頂へ。

110301_038

山頂から桧枝岐方面を見る。山また山。

山深いな~

110301_044

元来た尾根をいよいよ滑降。

しっとり湿雪に、しまりの無いざら目雪。

一気に尾根から沢へと降りる。

110301_047

沢には、今まで見たことも無いカツラの巨木が。

これはデケ~!

思わず、頭を垂れ山行の安全をお願いしました。

110301_048

何か視線を感じると…

居ました、「倉っぽ」カモシカ でした。雪崩斜面を横切っていました。

林道に戻り、ほっとして集落まで戻ろうとすると、

110301_055

あれ、こんなんだっけ?

なんと、全層雪崩で林道がすっかり埋まっていた。

しかも、手もまわせない程の大きなブロック…。これに巻き込まれていたらと、ぞっとする。

今朝の「なだれ注意」の看板は、こういう事だったのか…。

山に入る皆さん、この時期、全層雪崩にも十分注意してください!

こわいこわい…

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする